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ヒミズ
2012/07/09
19:18/Mon


3.11震災後の被災地で
夢も希望も失った少年が
鬱屈した果てに起こした事件とは!?


今回は園子温監督の新作「ヒミズ」です。
主演・染谷将太、二階堂ふみ。その他の出演者に、でんでん、神楽坂恵、渡辺哲、窪塚洋介、吉高由里子などの役者たちが脇を固めています。






原作は古谷実。同名の人気コミックの映画化です。
物語の舞台を原作にはない3.11の震災後の被災地に置き換えています。
物語はあの震災後、どうしょうもない両親を持つ中学生の少年がある事ことをキッカケに事件を起こしたことから、衝撃の結末へと向かっていきます。
久々の新作ですので、ラストのネタバレは当然なしです。
注目はこの作品のヒロイン役の二階堂ふみです。
「冷たい熱帯魚」、「恋の罪」と猟奇的事件をリスペクトしてきた園子温が今度は壮絶な青春映画を撮っています。
さて、どんな映画になっているのか、興味のある方は下の追記を読む、からご覧下さい。
2012年1月14日公開
脚本・監督 - 園子温
原作 - 古谷実
製作 - 梅川治男、山崎雅史
音楽 - 原田智英
撮影 - 谷川創平
美術 - 松塚隆史
照明 - 金子康博
録音 - 深田晃
編集 - 伊藤潤一
製作・著作 - ギャガ、講談社
制作プロダクション - ステューディオ スリー
配給 - ギャガ
CAST
住田祐一 - 染谷将太
茶沢景子 - 二階堂ふみ
夜野正造 - 渡辺哲
まーくん - 諏訪太朗
藤本健吉 - 川屋せっちん
田村圭太 - 吹越満
田村圭子 - 神楽坂恵
住田の父 - 光石研
住田の母 - 渡辺真起子
てつ - モト冬樹
茶沢の母 - 黒沢あすか
茶沢の父 - 堀部圭亮
金子 - でんでん
谷村 - 村上淳
テル彦 - 窪塚洋介
ミキ - 吉高由里子
YOU - 西島隆弘
ウエイトレス - 鈴木杏
2時間9分 ビスタサイズ
●予告編
ストーリー
あの3.11の震災の爪跡が生々しく残る町で、住田佑一の実家は辛うじて津波に流されず、川沿いで貸ボート屋をやっていました。
中学三年生の彼は、たいした夢もなく、ただ誰にも迷惑をかけずに生きたいと願っていました。
住田の父親は彼に暴力を振るい、いつの間にか多額の借金を作って蒸発してしまい、母親も中年男と駆け落ちをしており、その家には住田たった一人でした。
しかし、彼の周りには震災で家を失った人たちが、住田の家の近くでテント暮らしをしており、住田少年はその大人たちと一緒に生活を共にしていました。
津波で家を失った大人たちは、住田の家に電気を通したり、住田の生活のサポートをしながら、住田と交流している人々でした。
住田が通う中学のクラスメイトで茶沢景子という女の子は、密かに住田に恋をしていました。





その茶沢景子の母親も、自分の娘をうとましく思い、何と娘の自殺用のロープを常備するなど、どうしょうもない母親でした。
ある日、住田が学校が終わり家に帰ろうとした時、土砂降りの雨が降っていました。住田は傘を持っていませんでした。
景子はこれ幸いとばかりに、自分の傘に入ってくと住田を誘います。
住田は仕方なく、景子の傘に入っていくことにします。
その帰宅途中で、住田の家でテント暮らしをしている中年男・夜野が彼らの傘に入ってきて邪魔をしました。
夜野が道に百円球が落ちているのを拾おうとしたはずみで、景子は夜野に押されて河原にパンツ丸出しで転がっていきました。
そのせいで、景子の着ている制服から下着までびしょ濡れになります。





住田 俺と夜野さんはここで。ありがとね。茶沢さん。
冷たいことに住田は景子を残して帰ろうとします。景子すぐには立ち上がり・・
景子 何か貸して!パンツから靴下まで、もうグチョグチョです。Tシャツとか、何か貸して下さい。
夜野に押されて、パンツまでびしょ濡れになったおかげで景子は住田の家に行ける口実が出来ました。
住田の家に着き、景子は住田からトレーナーとトランクスを貸してもらい、住田らを気にすることもなく、そこで着替えました。
そして、景子はいろいろと自分のことを住田に話し始めると、住田が苛立ち景子に帰れと言い出します。
景子はそのうち住田をひつぱたき出し、住田もキレて二人は喧嘩になりました。
景子は川に入って石を拾って高々と上に上げます。
景子 これからちょー腹立った時は、これをポケットにしまうわ。
住田 勝手にしろ。





住田の父親は、景子が来る数日前にひょこり帰ってきていましたが、息子の反抗的な態度に腹を立て、殴る蹴るの暴行をして、また何処かへと去っていったのでした。
それから、数日後に父親の借金取りが住田の家に来ました。
住田はその闇金の名詞を捨てた為に、その二人の闇金の取立て屋に殴る蹴るの暴行されます。
住田は闇金の男につばを吐きかけただけで、謝りもせずに、そのまま住田は何の抵抗もすることなく殴られていただけでした。
そのことがキッカケである事件へと発展しようとしていました。
住田はそれから、人が変わったようにおかしくなっていきます。
果たして、彼はこれから何をしようというのか!?





ストーリーの紹介は以上です。
園子温の衝撃の問題作、というような宣伝でしたが、それほどの衝撃作でもなかったですね。
まあ、あの3.11の震災後の被災地を舞台にした映画ということでは、話題になったのでしよう。
原作は、背景に被災地にはなっていません。ごく普通の日常です。
それを監督の園子温が、舞台を震災後の被災地に書き換えたのです。 実際に被災直後の石巻をロケしたそうです。
登場人物の設定も変えています。渡辺哲演じる夜野も、原作では中年男ではなく、住田と同級の中学生です。
まあ、園子温としては、震災後の被災地を映画にしたかったのでしょうね。
映画の中盤頃から、ある“殺人事件”が起きます。





でも、その殺人事件も、ごく普通でした。前作「恋の罪」のような死体をバラバラにしてマネキンと結合させるような猟奇的なものにはしていません。
その点では何か物足りなさを感じました。
何せ今までは必要以上に猟奇化していましたからねぇ~
それに主人公の住田少年の描き方も原作とは少し違っていましたね。
この映画の住田はまるで女に興味がないクールな少年です。
住田に恋する景子は、住田が求めれば、“いつでも、していいよ”のサイン出しているのに、住田は景子に全く関心がありません。
これはちょっとおかしいでしよう。原作の住田くんは、こんな“草食系男子”ではなく、“ガッツリ系”でしたよ。
原作の住田はしっかりと景子とエッチしていました。映画では、そんなシーンは全くありません。





同級生の女の子がOKなら、してしまうのが、ごく普通の年頃の中学生です。
多少、ウザいな、自分の好みじゃないな、と思っても、景子みたいなかわいい子だったら、エッチしちゃうのは15歳の男の子ですよ。
ましてや景子役の二階堂ふみ、意外と胸大きいし。
それに、この映画の神楽坂恵の使い方は実に勿体ない!
上のキャプ写真でも判るようにフェロモンプンプンさせているのに、今回は一切ヌードなしです。
園子温は結婚前はバンバン脱がせていたのに、自分の奥さんになってからは、どうやらもう嫁のヌードは見せたくないらしいですね。
今回は「冷たい熱帯魚」と同じ、吹越満と神楽坂恵は夫婦役で出演しています。残念ながら「冷たい熱帯魚」のような、吹越が神楽坂恵のおっぱいをモミモミするシーンもありません。
ああ、残念っ! 期待してたのにぃ・・
神楽坂恵が住谷を誘うシーンぐらいあってもいい気がしましたし、この年頃の男の子なら、あんなグラマーな若奥様が近くにいたら、悶々としますよ。
夜になったら、ぼよよん若奥様を思い出して、オナニーするのがフツーの15歳の男の子ですよ。





原作では上の吉高由里子と夜野がエッチするシーンがありますが、映画では蹴飛ばされて終わりです。
吉高由里子も「蛇にピアス」以来、ヌードの役は一切やらなくなりましたね。
この映画のもう人の主役であり、ヒロイン役の二階堂ふみも、原作ではヌードになるシーンありますが、映画の方ではせいぜい河原に転がってパンツ見せるシーンぐらいなものです。
主人公が中学三年生の男子ですから、当然その“性”も描かれるのが普通ですが、今回の映画では全くといっていいほどありません。
園子温といえば、最近の作品ではエログロだったのに、今回の作品だけは、実にあっさりとしています。





前二作ではあれほど、エロエロだったのに、一体どうしちゃったのでしょう?
震災後の被災地というのはあくまでも、背景にしか過ぎません。
あの震災があったから、登場人物の運命が変わったという展開でもありません。
やはり、主人公が15歳の男子なら、混沌とした性が描かれるべきなのではと思います。
これを青春映画とするならば、性的なものを一切排除してしまったのは、いささか疑問です。
その代わり、エスカレートした暴力みたいなのは随所に出てきます。





それにこの住田少年、ずっと殴られっぱなしです。
普通、この年頃の男の子って殴られれば、頭に血が上って殴り返してやろうと思うものなんですけどね。
闇金融のでんでんにつばを吐きかけるくせして、殴られたら、そのままやられっ放しです。
それでも、クズのような父親だけは別なようですけどね。
ところで、この映画き海外のヴェネツィア国際映画祭に出品したて作品的にはただの招待作品に終わったようですが・・・
染谷将太と二階堂ふみは、新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞しました。
特に、二階堂ふみはかわいいですねぇ~
この子はこれから、伸びそうな気がします。





その二階堂ふみ、現在17歳の現役JK(女子高生)ですから、原作にあるようなヌードになることは無理だつたのでしようね。
昔は、関根恵子とか杉田かおるや原田美枝子が16~17歳で映画でヌードになっていますが、今は18歳未満のヌードは規制が厳しくなつていますからね。
まあ、原作と比べても映画化された時点で別物になる方が多いのですから、本作品も原作の世界はあくまでも原案であって、映像化されたのは別の世界ですね。
わざわざ震災直後の被災地を舞台にする意味ってあつたのかな、って思いました。
3.11から一年経った程度の歳月ですから、タイムリーといえば、そうなんですけどねぇ~
そんなことで話題を集めたかったのでしょうか。
別に作品のテーマ自体は、震災と全く関係ないのに・・・無理やりこじつけている感がありました。





最近の園子温監督の作品は映画賞で評価されているので、この「ヒミズ」もどんな評価を受けるか興味深いです。
個人的には、肩透かし食らった気分です。決していいとは言えないですね。
やっぱり何度も言うように、主人公が中学生の男の子なら、その年代の“性”を描かずして、青春映画とは言えないです。
園子温の一躍注目された「愛のむきだし」でも、純愛をテーマにしなかがら、性のカタルシスは重要なテーマでしたからね。
何故、本作品ではその十代の性を排除してしまったのか不思議でならないです。

それでも、新星・二階堂ふみは、この作品で注目を浴びそうです。
「愛のむきだし」の満島ひかりのように一気にブレークするかは判りませんが、来年の新人賞の候補に上がるでしょう。
二階堂ふみ。その名前を知らしめる、彼女にとってはメモリアルな作品になるのは間違いありません。
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脚本・監督 - 園子温
原作 - 古谷実
製作 - 梅川治男、山崎雅史
音楽 - 原田智英
撮影 - 谷川創平
美術 - 松塚隆史
照明 - 金子康博
録音 - 深田晃
編集 - 伊藤潤一
製作・著作 - ギャガ、講談社
制作プロダクション - ステューディオ スリー
配給 - ギャガ
CAST
住田祐一 - 染谷将太
茶沢景子 - 二階堂ふみ
夜野正造 - 渡辺哲
まーくん - 諏訪太朗
藤本健吉 - 川屋せっちん
田村圭太 - 吹越満
田村圭子 - 神楽坂恵
住田の父 - 光石研
住田の母 - 渡辺真起子
てつ - モト冬樹
茶沢の母 - 黒沢あすか
茶沢の父 - 堀部圭亮
金子 - でんでん
谷村 - 村上淳
テル彦 - 窪塚洋介
ミキ - 吉高由里子
YOU - 西島隆弘
ウエイトレス - 鈴木杏
2時間9分 ビスタサイズ
●予告編
ストーリー
あの3.11の震災の爪跡が生々しく残る町で、住田佑一の実家は辛うじて津波に流されず、川沿いで貸ボート屋をやっていました。
中学三年生の彼は、たいした夢もなく、ただ誰にも迷惑をかけずに生きたいと願っていました。
住田の父親は彼に暴力を振るい、いつの間にか多額の借金を作って蒸発してしまい、母親も中年男と駆け落ちをしており、その家には住田たった一人でした。
しかし、彼の周りには震災で家を失った人たちが、住田の家の近くでテント暮らしをしており、住田少年はその大人たちと一緒に生活を共にしていました。
津波で家を失った大人たちは、住田の家に電気を通したり、住田の生活のサポートをしながら、住田と交流している人々でした。
住田が通う中学のクラスメイトで茶沢景子という女の子は、密かに住田に恋をしていました。






その茶沢景子の母親も、自分の娘をうとましく思い、何と娘の自殺用のロープを常備するなど、どうしょうもない母親でした。
ある日、住田が学校が終わり家に帰ろうとした時、土砂降りの雨が降っていました。住田は傘を持っていませんでした。
景子はこれ幸いとばかりに、自分の傘に入ってくと住田を誘います。
住田は仕方なく、景子の傘に入っていくことにします。
その帰宅途中で、住田の家でテント暮らしをしている中年男・夜野が彼らの傘に入ってきて邪魔をしました。
夜野が道に百円球が落ちているのを拾おうとしたはずみで、景子は夜野に押されて河原にパンツ丸出しで転がっていきました。
そのせいで、景子の着ている制服から下着までびしょ濡れになります。






住田 俺と夜野さんはここで。ありがとね。茶沢さん。
冷たいことに住田は景子を残して帰ろうとします。景子すぐには立ち上がり・・
景子 何か貸して!パンツから靴下まで、もうグチョグチョです。Tシャツとか、何か貸して下さい。
夜野に押されて、パンツまでびしょ濡れになったおかげで景子は住田の家に行ける口実が出来ました。
住田の家に着き、景子は住田からトレーナーとトランクスを貸してもらい、住田らを気にすることもなく、そこで着替えました。
そして、景子はいろいろと自分のことを住田に話し始めると、住田が苛立ち景子に帰れと言い出します。
景子はそのうち住田をひつぱたき出し、住田もキレて二人は喧嘩になりました。
景子は川に入って石を拾って高々と上に上げます。
景子 これからちょー腹立った時は、これをポケットにしまうわ。
住田 勝手にしろ。






住田の父親は、景子が来る数日前にひょこり帰ってきていましたが、息子の反抗的な態度に腹を立て、殴る蹴るの暴行をして、また何処かへと去っていったのでした。
それから、数日後に父親の借金取りが住田の家に来ました。
住田はその闇金の名詞を捨てた為に、その二人の闇金の取立て屋に殴る蹴るの暴行されます。
住田は闇金の男につばを吐きかけただけで、謝りもせずに、そのまま住田は何の抵抗もすることなく殴られていただけでした。
そのことがキッカケである事件へと発展しようとしていました。
住田はそれから、人が変わったようにおかしくなっていきます。
果たして、彼はこれから何をしようというのか!?






ストーリーの紹介は以上です。
園子温の衝撃の問題作、というような宣伝でしたが、それほどの衝撃作でもなかったですね。
まあ、あの3.11の震災後の被災地を舞台にした映画ということでは、話題になったのでしよう。
原作は、背景に被災地にはなっていません。ごく普通の日常です。
それを監督の園子温が、舞台を震災後の被災地に書き換えたのです。 実際に被災直後の石巻をロケしたそうです。
登場人物の設定も変えています。渡辺哲演じる夜野も、原作では中年男ではなく、住田と同級の中学生です。
まあ、園子温としては、震災後の被災地を映画にしたかったのでしょうね。
映画の中盤頃から、ある“殺人事件”が起きます。






でも、その殺人事件も、ごく普通でした。前作「恋の罪」のような死体をバラバラにしてマネキンと結合させるような猟奇的なものにはしていません。
その点では何か物足りなさを感じました。
何せ今までは必要以上に猟奇化していましたからねぇ~
それに主人公の住田少年の描き方も原作とは少し違っていましたね。
この映画の住田はまるで女に興味がないクールな少年です。
住田に恋する景子は、住田が求めれば、“いつでも、していいよ”のサイン出しているのに、住田は景子に全く関心がありません。
これはちょっとおかしいでしよう。原作の住田くんは、こんな“草食系男子”ではなく、“ガッツリ系”でしたよ。
原作の住田はしっかりと景子とエッチしていました。映画では、そんなシーンは全くありません。






同級生の女の子がOKなら、してしまうのが、ごく普通の年頃の中学生です。
多少、ウザいな、自分の好みじゃないな、と思っても、景子みたいなかわいい子だったら、エッチしちゃうのは15歳の男の子ですよ。
ましてや景子役の二階堂ふみ、意外と胸大きいし。
それに、この映画の神楽坂恵の使い方は実に勿体ない!
上のキャプ写真でも判るようにフェロモンプンプンさせているのに、今回は一切ヌードなしです。
園子温は結婚前はバンバン脱がせていたのに、自分の奥さんになってからは、どうやらもう嫁のヌードは見せたくないらしいですね。
今回は「冷たい熱帯魚」と同じ、吹越満と神楽坂恵は夫婦役で出演しています。残念ながら「冷たい熱帯魚」のような、吹越が神楽坂恵のおっぱいをモミモミするシーンもありません。
ああ、残念っ! 期待してたのにぃ・・
神楽坂恵が住谷を誘うシーンぐらいあってもいい気がしましたし、この年頃の男の子なら、あんなグラマーな若奥様が近くにいたら、悶々としますよ。
夜になったら、ぼよよん若奥様を思い出して、オナニーするのがフツーの15歳の男の子ですよ。






原作では上の吉高由里子と夜野がエッチするシーンがありますが、映画では蹴飛ばされて終わりです。
吉高由里子も「蛇にピアス」以来、ヌードの役は一切やらなくなりましたね。
この映画のもう人の主役であり、ヒロイン役の二階堂ふみも、原作ではヌードになるシーンありますが、映画の方ではせいぜい河原に転がってパンツ見せるシーンぐらいなものです。
主人公が中学三年生の男子ですから、当然その“性”も描かれるのが普通ですが、今回の映画では全くといっていいほどありません。
園子温といえば、最近の作品ではエログロだったのに、今回の作品だけは、実にあっさりとしています。






前二作ではあれほど、エロエロだったのに、一体どうしちゃったのでしょう?
震災後の被災地というのはあくまでも、背景にしか過ぎません。
あの震災があったから、登場人物の運命が変わったという展開でもありません。
やはり、主人公が15歳の男子なら、混沌とした性が描かれるべきなのではと思います。
これを青春映画とするならば、性的なものを一切排除してしまったのは、いささか疑問です。
その代わり、エスカレートした暴力みたいなのは随所に出てきます。






それにこの住田少年、ずっと殴られっぱなしです。
普通、この年頃の男の子って殴られれば、頭に血が上って殴り返してやろうと思うものなんですけどね。
闇金融のでんでんにつばを吐きかけるくせして、殴られたら、そのままやられっ放しです。
それでも、クズのような父親だけは別なようですけどね。
ところで、この映画き海外のヴェネツィア国際映画祭に出品したて作品的にはただの招待作品に終わったようですが・・・
染谷将太と二階堂ふみは、新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞しました。
特に、二階堂ふみはかわいいですねぇ~
この子はこれから、伸びそうな気がします。






その二階堂ふみ、現在17歳の現役JK(女子高生)ですから、原作にあるようなヌードになることは無理だつたのでしようね。
昔は、関根恵子とか杉田かおるや原田美枝子が16~17歳で映画でヌードになっていますが、今は18歳未満のヌードは規制が厳しくなつていますからね。
まあ、原作と比べても映画化された時点で別物になる方が多いのですから、本作品も原作の世界はあくまでも原案であって、映像化されたのは別の世界ですね。
わざわざ震災直後の被災地を舞台にする意味ってあつたのかな、って思いました。
3.11から一年経った程度の歳月ですから、タイムリーといえば、そうなんですけどねぇ~
そんなことで話題を集めたかったのでしょうか。
別に作品のテーマ自体は、震災と全く関係ないのに・・・無理やりこじつけている感がありました。






最近の園子温監督の作品は映画賞で評価されているので、この「ヒミズ」もどんな評価を受けるか興味深いです。
個人的には、肩透かし食らった気分です。決していいとは言えないですね。
やっぱり何度も言うように、主人公が中学生の男の子なら、その年代の“性”を描かずして、青春映画とは言えないです。
園子温の一躍注目された「愛のむきだし」でも、純愛をテーマにしなかがら、性のカタルシスは重要なテーマでしたからね。
何故、本作品ではその十代の性を排除してしまったのか不思議でならないです。


それでも、新星・二階堂ふみは、この作品で注目を浴びそうです。
「愛のむきだし」の満島ひかりのように一気にブレークするかは判りませんが、来年の新人賞の候補に上がるでしょう。
二階堂ふみ。その名前を知らしめる、彼女にとってはメモリアルな作品になるのは間違いありません。
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