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忠臣蔵外伝 四谷怪談 (高岡早紀・初ヌード作品)
2012/01/08
12:57/Sun


伊右衛門は赤穂浪士だった!?
忠臣蔵と東海道四谷怪談を融合
首が飛んでも、動いてみせらぁ!
これは一体、どんな映画だ!?


今回は深作欣二の異色時代劇「忠臣蔵外伝 四谷怪談」です。
主演は佐藤浩市と高岡早紀。この映画で高岡早紀が美しい初ヌードを披露しています。






今から18年前、時代劇の定番でもある忠臣蔵に四谷怪談をミックスさせるという異色作品を深作欣二によって作られました。
当時は、まだ22歳の高岡早紀の初ヌードが話題になりましたが、本作品は高岡早紀のヌードがメインの映画ではありません。
むしろ、それはおまけみたいなもので、名匠・深作欣二のダイナミックなアクション時代劇です。
興味のある方や、昔この映画を見た、という方は下の追記を読む、から再見して下さい。
1994年10月22日松竹系にて公開
監督:深作欣二
脚本:古田求、深作欣二
音楽:和田薫
テーマ曲:カール・オルフ『カルミナ・ブラーナ』から「運命の女神よ」
撮影:石原興
配給:松竹
CAST
民谷伊右衛門:佐藤浩市
お岩:高岡早紀
お梅:荻野目慶子
伊藤喜兵衛:石橋蓮司
お槇:渡辺えり子(現・えり)
清水一学:蟹江敬三
横川勘平:火野正平
お可留:菊池麻衣子
吉良上野介:田村高廣(特別出演)
浅野内匠頭:真田広之(特別出演)
浮橋太夫:名取裕子(特別出演)
民谷伊織:近藤正臣
宅悦:六平直政
堀部安兵衛:渡瀬恒彦
大石内蔵助:津川雅彦
1時間46分 ビスタサイズ





ストーリー
時は元禄16年の江戸。徳川五代将軍、徳川綱吉の時代。
後に日本人に脈々と語り継がれる江戸城、松の廊下にて紀州・赤穂藩主の浅野内匠頭(たくみのかみ)が吉良上野介を斬りつける刃傷事件が起きました。
浅野内匠頭は即日、切腹させられました。その当時、江戸城下にいた、二ヶ月前に赤穂藩に召抱えられた民谷伊右衛門は藩主・浅野内匠頭の切腹を目の当たりにしました。
赤穂城内では家臣たちが幕府の余りにも理不尽な裁きにすぐにでも吉良への討ち入りでざわめき立っていました。
筆頭家老の大石内蔵助はそれは時期尚早だと家臣たちをなだめ、すぐさま幕府の命に応じ城を明け渡すことにしました。





民谷伊右衛門は、またもや流浪の浪人となってしまいます。
取りあえず、伊右衛門は同僚の横川勘平らと琵琶を弾いて生計を立てました。
その琵琶を弾いている時に、一人の美しい女・お岩と出会います。
お岩は湯女宿の湯女をしています。風呂で男性客の背中を流すのは名目上で、エッチもその場でOKという、今で言えばソープ嬢のような仕事でした。
伊右衛門は、今度は客としてお岩の勤める湯女宿にやってきて、お岩を指名しました。
女に優しくない伊右衛門は、いきなり乱暴にお岩に扱ったため、その日はお岩との性交はできませんでした。





ところが、自分を粗略に扱った伊右衛門をお岩が心変わりしたのか、その後伊右衛門と同棲しました。
そして、一夜の交わりで、お岩は伊右衛門との子供も授かります。
しかし、伊右衛門の生活は決して楽ではありませんでした。
ある日、伊右衛門の目の前に吉良家家臣・伊藤喜兵衛の孫娘・お梅一行の行列が通りかかります。
そのお梅は狂女でした。悪戯に侍に目つぶしをしたために騒動となり、そこにいた伊右衛門は刀を抜いて片っぱしから、その侍たちを片づけてしまいました。
このことこで、伊右衛門はお梅に気に入られてしまいます。





ある夜、お梅を乗せたかごが伊右衛門の前に止まり、伊藤家侍女・お槇の"我らと共に、当家にお越し願い下さいませぬか" の申し出があり、伊右衛門は言われるままに伊藤家に出向きました。
そこで、当主の伊藤喜兵衛から、"不憫な孫娘の為に、当家の婿になって下さらぬか"の強引な申し出をされました。
伊右衛門には身ごもっているお岩がいます。その婚礼を受ける為にはお岩が邪魔でした。
伊藤喜兵衛は既に策は打ってあると言いました。侍女のお槇がお岩に横恋慕している宅悦を買収して、ある薬をお岩に渡していたのです。
お岩は、その薬が伊右衛門から頼まれて安産に利く薬だと宅悦から渡され、喜んで飲みました。





すると、岩は苦しみ出し、顔が崩れ始め、宅悦につかみかかります。台所にある包丁を手にしたお岩は、宅悦ともみ合ったはずみで、その包丁で自らを刺して死んでしまいました。
様子を見に帰宅した伊右衛門はその一部始終を見て、不義密通したと宅悦を斬り殺します。
かくして伊右衛門は無事、お梅との祝言を挙げることになります。その初夜、お梅がお岩となって伊右衛門の前に現れました。
お岩と思って切り殺しましたが、それはお梅でした。伊右衛門はお梅のみならず、侍女のお槇の首を刎ね、伊藤家当主の伊藤喜兵衛を殺しました。
そして、お岩の亡霊は伊右衛門に憑りつき、赤穂浪士の吉良邸討ち入りへと導いていくのでした。





ストーリーの紹介は以上です。
この映画、公開当時に松竹の映画館でリアルタイムで見ています。
見たのはそれ以来だと思いますので、再見したのは最近DVD化された18年ぶりですね。
久々に再見しまして、やっぱり面白かったです。流石は深作欣二、ですよ。
でも、真っ先に感じたのは尺が足りない。このふたつの物語をミックスしたのですから、1時間46分で描くのは余りにも駆け足過ぎたように感じました。
確か赤穂藩取り潰しから吉良邸討ち入りまで一年間ぐらいの猶予期間がある筈なのに、この映画では何だか数ヶ月で大石内蔵助が討ち入りを表明している感じです。





その討ち入りまでの時間の経過がたった1時間46分では描き切れていないように感じてしまいました。
あと30分ぐらい、あってもいいかなと思いました。
二本立て興行ならいざ知らず、これ一本立てで封切られましたからね。
何で、深作欣二、こんなに短くスピーディーにまとめてしまったのでしようか。
公開当時は、やはり高岡早紀の初ヌードに話題が集中しました。それと、全く同時期に市川崑監督で「四十七人の刺客」という忠臣蔵映画が激突しています。
公開日調べたら、全く同じ日の1994年10月22日に封切られていました。あちらは東宝系です。





興行的にはこちらの「忠臣蔵外伝 四谷怪談」の方が勝ったと思います。
何せ、高岡早紀のヌードの話題がありましたからね。ライバルの「四十七人の刺客」は高倉健が大石内蔵助を演じ、その愛人役に宮沢りえでしたが、宮沢えり写真集ではヌードになっても、映画では一度も脱いでませんからね。
作品的には評価は割れたような記憶があります。でも、日本アカデミー賞はこの「忠臣蔵外伝」 の方が独占しているのですね。
まあ、大作・話題作しか見ていない、いい加減な審査員たちばかりいる日本アカデミー賞なんて、どうでもいいで賞、ですけどね。
ヨコハマ映画祭でも評価は高いものの、その年の作品賞は阪本順治の「トカレフ」でした。その頃から、ヨコハマ映画祭と阪本順治が癒着しているんじゃないかって陰口叩かれましたね。





高岡早紀は、この作品で一気にトップ女優の仲間入りしました。
深作欣二が脱がせて一人前の女優にするパターンは、松坂慶子、荻野目慶子に次いで三人目でしたね。
この作品の前の高岡早紀は、どちらかというとアイドル女優でしたからね。今で言えば、ガッキー(新垣結衣)や綾瀬はるか、みたいな位置にいたような気がします。
でも、有名女優が脱いだから賞をやる、的な風潮もあって、それにはいささか抵抗を感じましたね。脱いだら誰でも、主演女優賞をやるのかって。
現に芝居の余り上手くない南野陽子が「寒椿」、「私を抱いて、そしてキスして」の二本の映画でヌードになって翌年のヨコハマ映画祭の主演女優賞を取りましたからね。





この映画、公開当時は高岡早紀については、"別に・・・" といつた感じで、余り良くも感じていませんでした。
まあ、それは自分の若い頃は胸の大きな女性は苦手した。
それに高岡早紀、おっぱい少し垂れ気味だし、個人的趣味で高岡早紀にその頃は魅力を感じてなかったせいです。
今見直してみると、高岡早紀はいい芝居していますよ。ぷるんぷるんなおっぱい出しているだけではないです。
かわいさの中に色気もあって、そこに女としての情念みたいものを見事に表現しています。
蛇足ですが、三浦綺音のように大きくても上向きおっぱいなら、完璧な美乳だったんですけどね・・・
自分の記憶する限りでは、高岡早紀が映像作品でヌードになったのはこの作品一本限りのような気がします。

その後の日テレの「愛の流刑地」で再びヌードを見せるかと思ってたら、ひたすら乳首隠して出し惜しみしていましたからね。
ただ、この映画で描かれているお岩と伊右衛門の愛欲シーンは、深作欣二にしては、余りにも平凡です。
あれだけ松坂慶子を脱ぐ必要性がたいしてない「蒲田行進曲」で風間杜夫におつぱいモミモミシーンやらしといて、この映画では佐藤浩市は着衣の高岡早紀の体に抱き付いているだけです。
あ・・・湯殿シーンで佐藤浩市が高岡早紀に強引にエッチしようするシーンありますが・・画面が暗いこともあって、よく見えないし、佐藤浩市は高岡早紀の胸にはあまり触っていません。
その分(?)、討ち入りとかかのアクションシーンでは、やはり深作欣治ならではの大立ち回りのド派手さで実に生き生きしていました。

唯一、音楽だけが映像と合っていません。何で既成のカール・オルフの「運命の女神よ」 なんて曲を全面的に使ったんだろ。
エンドロールだけに使用すればいいいものを、全編に渡ってその音楽を流しています。時代劇には余り相応しくないテーマ曲でした。
それでも、随所に巨匠・深作欣二の仕事を見せつけてくれます。
エロチズムとダイナミリズム、そしてとんでもない創作の大嘘。
こんなの有り得ない、を堂々と見せてくれる。やはり深作欣二は偉大だった。
改めて、深作欣二の偉業を讃えたくなる名作には間違いありません。

●追記 真田広之は出演不可能の状態だった!?
この映画で浅野内匠頭役で真田広之は特別出演しています。
しかし、この映画の撮影前、同じ年に公開の映画「ヒーローインタビュー」で、ヤクルトスワローズの選手役で主演の真田広之は撮影中に肩を脱臼してしまいます。
その怪我で、この「忠臣蔵外伝」の出演不可能な状況になりますが、当時ハンドパワーで有名だった高塚光の治療(手をかざすだけで直る)ですぐに治り、この作品にも出演可能になりました。
嘘のようなホントの話です。普通は脱臼してそんな二、三日で撮影できるほどの早期回復なんて有り得ないですからね。
この逸話は意外とよく憶えていました。
※おまけ追加キャプ写真

スローやストップモーションを繰り返して、抽出しましたが、肝心なところは残念ながら見えているカットは、なかなか取り出せませんでした。 (上の二枚目の写真なんかは何度試しても、乳首が隠れるところで切れていました)
高岡早紀のような巨乳は、かかんだり、斜めからのカットの方が胸が美しく見えるのです・・けどね。
監督:深作欣二
脚本:古田求、深作欣二
音楽:和田薫
テーマ曲:カール・オルフ『カルミナ・ブラーナ』から「運命の女神よ」
撮影:石原興
配給:松竹
CAST
民谷伊右衛門:佐藤浩市
お岩:高岡早紀
お梅:荻野目慶子
伊藤喜兵衛:石橋蓮司
お槇:渡辺えり子(現・えり)
清水一学:蟹江敬三
横川勘平:火野正平
お可留:菊池麻衣子
吉良上野介:田村高廣(特別出演)
浅野内匠頭:真田広之(特別出演)
浮橋太夫:名取裕子(特別出演)
民谷伊織:近藤正臣
宅悦:六平直政
堀部安兵衛:渡瀬恒彦
大石内蔵助:津川雅彦
1時間46分 ビスタサイズ






ストーリー
時は元禄16年の江戸。徳川五代将軍、徳川綱吉の時代。
後に日本人に脈々と語り継がれる江戸城、松の廊下にて紀州・赤穂藩主の浅野内匠頭(たくみのかみ)が吉良上野介を斬りつける刃傷事件が起きました。
浅野内匠頭は即日、切腹させられました。その当時、江戸城下にいた、二ヶ月前に赤穂藩に召抱えられた民谷伊右衛門は藩主・浅野内匠頭の切腹を目の当たりにしました。
赤穂城内では家臣たちが幕府の余りにも理不尽な裁きにすぐにでも吉良への討ち入りでざわめき立っていました。
筆頭家老の大石内蔵助はそれは時期尚早だと家臣たちをなだめ、すぐさま幕府の命に応じ城を明け渡すことにしました。






民谷伊右衛門は、またもや流浪の浪人となってしまいます。
取りあえず、伊右衛門は同僚の横川勘平らと琵琶を弾いて生計を立てました。
その琵琶を弾いている時に、一人の美しい女・お岩と出会います。
お岩は湯女宿の湯女をしています。風呂で男性客の背中を流すのは名目上で、エッチもその場でOKという、今で言えばソープ嬢のような仕事でした。
伊右衛門は、今度は客としてお岩の勤める湯女宿にやってきて、お岩を指名しました。
女に優しくない伊右衛門は、いきなり乱暴にお岩に扱ったため、その日はお岩との性交はできませんでした。






ところが、自分を粗略に扱った伊右衛門をお岩が心変わりしたのか、その後伊右衛門と同棲しました。
そして、一夜の交わりで、お岩は伊右衛門との子供も授かります。
しかし、伊右衛門の生活は決して楽ではありませんでした。
ある日、伊右衛門の目の前に吉良家家臣・伊藤喜兵衛の孫娘・お梅一行の行列が通りかかります。
そのお梅は狂女でした。悪戯に侍に目つぶしをしたために騒動となり、そこにいた伊右衛門は刀を抜いて片っぱしから、その侍たちを片づけてしまいました。
このことこで、伊右衛門はお梅に気に入られてしまいます。






ある夜、お梅を乗せたかごが伊右衛門の前に止まり、伊藤家侍女・お槇の"我らと共に、当家にお越し願い下さいませぬか" の申し出があり、伊右衛門は言われるままに伊藤家に出向きました。
そこで、当主の伊藤喜兵衛から、"不憫な孫娘の為に、当家の婿になって下さらぬか"の強引な申し出をされました。
伊右衛門には身ごもっているお岩がいます。その婚礼を受ける為にはお岩が邪魔でした。
伊藤喜兵衛は既に策は打ってあると言いました。侍女のお槇がお岩に横恋慕している宅悦を買収して、ある薬をお岩に渡していたのです。
お岩は、その薬が伊右衛門から頼まれて安産に利く薬だと宅悦から渡され、喜んで飲みました。






すると、岩は苦しみ出し、顔が崩れ始め、宅悦につかみかかります。台所にある包丁を手にしたお岩は、宅悦ともみ合ったはずみで、その包丁で自らを刺して死んでしまいました。
様子を見に帰宅した伊右衛門はその一部始終を見て、不義密通したと宅悦を斬り殺します。
かくして伊右衛門は無事、お梅との祝言を挙げることになります。その初夜、お梅がお岩となって伊右衛門の前に現れました。
お岩と思って切り殺しましたが、それはお梅でした。伊右衛門はお梅のみならず、侍女のお槇の首を刎ね、伊藤家当主の伊藤喜兵衛を殺しました。
そして、お岩の亡霊は伊右衛門に憑りつき、赤穂浪士の吉良邸討ち入りへと導いていくのでした。






ストーリーの紹介は以上です。
この映画、公開当時に松竹の映画館でリアルタイムで見ています。
見たのはそれ以来だと思いますので、再見したのは最近DVD化された18年ぶりですね。
久々に再見しまして、やっぱり面白かったです。流石は深作欣二、ですよ。
でも、真っ先に感じたのは尺が足りない。このふたつの物語をミックスしたのですから、1時間46分で描くのは余りにも駆け足過ぎたように感じました。
確か赤穂藩取り潰しから吉良邸討ち入りまで一年間ぐらいの猶予期間がある筈なのに、この映画では何だか数ヶ月で大石内蔵助が討ち入りを表明している感じです。






その討ち入りまでの時間の経過がたった1時間46分では描き切れていないように感じてしまいました。
あと30分ぐらい、あってもいいかなと思いました。
二本立て興行ならいざ知らず、これ一本立てで封切られましたからね。
何で、深作欣二、こんなに短くスピーディーにまとめてしまったのでしようか。
公開当時は、やはり高岡早紀の初ヌードに話題が集中しました。それと、全く同時期に市川崑監督で「四十七人の刺客」という忠臣蔵映画が激突しています。
公開日調べたら、全く同じ日の1994年10月22日に封切られていました。あちらは東宝系です。






興行的にはこちらの「忠臣蔵外伝 四谷怪談」の方が勝ったと思います。
何せ、高岡早紀のヌードの話題がありましたからね。ライバルの「四十七人の刺客」は高倉健が大石内蔵助を演じ、その愛人役に宮沢りえでしたが、宮沢えり写真集ではヌードになっても、映画では一度も脱いでませんからね。
作品的には評価は割れたような記憶があります。でも、日本アカデミー賞はこの「忠臣蔵外伝」 の方が独占しているのですね。
まあ、大作・話題作しか見ていない、いい加減な審査員たちばかりいる日本アカデミー賞なんて、どうでもいいで賞、ですけどね。
ヨコハマ映画祭でも評価は高いものの、その年の作品賞は阪本順治の「トカレフ」でした。その頃から、ヨコハマ映画祭と阪本順治が癒着しているんじゃないかって陰口叩かれましたね。






高岡早紀は、この作品で一気にトップ女優の仲間入りしました。
深作欣二が脱がせて一人前の女優にするパターンは、松坂慶子、荻野目慶子に次いで三人目でしたね。
この作品の前の高岡早紀は、どちらかというとアイドル女優でしたからね。今で言えば、ガッキー(新垣結衣)や綾瀬はるか、みたいな位置にいたような気がします。
でも、有名女優が脱いだから賞をやる、的な風潮もあって、それにはいささか抵抗を感じましたね。脱いだら誰でも、主演女優賞をやるのかって。
現に芝居の余り上手くない南野陽子が「寒椿」、「私を抱いて、そしてキスして」の二本の映画でヌードになって翌年のヨコハマ映画祭の主演女優賞を取りましたからね。






この映画、公開当時は高岡早紀については、"別に・・・" といつた感じで、余り良くも感じていませんでした。
まあ、それは自分の若い頃は胸の大きな女性は苦手した。
それに高岡早紀、おっぱい少し垂れ気味だし、個人的趣味で高岡早紀にその頃は魅力を感じてなかったせいです。
今見直してみると、高岡早紀はいい芝居していますよ。ぷるんぷるんなおっぱい出しているだけではないです。
かわいさの中に色気もあって、そこに女としての情念みたいものを見事に表現しています。
蛇足ですが、三浦綺音のように大きくても上向きおっぱいなら、完璧な美乳だったんですけどね・・・
自分の記憶する限りでは、高岡早紀が映像作品でヌードになったのはこの作品一本限りのような気がします。


その後の日テレの「愛の流刑地」で再びヌードを見せるかと思ってたら、ひたすら乳首隠して出し惜しみしていましたからね。
ただ、この映画で描かれているお岩と伊右衛門の愛欲シーンは、深作欣二にしては、余りにも平凡です。
あれだけ松坂慶子を脱ぐ必要性がたいしてない「蒲田行進曲」で風間杜夫におつぱいモミモミシーンやらしといて、この映画では佐藤浩市は着衣の高岡早紀の体に抱き付いているだけです。
あ・・・湯殿シーンで佐藤浩市が高岡早紀に強引にエッチしようするシーンありますが・・画面が暗いこともあって、よく見えないし、佐藤浩市は高岡早紀の胸にはあまり触っていません。
その分(?)、討ち入りとかかのアクションシーンでは、やはり深作欣治ならではの大立ち回りのド派手さで実に生き生きしていました。


唯一、音楽だけが映像と合っていません。何で既成のカール・オルフの「運命の女神よ」 なんて曲を全面的に使ったんだろ。
エンドロールだけに使用すればいいいものを、全編に渡ってその音楽を流しています。時代劇には余り相応しくないテーマ曲でした。
それでも、随所に巨匠・深作欣二の仕事を見せつけてくれます。
エロチズムとダイナミリズム、そしてとんでもない創作の大嘘。
こんなの有り得ない、を堂々と見せてくれる。やはり深作欣二は偉大だった。
改めて、深作欣二の偉業を讃えたくなる名作には間違いありません。


●追記 真田広之は出演不可能の状態だった!?
この映画で浅野内匠頭役で真田広之は特別出演しています。
しかし、この映画の撮影前、同じ年に公開の映画「ヒーローインタビュー」で、ヤクルトスワローズの選手役で主演の真田広之は撮影中に肩を脱臼してしまいます。
その怪我で、この「忠臣蔵外伝」の出演不可能な状況になりますが、当時ハンドパワーで有名だった高塚光の治療(手をかざすだけで直る)ですぐに治り、この作品にも出演可能になりました。
嘘のようなホントの話です。普通は脱臼してそんな二、三日で撮影できるほどの早期回復なんて有り得ないですからね。
この逸話は意外とよく憶えていました。
※おまけ追加キャプ写真


スローやストップモーションを繰り返して、抽出しましたが、肝心なところは残念ながら見えているカットは、なかなか取り出せませんでした。 (上の二枚目の写真なんかは何度試しても、乳首が隠れるところで切れていました)
高岡早紀のような巨乳は、かかんだり、斜めからのカットの方が胸が美しく見えるのです・・けどね。
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