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252-生存者あり-
2009/05/31
23:37/Sun






今回は、正真正銘のパニック映画です!
ただ、かなりビミょーな出来の映画でしたね。
まあ、この手のパニック映画は、だいたい大味になってしまいがちで、エンターティメントに徹すれば、それでよかったんですけどね・・・
ちょっと残念な出来で、少し雑な作りが気にかかる、それでも一応の娯楽作品にはなっています。






いきなり冒頭から、平穏な銀座・新橋の街に空からヒョウが、まるで弾丸のように飛んできてパニックになります。
それが人や建物を襲い、商業施設のガラスがバンバン割れますが・・・・
実際のところ、現在は商業施設のガラスには、飛散防止フィルムが貼られていて、ガラスが飛び散ることはあまりない、と思いますよ。
透明なフイルムをガラスに貼り、大きな地震とかの災害が来ても、通行人の安全を考えて飛び散らないようにしているのです。
それが商業施設のウィンドウに100%貼られているとは限りませんが、だいたい新しく建てられてオープンしているところには、飛散防止フィルムは施工されているはずです。






そんなことはともかく・・・ヒョウが飛来したかと思えば、今度は津波です。
レインボーブリッジに黒い雲が覆ってきて・・どわぁ~っと大津波が来ます。
さながら、新・日本沈没のよう・・・
海に近い、お台場のフジテレビはひとたまりもありません。アッという間に波に飲み込まれてしまいます。
この映画、製作が日本テレビですから、フジテレビへの対抗心から真っ先に壊滅させてますねぇ~
汐留の日本テレビ社屋だって湾岸地区ですから、その津波に飲まれますが、日テレの社屋はフジテレビのように特長があまりないから、実にあっさりとしてます。
それと不思議なことに、地上で津波に飲み込まれる人のシーンがあまりない、のです。
パニックは、この映画では何故か、地下ばかりで起きていました。






この映画の主人公・篠原祐司(伊藤英明)はハイパーレスキュー隊を辞め、車の営業に転職し、その日は娘・しおりの誕生日プレゼントを買いに銀座の三越に来ていました。
そこで、いきなりヒョウが降って来て、急いで電車で妻と娘のいる新橋まで向かいます。
距離的には銀座四丁目から新橋なら歩いても10分程度で、電車に乗る必要のない距離です。
でも、映画では外は弾丸のようなヒョウが降って歩行どころじゃないという状況ですからね。
それに、もし主人公がその電車に乗らなければ、娘は救えなかったというオチもありますので・・・






しかし、津波が襲ってきてるのですから、地下鉄だって例外ではありません。地上から流れてきた濁流に電車そのものが飲み込まれてしまます。
地上では、お台場のフジテレビが壊滅し、その象徴の球体がプカプカと海に浮いています。
新橋界隈はもうパニックです。幼い娘・しおりは口が利けないため、母親(桜井幸子)とはぐれてしまいました。
一方、この映画の主役の伊藤英明は、元・海猿、ぢゃない元・レスキュー隊ですから、そう簡単には死にましぇーーん。
すぐに、地下にあるドアを見つけて、そこで偶然出会った重村誠(山田孝之)と共に逃げ込むことに成功します。






その地下道で偶然、見つけた娘のしおり。
逃げ込んだ先は、昭和初期の頃の使われなくなった旧新橋駅。
しかし、そこから地上に出る出口はどこにもありません。
果たして、彼らは無事生きて帰還できるのか!?
今回はストーリーの紹介はこのくらいにします。






設定としては1980年公開の「地震列島」(東宝)に少し似ていますね。
その映画も、主人公の科学者の勝野洋が地下鉄に乗っている途中で、関東に大地震が来て、濁流に飲み込まれて地下に閉じめられるというものでした。
最後は、地盤沈下で埋まった出入り口を空けるため、勝野洋がガスが充満した場所に行ってライターを点火して自らが犠牲になって、閉じ込められた人たちを救うというものでしたね。
今回の252は、家族愛をテーマにしています。というか、それが売りみたいですね






だから、最後はヒーロー映画ぽくなっています
そこらへんが何だかなあ・・ですね・・
首都圏に巨大台風日本に直撃、たって被害が描かれるのは湾岸地区のみです。
また、湾岸地区以外の新宿・渋谷・池袋地区はどうなってる?
すごい気になるのに、全く出てきませんでした。
それは、ただ、予算がなかった・・だけ!?
パニック映画としても実に消化不良な、かなり中途半端な出来ですね。
これ2時間ドラマとして見るならば、それなりに・・ですけどね。
この映画の公開に合わせて、封切り前日にテレビ放送されていたスペシャルドラマ、252エピソードゼロも、そんなには面白くもなかったような気がします。






でも、そんなに大きな期待をしなければ、それなりに見れる娯楽作品ですよ。
どうしても、この手のパニック映画は大味になりがちで、本作品もそれに当てはまる映画になってしまいましたね。
どうせなら、首都圏は災害に対して余りにも無防備、だということを、もっとアピールしてほしかったですね。
今回はあまり気乗りしない作品になってしまいました。
やはり思い入れがある作品でないとダメですねぇ~


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by. KINGYO
確かにパニックを個人レベルにして描いてしまって
いるため、スケールが局部的になっているような気
がします。登場人物もいろんなタイプの代表者を
集めたようで、いささか型通りのような感じです。
ただ、「この映画、嫌いか?」と問われると、
「いいえ。好きです。」と答えるでしょうね。
なんとなく波長が合うのと、「海猿」シリーズでは
地味で堅実なアクションの
伊藤英明がラストで大見得ともいえるパフォーマンスをみせるのも私には好ましく思えました。
エメリッヒの上げ底アクションより遥かに好感が
もてました。
いるため、スケールが局部的になっているような気
がします。登場人物もいろんなタイプの代表者を
集めたようで、いささか型通りのような感じです。
ただ、「この映画、嫌いか?」と問われると、
「いいえ。好きです。」と答えるでしょうね。
なんとなく波長が合うのと、「海猿」シリーズでは
地味で堅実なアクションの
伊藤英明がラストで大見得ともいえるパフォーマンスをみせるのも私には好ましく思えました。
エメリッヒの上げ底アクションより遥かに好感が
もてました。
2011.04.23
(16:11)
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