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未成年 第二回 彼女のハートにダイビング
2009/02/15
03:26/Sun





このドラマは、かなりヤバイっ!
リアルタイムで見ているのに、これほどハマる野島作品も珍しいです。
言葉に温度があるように、見る温度にもよって、その時の思い入れも変わってきます。
その作品というより、登場人物に感情移入できるかで、その作品が面白くもつまらなくもなるような気がします。
続きは下の追記を読む、からご覧下さい。




バランス悪いっちゃ、それまでさ。いつでも、ノドカラカラさ。
彼女がいつでも欲しくて・・頭の中は空っぽさ。
まだ第二回あたりは、いしだ壱成の独り言も単なるつぶやきですね。そのうち、エスカートして青年の主張、社会への反骨心みたいなのが出てきますよ。
この回は、歪んだ愛情がテーマのようです。




ヒロ(いしだ壱成)は相変わらず、兄貴の恋人・萌香(桜井幸子)に首ったけで、家庭教師に来てくれることになって有頂天になっています。
愛しい人と定期的に会えるチャンスを、兄貴によって作ってもらったのですからね。
まあ、この年代は年上の綺麗なお姉さんがまぶしく見える時期ですよね。叶わない恋ほど、理屈を越えて燃えてしまうものですからね。




反町隆史のゴローと同棲しいて、ソープ嬢で出演している、朝岡実嶺(みれい)は、知っている方もいるでしょうが、元AV女優です。
先日、急死した飯島愛と同期で、人気を二分するくらい、90年代に席捲した人気のあった子でした。飯島愛ほどの派手さはなかったですけどね。
AVの出の子で、こんなマトモなドラマに、それもレギュラー出演できたののは、当時でも異例でした。Vシネマみたいなのには、飯島愛はもとよりAVの子でも主演した作品はありますが、Vシネマとこのドラマとでは、作品のクォリティー自体が違いますからね。
この、朝岡実嶺のアリサという役はかなりいい役ですよ。後半で、実に泣かせる展開で、第7話に限ってこの朝岡実嶺が主役みたいなストーリーが用意されています。
90年代は、AVの子は、アダルト業界でも大事にされていた時代です。擬似本番でも許されたのですから。
今は、そんな高ビーな子は、アダルト業界でも、まず使ってくれません。
結局、朝岡実嶺も女優として、いい役もらえたのは、この作品だけでしたけどね。
決して芝居は上手くなかったですが、それなりの存在感はありましたよ。




女なんて、やっちゃえば、こっちのモンだって!
あゆのバレーのレッスンを覗き見していた秀才君・神谷勤(河相我門)の一途な想いに男気を感じたゴローの言葉です。
しかし、一体、これいつの時代の言葉だよって感じですね。
夜中にそのあゆの部屋にみんなで忍びこんで、口封じしたあげくに、秀才君にあゆに告白させるという、滅茶苦茶なことをやらかします。
まあ、ドラマならではの荒唐無稽な愛の告白で、一歩間違わなくても、住居進入、拉致脅迫と完璧な犯罪の域超えてるんですけどね。
野島伸司のドラマって、たまに思いもしない強引な展開に持っていきますね。
現実に、こんなの真似するバカはいませんよね~




おい、ねぇちゃん!今度の日曜、吾妻橋で待ってるから。
夕日が沈む前に、もしOKなら来てくれ!
ゴローが逃げる際にそんな言葉を残しますが・・
そんな押し込み強盗みたいな真似されて、誰が行くもんですか!来るとしたら、警察を同行して・・
でも、単身で、あゆは来ちゃうんですねえ~
秀才君の、君が踊っている時に、哀しそうな顔をしている時、どうしても一言声をかけたくて・・
君に元気を出してほしくて・・
という真摯な言葉にほだされたのか?




このガリ勉君、ただのヘンタイ君ぢゃないみたい?
まさか、そんなことは思わないでしょ。
ガリ勉君(河相我聞)取った行動は、思いっきりストーカー行為なのですから。
何が、゛゛そんなことしたら彼女に嫌われちゃうよぉ!゛
バカタレ!先にもう自分がその嫌われることをやってるつぅーに!!
そこは、やっぱ野島伸司の得意とする打算と偽善を使ってきますよ。




あゆには既に付き合っている人がいて、尚その人も子供を妊娠しています。あゆの涙のわけはそれです。
いわゆる、純情なガリ勉君はなんかの時の為のダミーとして使える、と思ったのではないでしようか。本命の彼氏がいて、別にすきでもないストーカー男と、二股かけようという物好きな女の子はいないでしようからね。
いずれは、その河相我聞の気持ちに応える日が来るあゆですが、この時はまだ、ただ相談に乗ってくれそうな゛いい人゛でしかありませんからね。




野島伸司のドラマには背信というものを描きながら、その対極にある優しさ故の愚かさを対比させてくるから、心に衝いてくるのかもしれません。
悪意はなくても、知らないうちに友人を傷つけている、なんてことはよくありますからね。
それでいて、人生は悪くない。俺でもたまにそう思う。
そんな、いしだ壱成の台詞で、生きている意味を問うあたりが、人の温かさを決して否定はしていない野島作品の隠された真骨頂があるからこそ、野島伸司が描く世界が好きなのかもしれません。




いきさつはどうであれ、彼女が笑ってくれたら、
今日一日は、それで最高ぅ!
架空の話なんだけど、体が震えるほどの感動は、次の第三回で。次第にヒロのメッセージは、まるで詩人のような言葉のように・・心に迫ってきます。
第二回は全くの絵空事の世界だけど友達って、いいもんだな。それを痛切に感じさせてくれました。
いつもありがとうございます。

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