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20世紀少年 第二章-最後の希望-
さあ、みんな "つづき"を始めよう!
人気漫画シリーズ20世紀少年の第二章のDVDのレンタルがスタートしました。
でも、出たばかりの第二章って、8月29日の第三章の公開に合せて、その前日の金曜ロードショーで放送されるようですね。また、編集し直されての少し違う別バージョーンで。
最終章公開直前で、やっぱりな、という気がしますが、これではレンタル店はひとたまりもないでしょうね。
この続きは下の追記を読む、でご覧下さい。






そういえば、この20世紀少年に出てくる少年たちの70年代は、テレビで新作映画が放送されて地方の映画館が潰れていき・・・
今は、DVDレンタルされたばかりの新作がテレビ放送されることで、レンタルビデオ店が影響を受けて潰れていきます。
かつてレンタルビデオで地方の映画館を廃業を追いやったレンタル店が映画のテレビ早期放映などの影響をモロ受けて・・・激減していきました。 そこに何だか、時代の皮肉を感じてしまうのです。
シリーズ物の最終章の劇場へ誘導するための宣伝の常套手段なのでしょうが、何だか映画会社が自分たちの首を絞めているよう気もします。
やはり、いくらなんでも劇場公開から、たった半年でテレビ放映するのは早過ぎます!
シネコンの台頭で映画館が増えましたが、映画人口は都市部に集中していたのが、ただ地方都市に分散しただけで、決して映画人口は増えているとは思えませんから・・・
2009年1月31日公開 配給 東宝、原作 浦沢直樹 、監督 堤幸彦、脚本 長崎尚志、2時間19分 ビスタサイズ
★CAST
遠藤カンナ:平愛梨、オッチョ(落合長治):豊川悦司、ユキジ(瀬戸口雪路):常盤貴子、ヨシツネ(皆本剛):香川照之、サダキヨ(佐田清志):ユースケ・サンタマリア、蝶野将平:藤木直人、マルオ(丸尾道浩):石塚英彦、モンちゃん(子門真明):宇梶剛士、 ヤマネ(山根昭夫):小日向文世、フクベエ(服部哲也):佐々木蔵之介、 漫画家・角田:森山未來、 春波夫:古田新太 、高須:小池栄子、小泉響子:木南晴夏、 13番(田村マサオ):ARATA、 マライア:前田健 、ブリトニー:荒木宏文、 仁谷神父:六平直政、 ホクロの巡査:佐藤二朗 、敷島ミカ:片瀬那奈 、ヤマさん:光石研 、七龍の店主:西村雅彦 、漫画家・金子:手塚とおる、漫画家・氏木:田鍋謙一郎 、カンナの担任教師:甲本雅裕、東野刑事:田中要次、式典の司会:徳光和夫 、オデオン座の老人:梅津栄 、ジジババのババ:研ナオコ、 珍宝楼の店主・珍:小松政夫 、万丈目胤舟:石橋蓮司、神様:中村嘉葎雄、 キリコ(遠藤貴理子):黒木瞳、ケンヂ(遠藤健児):唐沢寿明
●ストーリー
2000年のケンヂが新宿の公園でともだちと戦って消息を絶った゛血の大みそか゛から15年が経ち・・
日本は゛ともだち゛に支配された統治国家となり、西暦も゛ともだち歴゛になっていました。
カンナは高校生になり、ユキジから離れて、中華料理店でバイトをしながら一人暮らしを始めていました。
ともだちに支配された日本は治安が悪く、街中でも平気で銃撃戦が行なわれるようになっていました。
ある日、密入国者の警察のガサいれがカンナが働いている店でも入り、カンナもそれに巻き込まれて警察に連行されてしまいます。
カンナはすぐに釈放され、そこで蝶野将平(藤木直人)という若い刑事と出会います。
その蝶野は昔、殉職した伝説の刑事のチョーさん(竜雷太)の孫でした。
蝶野は、カンナに興味を持ち、職務を離れてカンナに協力していきます。カンナたちグループと仲良くなった蝶野でしたが、知らない間に同僚に探知機をつけられ・・・
自分の目の前で、カンナの仲間のオカマのブリトニーが頭を撃ち抜かれて殺されてしまいます。
その事件をきっかけで、カンナは゛ともだちランド゛に潜入することをユキジに告げます。
その頃、海ほたる刑務所では、捕まっていたオッチョ(豊川悦司)が脱獄することに成功していました。同じ独房で一緒になった漫画家・角田(森山未來)を相棒にして、自らの名前を゛ショーグン゛と改めて・・・
カンナは学校行事でクラスメイトたちと一緒にバスでのともだちランドのドリームツアーに参加します。
オッチョが脱獄したこを知ったユキジは、公衆電話からオッチョから連絡が入り、ユキジはカンナの身を守るようにお願いしていました。
カンナは、ともだちドリームランドで懐かしい人に会いました。
それは、ヨシツネでした。ヨシツネは清掃員として紛れ込み、ともだちランド内で同士を募り、ランドの地下に秘密基地を作っていました。
ヨシツネは最初はカンナに自分のことを否定していましたが、カンナに後ろから抱きつかれて、大きく成長したカンナを見て抱きしめます。
そのドリームランドでカンナと響子は、脳内のバーチャルゲームで70年代にタイムスリップ体験をします。
カンナは少年時代のケンヂおじちゃんに会い、友人の響子は少年のヨシツネに会います。
その70年代の小学校の理科室にも現れる゛ともだぢ。響子は、忍者ハットリ君のお面を取って、その少年の顔を見ますが・・・脳内のバーチャルが限界に近づき、そこで終了してしまいます。
学校に戻った二人に新しい教師が赴任していました。それはサダキヨ(ユースケ・サンタマリア)です。
サダキヨは、響子を車で連れ出し、自分のアパートの゛おたく部屋゛に連れ込みます。
そこに゛ともだちナビゲーター゛の高須(小池栄子)らが部下と共に゛絶交許可゛を手に、サダキヨを捕まえに来ていました。
しばらくして、新宿の教会で、ある者に銃を向けられ絶対絶命のカンナ。
そこに教会のステンドグラスを突き破って現れオッチョ。両手を広げ、カンナを守ろうとします。
カンナは俺たちの最後の希望だ!
様々なクロスワードは遂に解き明かされることなく、ついに物語は最終章に続きます・・・
ヤバイ、ヤバイ!サダキヨがどうなったか、大きなネタバレをするとこでした。
何せ新作映画ですから、そんな最後の方まで書けません。
しかし、この映画は、よくできてますね。
いえ、作品の出来のことじゃなくて・・これ見ちゃったら、イヤでも第三章見たくなるように作ってあるんです。
映画としては、この第二部は、何ひとつとして完結していないです。
謎は謎のままです。
トヨエツのオッチョが予告編でも、ともだちに、 ゛お前、あいつか?゛と正体がわかったかのような台詞を言うシーンがありますが・・・
この第二章では、ともだちのマスクを取るシーンは一切ないのですから、それが誰であるかは全く判りません。
第三章の一般試写ではラスト10分カットして、ともだちの正体を隠したまま終わらせているようですから、ともだちの正体を知るには、第三章の8月29日に公開されるまでの初日の封印を解かれるのを待たなくてはなりません。
ただ、マスコミ向けの試写もそんな不完全版だったんでしょうか。マスコミ向け試写といっても、一般人も潜り込もうと思えば可能ですからね。
どうやら第三章は、原作と少し違うラストを用意しているみたいですね。でなければ、原作のラスト巻を読めば、ともだちの正体がわかってしまうでしょう。
それにしても、何か笑っちゃうのが、この第二章でイエスキリストの復活祭、のようなシーンあるのですが、ともだちはマスクを被っています。
だから、そのマスクさえ被れば、誰でも゛ともだち゛になることができます。
つまりは、身代わりはいくらでも作れるということです。
それで、映画では外国からの要人が驚いたりしているのですから、マジかよ・・・って思いましたよ。
何せ、新教宗教団体みたいなものが日本の政治を乗っ取って、市民を洗脳するという途方もない奇想天外の物語ですから、漫画はいいとしても、映画にするには、もう少し膨らみがほしい気がします。
まあ、有りえない世界を描くのは映画ならではなんですけどけどね・・・
それから、前回から引き続いての男性キャストの過剰なまでの老けぶりに対して、50代半ばの役なのに、常盤貴子たけがあまり年を取っていないのです!
前作から引き続きの男優は老けているのに、常盤貴子だけが実年齢の30代後半というのはおかしいですよ。常盤もみんなと同じ学年のクラスメイトという設定なのですから。
やはり、常盤貴子も映画の中の設定の年相応のメイクでないと、不自然ですよ。
今回の常盤貴子は、少しは年取ってるかなとは感じますが、どう見ても50過ぎの顔ではないですよ。
そこら辺は監督の堤幸彦はテレビ出身なせいか、女優に気を遣い過ぎています。
それでは女優が育たない、ような気がします。
そこにはリアリズムのカケラもありません。
それに対して、ヨシツネとサダキヨの老けぶりはちょっと度が過ぎていて、これじゃおじいちゃんですよ。
小日向文世のヤマネは、役者の実年齢に追いついた役でしたね。
小日向文世だけは、全くメイクの必要なし。既に髪も後退してるし・・・
それと、何で、ゴジラの息子のミニラが出てくるの?それは、やっぱり東宝配給の映画だから・・です。 カンナをゴジラの娘、と例えているのかな?
母親役の黒木瞳の台詞に゛ゴジラ゛というキーワードも出てきてましたし・・・
エンターティーメントとして見るなら、゛中継ぎ゛の役割は充分、果たしていると思いますので、それなりに面白くて、息つく間もない(?)2時間19分。一気に見れます!
遂に、ケンヂおじちゃんも復活して、どんな結末を迎えるのか、今月末公開の最終章が待ち遠しいです!
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