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愛のむきだし LOVE EXPOSURE・後編

軋み始めた"愛のむきだし"
辿り着く先は狂気の愛か!?それとも奪還の愛か?






さて、後編に入ります。またストーリーを追っていく形を取りますが、途中で切ることになります。
DVDリリースされたばかり作映画ですから、ラストのネタバレはタブー、ですからね。
尚、この後編も2011年7/14に一部のキャプ画像リニューアルして、画像を新たに追加しました。
(最初の一部画像は前の小さいままです)
それでは、この続きは下の追記を読む、からご覧下さい。






ユウは、父親に会わしたい人がいるとレストランで顔合わせすることになりました。その人は、案の上、カオリでしたが、その娘にヨーコがいるとは想定外でした。
カオリの娘、と言ってもヨーコはカオリの前の男の連れ子でヨーコとは血のつながりがある親子ではありません。ヨーコがカオリの奔放な性格を慕ってついて来てるだけです。
ユウよりもショックなのは、ヨーコです。ただでさえ、学校で付きまとわれている、ウザい男と、ひとつ屋根の下で暮らさなくてはいけないのです。
ヨーコはたまらず、トイレに行くと言って、サソリにケータイで悩み相談します。






サソリはユウの仮の姿ですから、ユウのケータイの マナーモードがブルブル震えます。
パニくったヨーコを、サソリに声を変えたユウは、なだめます。ユウにとってはヨーコを説得するのにサソリという存在は、実に好都合でした。
そのヘンタイさんも、訳があるの。彼はマジメな男よ。愛してるなら約束して、その人をお兄さんと呼ぶこと。
ヨーコはサソリの前だけは、素直でかわいい女の子になります。そのユウたちの会話を逐一、0教会のコイケが盗聴していました。
かくして、ユウとヨーコは兄妹しての、ひとつ屋根の下がスタートします。






サソリの言葉が効いて、顔も見るのもイヤなユウにヨーコは作り笑いし、イヤイヤながら仲良くするようにします。ユウはヨーコの顔を見るだけで、下半身が膨張します。
父のテツとカオリの仲は亀裂が生じ始め、いつまで経っても入籍しようといないテツにカオリは苛立っていました。 (神父を辞めない限り再婚はできないそうです)
ユウはヨーコが入浴中にヨーコの部屋に入り、下着を手を取った時にヨーコが部屋に帰ってきた為、ヨーコのパンティーを盗む結果になってしまいまた。
何かあると、ヨーコはすぐにサソリに電話入れて、"愛の確認"をしますが、その本当の相手は隣の部屋にいるのです。
翌日、今度はコイケがユウとユーコの高校に編入してきます。いきなり、不良グループが教室に乗り込んできて、" サソリはどこだ!"と暴れだしました。
ユウはすかさず、名乗りを上げますが、コイケに横にどかされ"サソリはアタシよ"と、その不良たちと格闘を始めます。
ヨーコはもう、胸キュンです。
コイケは、アッという間に不良たちを蹴散らしてしまいました。
もうヨーコはコイケをサソリと思い込み、学校内でもコイケとディープキスをするなど、メロメロモードです。
それからコイケは学校内でけでなく、ユウの父・テツとカオリにも取り入り、ユウの家庭にまで入りこんできました。
ユウが覗いてるのを承知で、コイケはまだユウが指一本触れていないヨーコの体をまさぐり、レズっています。
コイケはユウが盗撮している秘密を握っています。サソリの変装衣装もベットのしたに隠してるを知られ、勝手に部屋に入っているコイケにユウは激怒し、コイケを殴ります。
そして、悶々とするユウはある決心をします。
ヨーコをケータイで公園まで呼び出し、自分が本当のサソリで、それが自分であることをかつらを取ってヨーコに打ち明けますが・・・
ヨーコはそんな事実を受け止められるはずもなく、気が動転して逃げ出して、ユウはものの見事に失敗してしまいます。
コイケは翌朝、学校でユウの盗撮した写真とDVDをバラまき、クラス中に何と、ユウの秘密がバレてしまいました。
ユウは校長に呼び出されて、退学処分になります。その証拠DVDをコイケと共に見た、ヨーコは言葉も出ません。
家に帰ると、父・テツが狂ったようにユウを何度も殴ります。コイケもそのそばにいて、ヨーコのパンツをユウが盗んで持っていたことを、そのヨーコのパンティーを床に叩きつけて、ヨーコに暴露します。
"ヨーコ、違うんだ!" ユウはいくら弁明しようとも、ヨーコはもう聞く耳を持ちません。
てめー、もっと殴ってほしいか!ヨーコはユウの胸倉をつかみながらも、ヨーコは泣いていました。
ヨーコの中でユウの気持ちが少しづつ変わりつつあるところでの失望だったのです。
家を飛び出して、ヨーコの名前を叫びながら街に出るユウ。全てを失ったユウに唯一残された、盗撮仲間が慰めてくれました。
しばらくしてユウは実家に帰ると、そこには誰もおらず、既に空き家になっていました。
コイケの策略で、ユウの家族はヨーコも含めて0(ゼロ)教会に入信していました。
それから、ユウは街で、ヨーコを探すための盗撮を再開します。
そのAVビデオの会社の社長に今度は女の股間に突き刺せと、AV男優の仕事を命じられますが、ユウはそれだけはできませんと拒否します。
ユウが愛し合いたいのは、ヨーコ唯一人。ヨーコでないと、ユウの男性自身は、機能できないのです。
AV男優が出来ない代わりに、ユウがニセ神父となってヘンタイたちの相談の仕事をします。そこに0教会のあの女たちがやってきて、ヨーコが入信したことをユウに知らせに来ていました。
ユウはそれから、仲間の情報で、ヨーコが街を歩いたという情報得て、何とかヨーコに会うことができますが・・・
しかし、洗脳されたヨーコは取り付くひまもなく、それを見かねたユウの仲間たちは車で強引にヨーコを拉致ります。
ある海岸で二人きりになった、ユウとヨーコでしたが、ヨーコはなかなかユウに心を開かず、用意されたパンも食べようとはしません。
何日か経って、あの悪魔の教団の0教会がユウの車に乗り込んで、ユウの仲間を締め上げて車を占拠してしまいます。
コイケはヨーコの股間を見て勃起したユウの股間に思い切り蹴りを入れ、ユウは苦悶します。(この痛みは女性には分からないでしょう)
コイケはヨーコを取り戻しただけでなく、逆にユウを教団に強制的に入れてしまいます。
その0教会には既に、父・テツとカオリも既に入信していました。
すっかり、牙を抜かれたようになって、ユウは教団の活動に自ら進んで参加していました。
コイケがユウの前にヨーコを連れてきて、ヨーコはスカートをめくってみせます。
ヨーコのパンティーが見えますが、ユウの下半身は以前のような高まりはなく、沈黙したままでした。
果たして、ユウはこのまま引き下がるのか
いえ、これからユウの愛のむきだしのヨーコ奪還劇が始まるのです!
ストーリーの紹介はこの辺で終わりにします。
実に心に痛い映画でした。
あなただけしか見えない。
あなただけを愛したい。
これを嬉しく思ってもらえるのは、相手に同じ気持ちがある時だけで、そうでない場合はフツー怖がられるだけですよね。
ユウのヨーコに対する愛情は、限りなく一方通行なストーカー愛に近いものです。
しかし、ユウはヨーコが教団に入信してからは、自分を愛してほしいという気などなく、ただただヨーコをその教団から救いたい、という奪還愛に変わってきています。
ユウの盗撮は別に女性の下着に執着心があったわけでなく、ただ父親の気を引きたいがための゛罪作り゛でした。
ユウが唯一、性欲を覚え執着したのはヨーコのみです。ここら辺がこの映画の最も現実離れしているところですね。
一人の女性しか見えなくなるというのは、よくあるパターンですが、それで他の女性には全く性欲が湧かない、というのは通常は、有り得ないですよ。
この映画の主題歌にもある"心の空洞" をユウは、意識しないところでヨーコの満ち足りていない部分を必死に埋めようとしていたのですね。
ヨーコにとって、ユウは最初は、やたらとつきまとう、ウザくて目の前から消えてほしい男でしかありませんでしたけど。
だから、愛するヨーコを守る為なら、すべてを捨てて、ユウは、何だってやるのです。
そのためにユウはすべてのものを失いました。自分と家族、そしてヨーコを・・・
でも、最後にはヨーコはユウがくれた、むきだしになった愛をようやく感じ、受け止められようになり、今度はヨーコがユウを奪還する行動に出ます。
ユウがしてくれたこと、今度はアタシがする、と・・(あ・ヤバっ・・ラストのネタバレっぽい・・・)
最後のヨーコの絶叫的告白は救われた気がして、なんか泣けてきました。
現実の世界は、こうはいきません。でも、嘘で固められた映画の世界では、例えそれが絵空事と判っていても、それに浸りたい時がたまにあります。
何も満たされていない現代だからこそ・・・
ただし、この映画は、実話の映画化といっても、後半部分は創作でしょうね。
後半は、教団の解体、爆破、殺傷という大事件になりますから、現実の事件で起きたなら報道されているはずですからね。
現実の事件で、一個人が教団に乗り込んで、その教団を壊滅に追い込んだという事件の報道は記憶にありません。
今回の映画でヒロイン役を演じた満月ひかりは、今回のヨーコ役で、役どころを得て彼女の当り役になりましたね。最後の芝居は見ている者の心に迫ってくるものがありました。
満月ひかりは、ただパンツ見せまくってるエロい役だけだったら、もしかしたらこの役を引き受けてなかったかもしれないですね。
ある意味、体当たりの熱演していますから、ラストあたりは満月ひかりの見せ場です。
つい最近、海外のモントリオールファンダジア映画祭の最優秀女優賞受賞して、やっと認められましたね。
来年の国内の映画賞にも是非エントリーしてもらいたいです。いろんな監督に鍛えられて伸びる女優さんぽい雰囲気を持っていますので、これからの出演作も注目していきたいですね。
二本分の長さを持つ映画ですが、展開が激しいのであまりその長さを感じませんでした。
見る者にとって、それがいい映画かどうかは、どれだけその映画に思い入れを込められるか、だと思います。
なにか憑かれたように寝る間を惜しんで、編集アップしてしまいました。
この愛の終着点が見たい方は、レンタル等でご覧下さい。
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満島ひかりは、やはりすばらしい女優ですね。
> 満島ひかりは、やはりすばらしい女優ですね。
この作品で満島ひかりは、ブレイクしましたからねー。
ただ以降、園子温の作品は一切出演していませんから、
やはり何かありまたよね。
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