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ノルウェイの森
2011/06/21
16:56/Tue



村上文学最高峰の映画化!
愛する人を失った悲しみは消えない
癒させない心の傷は何処へ向かうのか!?


今回は、 村上春樹・原作の待望の映画化「ノルウェイの森」です。
主演は松山ケンイチ。その恋人役に菊地凛子。
1987年に発表されて、13年の歳月を用して昨年の年末に公開されました。






この作品は、1967年夏に始まり1970年代を中心に、ある青年が精神疾患のある恋人を愛し、その中で様々な女性たちと関わることで、 "恋の遍歴"を重ねていく文学的な青春映画です。
この映画では、ストレートな性表現が飛び出しています。さて、本作品はどんなラブストーリーが展開されているのでしようか。
結末をバラさない程度に紹介していきますので、興味のある方は、下の追記を読む、からご覧下さい。
ノルウェイの森
2010年12月11日 公開
監督・脚本 - トラン・アン・ユン
原作 - 村上春樹『ノルウェイの森』(講談社刊)
音楽 - ジョニー・グリーンウッド
主題歌 ザ・ビートルズ『ノルウェーの森』 (Norwegian Wood (This Bird Has Flown))
エグゼクティブ・プロデューサー - 豊島雅郎、亀山千広
製作会社 - アスミック・エース、フジテレビジョン
製作プロダクション - アスミック・エース エンタテインメント
提供 - 「ノルウェイの森」パートナーズ
アスミック・エース エンタテインメント、フジテレビジョン、講談社、産経新聞社、WOWOW、電通、住友商事
配給 - 東宝
撮影 - 李屏賓(リー・ピンビン)
CAST
ワタナベ - 松山ケンイチ
直子 - 菊地凛子
小林緑 - 水原希子
キズキ - 高良健吾
永沢 - 玉山鉄二
レイコ - 霧島れいか
突撃隊 - 柄本時生
ハツミ - 初音映莉子
大学教授 - 糸井重里
レコード店店長 - 細野晴臣
阿美寮門番 - 高橋幸宏
2時間13分 シネマスコープ
●予告編です
●ストーリー
1967年夏。高校生最後の夏をワタナベたちは、女子とアイスの口移しをして、親友のキズキとふざけていました。
その頃、親友キスギは、直子と付き合っていました。ワタナベはそのキズキと直子、三人でよく会っていました。
しばらくして、その親友がキズキ自殺しました。車の中で排気ガスを吸って死んだのです。
そして、ワタナベは高校を卒業。東京の大学に進学し、サークルには一切入らず、読書三昧の日々を送っていました。
折りしも、この時代は70年安保の学生運動の真っ只中でしたが、ワタナベにはそんなことも全く興味すらありませんでした。





ワタナベは今日も大学のテラスで読書をしていると、向こうに顔見知りの女性が目に入りました。
ワタナベが歩みよると、それは直子でした。
ワタナベ あの・・あそこに座ってて。東京で何してるの。
直子 何してるかって・・・少し、歩かない。
ワタナベと直子は近所の公園を歩きました。
ワタナベ 元気だった。
直子は少しうなづくだけです。
ワタナベ 余り話さないね。
直子 うまく、喋ることが出来ないの。ごめんね。
ワタナベ 構わないよ。僕もお喋りな方じゃないし。
それから直子は足早に歩き、ワタナベはついてくだけです。





それから、ワタナベは直子と喫茶店に入りました。
直子 電話かけてもいい、今度の土曜日。
ワタナベ もちろん。
この再会をキッカケにワタナベと直子は付き合うことになります。
そして、ワタナベは直子に恋をします。直子はかつての恋人だったキスギが自殺して以来、精神疾患になっており、ある悩みを抱えていました。
直子の二十の誕生日に、ワタナベは直子と関係を持ちました。
この直子との恋はひどくややこしく、のちにワタナベの苦しみとなっていきます。
それは1969年の夏の日から始まった、ワタナベの恋でした。





ストーリーの紹介は以上です。
ワタナベと直子の会話の中で出てくるストレートな性の表現は後で紹介します。
この原作の主人公・ワタナベは、原作者の村上春樹自身がモデルとなっているような感じですね。
原作でのワタナベは、"僕"という敬称になっているみたいです。
それにしても、この映画に出てくる恋は、ホントに面倒くさいですね。
人を好きになるのに、そんな文学的な裏づけみたいなのが必要なんだろうか、と思っちゃいました。





ワタナベは高校の時から親友・キズキの恋人だった直子が密かに好きだった。
ぶっちゃけ、ただ、直子とセックスしたかったから・・・
高校生なんて、性欲が思考を上回っている年代なんだから、それでいいぢゃん!って気がしますよ。
何で女の子好きになるのに、そんな確固たる理由づけが必要かなあ。
ワタナベは直子と付き合っている最中にも、いろんな魅力的な女性と出会います。
でも、ワタナベは直子と付き合っている間は、体の浮気は意外としていません。
まあ、心の浮気は男なら誰でもしていますからね。





それに、ワタナベは直子と関係を持った当初は、直子のことが、"好きで好きでたまらないというわけじゃない"のですからね。
上の赤い服の緑は直子と違って明るくて、ワタナベと二人きりになってキスをしますが・・・・
緑とは、そのキス止まりになっています。
若い時のやりたい盛りだと、その先いくだろうみたいな・・・とかく70年代は現代の草食系と違って、本能の赴くままに押し倒す。
そんな時代だったようにも思っていましたが、この村上文学の世界では違うようです。





ところで、直子は高校時代付き合っていたキズキに体を許していません。ちょっとネタバレになりますが、そのシーンを劇中の中の台詞で追っていくと・・・
直子 アタシ、キズキ君と寝たいと思ってた。彼もそうしたがってた。
だから、何度も試しみたの。でも、出来なかった。どうしても、出来なかったの。どうして出来なかったのか、わからなかったし。
愛してたのよ。でも駄目だった。アタシ、全然濡れなかった。アタシ、開かなかったの。
だから、すごく痛かった。
アタシ、キズキ君の・・唇とか指でやってあげてたの。
これがこの映画がPG12指定受ける原因でしょうか。
劇中で何度か濡れ場シーンありますが、それは全然たいしたことありません。





どの女優も、着衣のままの濡れ場シーンなのです。
特に、主人公の恋人役の菊地凜子がその濡れ場シーンを三回くらいやってますが、どれも上半身着衣のままです。
ヒロイン役の菊地凜子は、この映画の前の「ナイト・トーキョー・デイ」(6月23日レンタル開始)では、脱ぐどころか、もっと激しい濡れ場シーンをやっているのではありませんか。
なのに、この映画に限って乳首NGになって出し惜しみしたのか、よくわかりません。
下は、その菊地凜子が脱いでいる映画のシーンです。

これは全く別の映画なので、本作品にこんなシーンは全くありません。
他の作品で、これだけ思いっきりヌード になっている女優が、本作品で出し惜しみしているのか不思議でなりません。
70年代の盛りのついた男子が、胸をめくらずにセックスするなんて考えられないですよ。
普通の男なら、上着をめくって、まず乳房を愛撫するでしょう。キスしていきなり挿入なんて・・まだ受け入れ準備ができてるかも判らないのに、逆に乱暴過ぎます。
こんなの、リアリズムが無いセックス描写です。
原作は読んだことはありませんが、多分映画よりも、もっとセクシャル的な描写のように思えます。
この映画でも、森の中で直子がワタナベのペニスをつかんでしごいてやるシーンありますからね。
勿論、そのシーンも極めてソフトな感じで終わっています。





本作品「ノルウェイの森」の劇中に話は戻しますが、ワタナベと直子は三度寝ていますが、できたのは最初のみです。
最後の時なんか、さあこれからという時に、"痛い。もう、止めて"は、男にとってはまさしく蛇の生殺し状態です。
まあ、男だってその時の体調や、気持ち入りすぎて肝心なところが機能しない時だってありますけどね。
直子はどうやら、ワタナベはキズキを失った心の淋しさを埋めるためだけの男だったのかもしれません。
でも、ワタナベは直子を失ってから、そこで初めて狂おしいほどに直子を愛していたことに気づきます。
どこかで見たよくあるパターンですが、身近にあると意外と見えてこない部分があるようですね。





この映画、70年代を舞台しているせいか、70年代によくあった青春映画のように、淡々としたリズムで静かに進んでいきます。
決してドラマチックな展開の恋愛映画ではありませんが、見終わると不思議と心の中に何かが広がっていく、深いものを感じました。
もしかしたら彼女を救えたかもしれない。心の中でワタナベはそんな後悔もあったりしますが、すぐに立ち直って、別の恋に向かっていきます。



一番の失望はヒロイン女優の出し惜しみ演技でしたが、それを差し引いても、ジワジワと心に染みてくる映画でした。
一度だけではなく、二度見るとそれが一層感じました。
原作を読んでいないので、村上春樹の同名小説の映画化が成功した映画かどうかは判らないですが、まずまずの出来だったように思えます。
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2010年12月11日 公開
監督・脚本 - トラン・アン・ユン
原作 - 村上春樹『ノルウェイの森』(講談社刊)
音楽 - ジョニー・グリーンウッド
主題歌 ザ・ビートルズ『ノルウェーの森』 (Norwegian Wood (This Bird Has Flown))
エグゼクティブ・プロデューサー - 豊島雅郎、亀山千広
製作会社 - アスミック・エース、フジテレビジョン
製作プロダクション - アスミック・エース エンタテインメント
提供 - 「ノルウェイの森」パートナーズ
アスミック・エース エンタテインメント、フジテレビジョン、講談社、産経新聞社、WOWOW、電通、住友商事
配給 - 東宝
撮影 - 李屏賓(リー・ピンビン)
CAST
ワタナベ - 松山ケンイチ
直子 - 菊地凛子
小林緑 - 水原希子
キズキ - 高良健吾
永沢 - 玉山鉄二
レイコ - 霧島れいか
突撃隊 - 柄本時生
ハツミ - 初音映莉子
大学教授 - 糸井重里
レコード店店長 - 細野晴臣
阿美寮門番 - 高橋幸宏
2時間13分 シネマスコープ
●予告編です
●ストーリー
1967年夏。高校生最後の夏をワタナベたちは、女子とアイスの口移しをして、親友のキズキとふざけていました。
その頃、親友キスギは、直子と付き合っていました。ワタナベはそのキズキと直子、三人でよく会っていました。
しばらくして、その親友がキズキ自殺しました。車の中で排気ガスを吸って死んだのです。
そして、ワタナベは高校を卒業。東京の大学に進学し、サークルには一切入らず、読書三昧の日々を送っていました。
折りしも、この時代は70年安保の学生運動の真っ只中でしたが、ワタナベにはそんなことも全く興味すらありませんでした。






ワタナベは今日も大学のテラスで読書をしていると、向こうに顔見知りの女性が目に入りました。
ワタナベが歩みよると、それは直子でした。
ワタナベ あの・・あそこに座ってて。東京で何してるの。
直子 何してるかって・・・少し、歩かない。
ワタナベと直子は近所の公園を歩きました。
ワタナベ 元気だった。
直子は少しうなづくだけです。
ワタナベ 余り話さないね。
直子 うまく、喋ることが出来ないの。ごめんね。
ワタナベ 構わないよ。僕もお喋りな方じゃないし。
それから直子は足早に歩き、ワタナベはついてくだけです。






それから、ワタナベは直子と喫茶店に入りました。
直子 電話かけてもいい、今度の土曜日。
ワタナベ もちろん。
この再会をキッカケにワタナベと直子は付き合うことになります。
そして、ワタナベは直子に恋をします。直子はかつての恋人だったキスギが自殺して以来、精神疾患になっており、ある悩みを抱えていました。
直子の二十の誕生日に、ワタナベは直子と関係を持ちました。
この直子との恋はひどくややこしく、のちにワタナベの苦しみとなっていきます。
それは1969年の夏の日から始まった、ワタナベの恋でした。






ストーリーの紹介は以上です。
ワタナベと直子の会話の中で出てくるストレートな性の表現は後で紹介します。
この原作の主人公・ワタナベは、原作者の村上春樹自身がモデルとなっているような感じですね。
原作でのワタナベは、"僕"という敬称になっているみたいです。
それにしても、この映画に出てくる恋は、ホントに面倒くさいですね。
人を好きになるのに、そんな文学的な裏づけみたいなのが必要なんだろうか、と思っちゃいました。






ワタナベは高校の時から親友・キズキの恋人だった直子が密かに好きだった。
ぶっちゃけ、ただ、直子とセックスしたかったから・・・
高校生なんて、性欲が思考を上回っている年代なんだから、それでいいぢゃん!って気がしますよ。
何で女の子好きになるのに、そんな確固たる理由づけが必要かなあ。
ワタナベは直子と付き合っている最中にも、いろんな魅力的な女性と出会います。
でも、ワタナベは直子と付き合っている間は、体の浮気は意外としていません。
まあ、心の浮気は男なら誰でもしていますからね。






それに、ワタナベは直子と関係を持った当初は、直子のことが、"好きで好きでたまらないというわけじゃない"のですからね。
上の赤い服の緑は直子と違って明るくて、ワタナベと二人きりになってキスをしますが・・・・
緑とは、そのキス止まりになっています。
若い時のやりたい盛りだと、その先いくだろうみたいな・・・とかく70年代は現代の草食系と違って、本能の赴くままに押し倒す。
そんな時代だったようにも思っていましたが、この村上文学の世界では違うようです。






ところで、直子は高校時代付き合っていたキズキに体を許していません。ちょっとネタバレになりますが、そのシーンを劇中の中の台詞で追っていくと・・・
直子 アタシ、キズキ君と寝たいと思ってた。彼もそうしたがってた。
だから、何度も試しみたの。でも、出来なかった。どうしても、出来なかったの。どうして出来なかったのか、わからなかったし。
愛してたのよ。でも駄目だった。アタシ、全然濡れなかった。アタシ、開かなかったの。
だから、すごく痛かった。
アタシ、キズキ君の・・唇とか指でやってあげてたの。
これがこの映画がPG12指定受ける原因でしょうか。
劇中で何度か濡れ場シーンありますが、それは全然たいしたことありません。






どの女優も、着衣のままの濡れ場シーンなのです。
特に、主人公の恋人役の菊地凜子がその濡れ場シーンを三回くらいやってますが、どれも上半身着衣のままです。
ヒロイン役の菊地凜子は、この映画の前の「ナイト・トーキョー・デイ」(6月23日レンタル開始)では、脱ぐどころか、もっと激しい濡れ場シーンをやっているのではありませんか。
なのに、この映画に限って乳首NGになって出し惜しみしたのか、よくわかりません。
下は、その菊地凜子が脱いでいる映画のシーンです。


これは全く別の映画なので、本作品にこんなシーンは全くありません。
他の作品で、これだけ思いっきりヌード になっている女優が、本作品で出し惜しみしているのか不思議でなりません。
70年代の盛りのついた男子が、胸をめくらずにセックスするなんて考えられないですよ。
普通の男なら、上着をめくって、まず乳房を愛撫するでしょう。キスしていきなり挿入なんて・・まだ受け入れ準備ができてるかも判らないのに、逆に乱暴過ぎます。
こんなの、リアリズムが無いセックス描写です。
原作は読んだことはありませんが、多分映画よりも、もっとセクシャル的な描写のように思えます。
この映画でも、森の中で直子がワタナベのペニスをつかんでしごいてやるシーンありますからね。
勿論、そのシーンも極めてソフトな感じで終わっています。






本作品「ノルウェイの森」の劇中に話は戻しますが、ワタナベと直子は三度寝ていますが、できたのは最初のみです。
最後の時なんか、さあこれからという時に、"痛い。もう、止めて"は、男にとってはまさしく蛇の生殺し状態です。
まあ、男だってその時の体調や、気持ち入りすぎて肝心なところが機能しない時だってありますけどね。
直子はどうやら、ワタナベはキズキを失った心の淋しさを埋めるためだけの男だったのかもしれません。
でも、ワタナベは直子を失ってから、そこで初めて狂おしいほどに直子を愛していたことに気づきます。
どこかで見たよくあるパターンですが、身近にあると意外と見えてこない部分があるようですね。






この映画、70年代を舞台しているせいか、70年代によくあった青春映画のように、淡々としたリズムで静かに進んでいきます。
決してドラマチックな展開の恋愛映画ではありませんが、見終わると不思議と心の中に何かが広がっていく、深いものを感じました。
もしかしたら彼女を救えたかもしれない。心の中でワタナベはそんな後悔もあったりしますが、すぐに立ち直って、別の恋に向かっていきます。




一番の失望はヒロイン女優の出し惜しみ演技でしたが、それを差し引いても、ジワジワと心に染みてくる映画でした。
一度だけではなく、二度見るとそれが一層感じました。
原作を読んでいないので、村上春樹の同名小説の映画化が成功した映画かどうかは判らないですが、まずまずの出来だったように思えます。
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