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雷桜



それは許されない恋の始まり
恋を知らなかった二人
女は命を賭けた勝負に出た


今回も四連続の時代劇で、蒼井優・主演のラブストーリー時代劇です。
桜の樹に雷が落ちたことで、運命が変わってしまった娘が将軍の息子に出会ったことで恋に落ち、身分の違いから別れなければならない悲恋物語です。






タイトルは、桜の樹に雷が落ちたことで雷桜(らいおう)です。
時代劇によくある身分の違いから、一緒になれない悲恋の運命に立ち向かう娘を描いた時代劇です。
ちょっと地味めの印象を持っていましたが、見てみると、なかなかの時代劇でした。
興味のある方は、下の追記を読む、からご覧下さい。
雷桜
2010年10月22日公開
監督 - 廣木隆一
原作 - 宇江佐真理『雷桜』(角川書店刊)
脚本 - 田中幸子、加藤正人
撮影 - 鍋島淳裕
音楽 - 大橋好規
衣裳デザイン - 黒澤和子
製作委員会メンバー - TBS、電通、毎日放送、東宝、中部日本放送、IMJエンタテインメント、TCエンタテインメント、RKB毎日放送、WOWOW、TBSラジオ&コミュニケーションズ、朝日新聞社、日本出版販売、角川書店、Yahoo! JAPAN、北海道放送、東北放送、新潟放送、静岡放送、山陽放送、中国放送、エフエム東京
制作プロダクション - IMJエンタテインメント
配給 - 東宝
主題歌 舞花「心」(ユニバーサルミュージック)
CAST
清水斉道 - 岡田将生
雷/遊- 蒼井優
瀬田助次郎 - 小出恵介
榎戸角之進- 柄本明
田中理右衛門 - 時任三郎
たえ(遊の母) - 宮崎美子
瀬田助太郎- 和田聰宏
お初 - 須藤理彩
榊原秀之助- 若葉竜也
今泉鉄之助- 忍成修吾
鹿内六郎太 - 村上淳
友蔵 - 高良健吾
茂次 - 柄本佑
高山仙之介- 大杉漣
早坂門之助 - ベンガル
田所文之進 - 池畑慎之介
徳川家斉- 坂東三津五郎(特別出演)
2時間13分 ビスタサイズ
●予告編です
●ストーリー
時は十二代将軍・徳川家斉の頃。
その徳川家斉の十七番目に生まれた男子・斉道(なりみち)は、孤独で退屈な日々を送っています。
斉道の母は斉道が幼い頃、狂乱してしまった為、斉道は愛情を知らないまま大人になりました。
それ故か粗暴な振る舞いも多く、家臣を斬り付けてしまうことがありますが、心臓に病を持つせいか、突然倒れてしまいます。
斉道が家臣の榊原を斬ろうとして、その前に立ちはだかったのは、瀬田助次郎でした。
以来、瀬田は斉道の近くに仕えることになり、ある夜に眠れない斉道に何か話をせよと言われて、"私の故郷・瀬田村の山には天狗がおります…"に斉道は興味を持ちました。
また、古くからの御用人の榎戸の薦めもあって、斉道は静養も兼ねて助次郎の瀬田村に向かいました。
その頃、瀬田山で生まれ育った雷は、父・理右衛門と二人きりで自由奔放に暮らしていました
雷は山が乱されないよう、天狗の面をして山に入った村人を脅して追い払っていたのでした。
瀬田村に向かう道中、斉道は家臣たちから一人駆け抜けて森に入りました。
そこに白い馬に乗った雷が現れました。斉道は雷と格闘になりましたが、またいきなり倒れてしまいました。
ピクリとも動かない斉道に恐る恐る近づいた雷は、取り合えず水筒の水を口移しで飲ませると、斉道は意識を取戻し、雷をグッと抱きしめました。
雷は嫌がって斉道から離れ、"二度と森に来るな"と言って去って行きました。
それ以来、雷のことが気になった斉道は再び森に入り、雷を探します。
その時、雷の育ての親・田中理右衛門がいきなり斬りかかってきて、雷が斉道をかばってくれたことで難を逃れました。
斉道はそのことを瀬田助次郎に話すと、"その女はもしかして私の妹かもしれませぬ"と、助次郎は言い出しました。
実は助次郎の妹・遊は、生まれたばかりの頃に屋敷に侵入した者に誘拐されて、以来20年もその消息がわからなかったのです。
助次郎は山に天狗が出るとの噂に、それが妹の遊ではないかと思っていたのです。
雷の育ての父の田中理右衛門も、遂に二十年前のあの日のことを話しました。
田中理右衛門は隣の岩本藩の者であり、瀬田村の庄屋の娘を殺すように密命を受けていたのでした。
しかし、誘拐した幼い赤ん坊を殺そうとした時に、いきなり桜の樹に雷が落ちて樹が裂けた為に、殺すのを止めて自分の娘として今まで育てたのでした。
理右衛門は、その子の名前を、"雷"と名づけました。
雷に真実を告げた田中理右衛門は、雷に山を降りて生まれた瀬田家に戻るように言いますが、雷は拒否します。
理右衛門は仕方なく、小屋を焼き払い、雷は諦めて自分の生まれた瀬田家に行きました。
瀬田家の使用人たちは、突然現れた汚い格好をした娘が誰だか判りませんでしたが、母のたえだけはそれが自分の娘の遊であることが判り抱きついてきました。
瀬田家で斉道の迎宴が開かれる中、名前を雷から遊に戻し、斉道の前にお披露目されます。
しかし、礼儀作法を全く知らない遊は、斉道に対して無礼な態度を取り、ぷいっとその場から出て行ってしまいます。
窮屈さを感じていたのは遊だけではなく、斉道も同じでした。
また乱心を装って刀を家臣に振りかざした時、遊が馬に乗って現れ、二人はそのまま森に行きました。
自由奔放な遊に惹かれていく斉道でしたが、将軍の息子ということで紀州藩の婿入りの話が持ち上がってきたのです。
それは拒めるものではなく、やがて斉道は遊と別れなくはなりません。
遊に別れを告げる為に瀬田村に戻った斉道に、遊はそれを受け入れられず、自らの命を賭けたある決断をするのでした。
ストーリーの紹介は以上です。
なんか見る前からのイメージとは違った内容の映画でしたね。
身分の違いが生んだ悲恋物語というのは、薄々わかりますが、それが山で暮らしてきた礼儀も知らない娘と将軍の息子との恋、とは思いもかけない展開でした。
いや、それにしても宣伝で使われている、"日本版ロミオとジュリエット"というのは、ちょっと違うと思いますよ。
せめて、「大奥」の堀北真希のような綺麗な着物を着た町人の娘というのであれば、その例えも有りなような気がしますけどね・・・・
まあ、身分とか礼儀とか、そんなものは全く気にしない雷=遊の自由奔放さに惹かれて好きになるというのが、重要がポイントなのでしようね。
遊は、周りが腫れ物に触るような、そんな気遣いは全くしない娘ですから、それが斉道にとっては返って新鮮で、それ故に、その子といる時だけが"自分がありのままの自分でいられる時"だったのでしょう。
どっちみち、その子に恋したって、正室に迎えることができないのは最初から判っていたのですから・・・
それなら、側室にすればいいぢゃん!
と単純に思ってしまいました。
でも、それじゃあ物語として成立しませんよね。
身分を越えた恋は時代劇のそれこそ定番中の悲恋ですからね~
映画としてはつまらなくはなかったですよ。でも、その身分を越えた恋が、時代劇にはよくありがちで、ありきたりな感じはありました。
原作があるのだから、山で育った娘というのは仕方ないことですが、う~ん正直言って少し野暮ったいな。
悲恋物語であれば、ヒロインに感情移入できるほどの、やはり美しさをどうしても求めてしまいます。
残念ながら、この映画の蒼井優にときめくものはありませんでした。
別に蒼井優自体が魅力のない女優と言っているのではありません。
ただ、もう少し色気みたいなものが欲しかったな。
設定上、それはしょがないことでもありますけどね・・・
特にこの作品では、ラブシーンでは必死で胸を両手で隠しています。別に胸を見せなかったからダメというわけではありませんが、男の目からしたら、そのシーンにそそるものがあまり感じられませんでしたね。
裸にならなくても、色気のある女優っていますからね。
年代は違うけど、吉瀬美智子あたりが脱がなくても色気プンプンです。
まだ20代半ばの蒼井優にそれを求めるのは酷なのかも・・
元々、蒼井優は童顔だし・・ただ役によっては、それが災いする場合もありますね。
この映画も時代劇ですから、最後の方で当然斬り合いのアクションシーンがあります。
ただそれが、ヒロインが窮地を救うような展開だったら、また違った印象を受けたかもしれません。
何度も言うように、決してつまらない映画ではありません。
でも、見終わって何かが欠けていたように思えたのは、ヒロインの魅力が今ひとつのようだったことに気付きました。
そこにまず、感情移入ができなかった。
それだけ映画におけるヒロインの役割というのは重要なのです。
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