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LOST FINAL SEASON EP18 "The End Part2" その1
2010/05/28
13:35/Fri


失われし、愛しき日々よ・・
もう一度、やり直させてほしい
たとえ、それが幻だとしても・・






遂に、LOSTラストエピソードです。
今回は、やたら感傷的なコピーにしてしまいましたが、これは願望のような意味があり、ラストを暗示するようなものとは少しかけ離れています。
結局、このLOSTの結末は解釈によっては、どうとでも取れるような終わり方でもありました。
キーワードをつなげると、やはり・・という結末に到達しようとも、敢えて"最後に見た希望"であってほしいという願いが、心の何処かであるせいかもしれません。
今回を含めて、三回に分けてラストエピソードをお伝えします。
結末を知りたくない方は、どうかお願いですから、回避して下さい。その判断は見る人に委ねられるべきものですから・・
この続きは、追記を読むをクリックして下さい。
EP18 "The End Part2" その1 ストーリー





● 嵐の中の島
島には地響きと暴風雨が襲い、木の下敷きになって動けないベンの救出は思うようには、いっていませんでした。
その時に、マイルズからの無線が入りますが、ベンは身動き取れないのですから、応答しようがありません。
ケイトがベンからこぼれた無線を拾って、マイルズと交信します。
ケイト マイルズ、クレアはそこにいるの?
マイルズ 彼女はいる。でも、一緒には行きたくないみたいだ。
ケイト 一緒にって、何処に行くつもりなの?
マイルズ ラピダス(フランク)が飛行機を修理している。それが済んだら、すぐ離陸する。
また大きな地響きが起きました。こんな暴風雨の中、フランクは飛行機の修理を外でやっています。
島が沈む・・それは一刻を争う緊急事態でした。ベンが叫びます。ロックがボートを持っている。





降り続く雨の中、暗黒は崖の上にいました。振り返ると、ジャックがいました。
もう黒い煙に変身できない暗黒は、生身の戦いを余儀なくされます。
襲い掛かるジャック。老いたロックの体よりも、ジャックの方が力は勝っています。
しかし、ロックはジャックによって投げ出されたナイフに手を伸ばし、ジャックのわき腹を刺しました。
形勢は逆転し、そのナイフはジャックの首に食い込もうとしています。
その時、後ろから銃声がして暗黒ロックは倒れました。ケイトが駆けつけて、援護射撃をしたのです。
"あんたがとっとけって言った弾よっ!" あの時の言葉をそっくり弾丸に込めてケイトは暗黒に返したのです。
ジャックは暗黒ロックを蹴り、暗黒ロックは崖から落ちて、遂に暗黒は死にました。





●2004年ロックの手術直後
ジャックはロックの脊髄手術を無事成功させて、ホッとしていました。
ロックを運んでいる看護士に、"首、どうしました?" と訊ねられ、そこでジャックは首に切り傷がついているのに気づきました。
多分、それは島で暗黒につけられた傷でしょう。
看護士が驚いていました。時間的にまだ目覚めるはずのない、麻酔からロックが目を醒ましたのです。
ジャックは二人っきりでロックと話します。
ジャック ジョン、起きていますか。動かないで下さい。大きなオペな後だ。ゆっくり休んでいて下さい。
ロック 違う、上手くいったんだ。足の感覚がある。
そんなはずはありません。手術してすぐですから、時間を置いてリハビリでもしないで、足が動くわけがないのです。
しかし、シーツをめくってみると、確かにロックの足の指はピクピク動いていました。





すると、ロックはあの墜落事故直後のフラッシュが起こり、過ぎた過去を思い出しました。
ロック 君も見たか?
ジャック 何がです?
ロックは笑っています。ジャックには、まだそのフラッシュが来ておらず、不思議そうな顔をしています。
ロック 想い出さないか?
ジャックにも少しフラッシュが起こりますが、それはほんの一瞬だけで記憶は、まだつながってはいません。
ジャック ロックさん。リラックスして下さい。ダメですよ、ジョン。
ロック 一緒に来てくれるかい?
ジャック どこにも行きませんよ。私は、これから息子に会いに行かないといけないんです。
ロック 君に息子はいない。
余りにも、突拍子ない言葉が出てジャックは驚いています。
ロック 君に息子はいないだろ。君が今私にしてくれたことを、誰かが君にもしてくれることを願っている。
多分、それはフラッシュのことを言っていでしょうが、ジャックにはその意味が理解できませんでした。





●現代の島にある崖
暗黒ロックに刺された傷は、かなり深いものでした。夜も明けて、すっかり明るくなっていました。
ソーヤーたちが駆けつけてきます。その中には助け出されたベンもいました。
ソーヤー 何があった?
ケイト ロックが死んだわ。終わりよ。
ソーヤーは崖の下を覗き、そこに暗黒ロックの死体があることを確認します。
と、その時にまた地響きが起きて、皆の足元を大きく揺らしました。
ソーヤー 終わった感じじゃねぇぞ。





●2004年サンの病室
その頃、ジェームス"ソーヤー" 刑事は、サンの病室を訪ねていました。すっかり回復したサンはジンと共にこれから退院するところでした。
ジェームス刑事は、サイードの逮捕時の写真を見せ、サンたちに、その男を見かけなかったかを聞きました。
ジェームス刑事は、そのサイードがサンたちを襲いに来ると勘違いしているようです。サンはにこやかに笑って答えます。
サン (警備の)そんな必要はないわ。
ソーヤー あなたの安全を護らないと。
サン 大丈夫よ。私は安全よ。
ジン あっちで会おう。
と言って、病室を後にします。記憶が戻ったサンたちは、ソーヤーのことを知っているくせに、知らないそぶりをしています。
ソーヤー また、あちらでって、どこだよ?
ソーヤー刑事は、訳がわからず、少し苛立っていました。





●現代の島
フランクはようやく316便の飛行機の修理のメドが立ち、機械に詳しいマイルズにも手伝わせて順調に進んでいました。
そこにベンからの無線が入りました。
ベン フランク、そっちはどうだ?出発までどのくらいある?
フランク 邪魔すんな!
たったその一言で、無線を切られてしまいました。まあ、進展があったと喜んでいるところに、また地震が起きました。
ケイト ロックが死んだのに、何でまた起きるの?
ジャック 何故なら、デズモンドが何かをオフにしたんだ・・それを元に戻さないといけない。
みんな、今すぐ行った方がいい。あの飛行機に乗れよ。
ジャックは後継者らしいリーダーシップを取ります。





ケイト 一緒に行きましょう。あなたがする必要はないわ。
ジャック やらないといけないんだ。
ケイト いいえ、違うわ。島を沈めましょう、ジャック。
ジャック いや、ケイト、それはダメだ。
ジャックは崖の下にあるロックのボートでたどり着けるかをソーヤーに確認し、ソーヤーも可能だと答えました。
そして、立ち上がって、ソーヤーとがっちり握手します。
ジャック 幸運を祈ってる。
ソーヤー ありがとう。いろいろとな。。
ベンが携帯無線をソーヤーに放りました。
ベン もし島が沈むなら、私も一緒に沈むよ。





ジャック ヒューゴ、君も行った方がいい。
ハーリー いやいや、嘘だろ。ここを降りてはいけないよ。君と一緒に行くよ。
おデブなハーリーには、こんな断崖から飛び降りるのは、かなりの無理があるようです。その事情が判り、ジャックは笑いながら納得しました。
ジャック ケイト・・君は行かないと。クレアを乗せてくれ。
ケイトの目から、涙が流れました。ケイトの気持ちとしては、負傷したジャックが心配で堪らないのです。が、クレアを連れて帰るという自らが科した使命があります。
ケイト また会えると言って。
それにはジャックは答えられませんでした。見詰め合う二人はそのままキスをします。それが、別れのキスになってしまうのです。しかし、過去の2004年で二人はまた会えます。
ケイト 愛してる。
ジャック 愛してるよ。
今頃になって、愛の告白をしている二人でした。





ジャックはハーリー、ベンと共に、デズモンドがいる洞窟の方に向かいました。ケイトは泣きながら、そのジャックの姿を見送っています。
ハイドラ島にある316便では、修理担当助手のマイルズが整備を手伝っていました。
ソーヤーが無線で連絡を取り、最初はリチャード・アルパートが取れますが、すぐにフランクが横からその無線を奪います。
フランク すぐに離陸しないといけないんだ。地面があるうちだけだ。乗るなら一刻も早く来い!
そう言って、またブチッと一方的に無線を切ったものでから、ソーヤーも一刻の猶予もないことを悟ります。
手っ取り早く、断崖から飛び降りて、暗黒が残したボートに乗ろうというのです。二人は思い切って、崖から飛び降りて、無事そのボートに乗ることができました。





●2004年病院
サンに刑事の仕事をさせてもらえなかった、ソーヤーは少しイラついたせいか、小腹が減ったようでした。
病院の廊下でこれからコンサートに行くジャックとすれ違い、訊ねてみました。
ソーヤー ああ、この辺で食えるとこない?
ジャック 食堂は閉まっている。でも、自動販売機が向こうにある。
それを聞いて、自販機でチョコバーのボタンを入れますが、出てきません。
折角、お金も入れたのに、"ふざんなよ、信じらんねぇ " と言って、何とか下から手を入れて取ろうとした時・・・
そこに、ソーヤーー好みのキレイな女医さんが通りかかりました。
ジュリエットです。





ジュリエット 何しているの?
まるで、子供みたいなことして、ソーヤー刑事もバツが悪そうです。
ソーヤー いえ、大丈夫です。私は・・警官です。
ジュリエット それだったら、機械にまず権利書を読み上げないとね。
ソーヤー それゃ、面白い。
ジュリエット 機械の秘密を教えましょうか。一旦、ブラグを抜くの。法も犯さないし。
まるで、お子チャマが、ちょっと年上のお姉さんに諭されているようです。ちなみに、この2004年ではお互いに初対面で、名前すら知りません。





ソーヤー ホントに?
ジュリエット ええ、法的にも問題ないわ。
早速、ソーヤー君はジュリエットお姉さんに言われた通り、自販機のコンセントを抜いたら・・周りの照明の電源まで落ちゃいました。
暗くなったところで、ジュリエットが"上手くいったわ" とチョコバーをソーヤーに差し出し、ソーヤーがジュリエットの手を触れたら・・
一瞬、フラッシュが蘇ります。ダーマで愛し合った日々が・・
ソーヤー 今の感じた?
ジュリエット コーヒー飲みたいわね。?
ソーヤー そうしたいが、自販機に金を食われたとこだから、残りは1ドルしかねぇ。
ソーヤー君はカードというものを持っていないようです。
ジュリエット 割り勘でいいわ。
と、ジュリエットからソーヤーの手を触れた時、フラッシュが再び来ました。





今度のフラッシュは長めで、最近のハッチを破壊して、ジュリエットがその時死んだことまで出てきました。
ソーヤーは、ようやく記憶がはっきりと蘇りました。
ソーヤー ジュリエット、俺だ。
ジュリエットもソーヤーと気づいたらしく、自分の方から抱きつきました。
ソーヤー 俺だ。ジュリエット。捕まえた。もう離さない。捕まえたからな。
ジュリエットは泣いています。そして、死ぬ間際に言った言葉を出します。
ジュリエット キスして、ジェームス。
ソーヤー いいさ、ブロンデー。
二人は何度も熱いキスを交わしました。
その2へ続く・・





ソーヤーのサプライズとは、このことでした。
もう、パターン化してるので、気づかれた方も多いでしょう。
でも、この二人のやり取りが面白かったので、必要以上に詳しく書いてしまいました。
今回のエピソードを三回に分けたことで、キャプ写真が多く使えるという事で、写真を作り過ぎたせいもありますけどね。
振り返れば、今回のファイナルシーズンは過去が変わり、ジュリエットの死から始まりました。





その事で、ソーヤーとジャックの溝が出来たわけですが、最後は分かり合えましたからね。
ジャックにしてみれば、結果的に恋人のジュリエットを死なせる事になったのですから、ソーヤーは絶対に死なせたくなかったのだと思います。
過去のフラッシュバックがよく出てきますが、だいたいが楽しい思い出の方が多くて、島でのサバイバル生活は彼らにとって、ある意味幸せだった部分もありますね。
各自、島で知り合えた恋人ができたわけですから。それだけに、辛い別れもありました。





このLOSTというドラマ、サスペンスやミステリーだけではなく、ラブ・ストーリーとしても成り立っているドラマでもありました。
過去をやり直して混乱する部分はありましたが、現実の世界では絶対あり得ない、やり直しの人生が、見ていて癒されていたんだなと感じました。
ドラマや映画、どうすれば一番楽しめるかというと、やはり登場人物にどれだけ感情移入できるか、だと思います。
さて、ファイナル・エピソードは、これからどんな展開が待っているのでしょうか!?
既に続きのその2もアップ!!残るは、その3だけです!






● 嵐の中の島
島には地響きと暴風雨が襲い、木の下敷きになって動けないベンの救出は思うようには、いっていませんでした。
その時に、マイルズからの無線が入りますが、ベンは身動き取れないのですから、応答しようがありません。
ケイトがベンからこぼれた無線を拾って、マイルズと交信します。
ケイト マイルズ、クレアはそこにいるの?
マイルズ 彼女はいる。でも、一緒には行きたくないみたいだ。
ケイト 一緒にって、何処に行くつもりなの?
マイルズ ラピダス(フランク)が飛行機を修理している。それが済んだら、すぐ離陸する。
また大きな地響きが起きました。こんな暴風雨の中、フランクは飛行機の修理を外でやっています。
島が沈む・・それは一刻を争う緊急事態でした。ベンが叫びます。ロックがボートを持っている。






降り続く雨の中、暗黒は崖の上にいました。振り返ると、ジャックがいました。
もう黒い煙に変身できない暗黒は、生身の戦いを余儀なくされます。
襲い掛かるジャック。老いたロックの体よりも、ジャックの方が力は勝っています。
しかし、ロックはジャックによって投げ出されたナイフに手を伸ばし、ジャックのわき腹を刺しました。
形勢は逆転し、そのナイフはジャックの首に食い込もうとしています。
その時、後ろから銃声がして暗黒ロックは倒れました。ケイトが駆けつけて、援護射撃をしたのです。
"あんたがとっとけって言った弾よっ!" あの時の言葉をそっくり弾丸に込めてケイトは暗黒に返したのです。
ジャックは暗黒ロックを蹴り、暗黒ロックは崖から落ちて、遂に暗黒は死にました。






●2004年ロックの手術直後
ジャックはロックの脊髄手術を無事成功させて、ホッとしていました。
ロックを運んでいる看護士に、"首、どうしました?" と訊ねられ、そこでジャックは首に切り傷がついているのに気づきました。
多分、それは島で暗黒につけられた傷でしょう。
看護士が驚いていました。時間的にまだ目覚めるはずのない、麻酔からロックが目を醒ましたのです。
ジャックは二人っきりでロックと話します。
ジャック ジョン、起きていますか。動かないで下さい。大きなオペな後だ。ゆっくり休んでいて下さい。
ロック 違う、上手くいったんだ。足の感覚がある。
そんなはずはありません。手術してすぐですから、時間を置いてリハビリでもしないで、足が動くわけがないのです。
しかし、シーツをめくってみると、確かにロックの足の指はピクピク動いていました。






すると、ロックはあの墜落事故直後のフラッシュが起こり、過ぎた過去を思い出しました。
ロック 君も見たか?
ジャック 何がです?
ロックは笑っています。ジャックには、まだそのフラッシュが来ておらず、不思議そうな顔をしています。
ロック 想い出さないか?
ジャックにも少しフラッシュが起こりますが、それはほんの一瞬だけで記憶は、まだつながってはいません。
ジャック ロックさん。リラックスして下さい。ダメですよ、ジョン。
ロック 一緒に来てくれるかい?
ジャック どこにも行きませんよ。私は、これから息子に会いに行かないといけないんです。
ロック 君に息子はいない。
余りにも、突拍子ない言葉が出てジャックは驚いています。
ロック 君に息子はいないだろ。君が今私にしてくれたことを、誰かが君にもしてくれることを願っている。
多分、それはフラッシュのことを言っていでしょうが、ジャックにはその意味が理解できませんでした。






●現代の島にある崖
暗黒ロックに刺された傷は、かなり深いものでした。夜も明けて、すっかり明るくなっていました。
ソーヤーたちが駆けつけてきます。その中には助け出されたベンもいました。
ソーヤー 何があった?
ケイト ロックが死んだわ。終わりよ。
ソーヤーは崖の下を覗き、そこに暗黒ロックの死体があることを確認します。
と、その時にまた地響きが起きて、皆の足元を大きく揺らしました。
ソーヤー 終わった感じじゃねぇぞ。






●2004年サンの病室
その頃、ジェームス"ソーヤー" 刑事は、サンの病室を訪ねていました。すっかり回復したサンはジンと共にこれから退院するところでした。
ジェームス刑事は、サイードの逮捕時の写真を見せ、サンたちに、その男を見かけなかったかを聞きました。
ジェームス刑事は、そのサイードがサンたちを襲いに来ると勘違いしているようです。サンはにこやかに笑って答えます。
サン (警備の)そんな必要はないわ。
ソーヤー あなたの安全を護らないと。
サン 大丈夫よ。私は安全よ。
ジン あっちで会おう。
と言って、病室を後にします。記憶が戻ったサンたちは、ソーヤーのことを知っているくせに、知らないそぶりをしています。
ソーヤー また、あちらでって、どこだよ?
ソーヤー刑事は、訳がわからず、少し苛立っていました。






●現代の島
フランクはようやく316便の飛行機の修理のメドが立ち、機械に詳しいマイルズにも手伝わせて順調に進んでいました。
そこにベンからの無線が入りました。
ベン フランク、そっちはどうだ?出発までどのくらいある?
フランク 邪魔すんな!
たったその一言で、無線を切られてしまいました。まあ、進展があったと喜んでいるところに、また地震が起きました。
ケイト ロックが死んだのに、何でまた起きるの?
ジャック 何故なら、デズモンドが何かをオフにしたんだ・・それを元に戻さないといけない。
みんな、今すぐ行った方がいい。あの飛行機に乗れよ。
ジャックは後継者らしいリーダーシップを取ります。






ケイト 一緒に行きましょう。あなたがする必要はないわ。
ジャック やらないといけないんだ。
ケイト いいえ、違うわ。島を沈めましょう、ジャック。
ジャック いや、ケイト、それはダメだ。
ジャックは崖の下にあるロックのボートでたどり着けるかをソーヤーに確認し、ソーヤーも可能だと答えました。
そして、立ち上がって、ソーヤーとがっちり握手します。
ジャック 幸運を祈ってる。
ソーヤー ありがとう。いろいろとな。。
ベンが携帯無線をソーヤーに放りました。
ベン もし島が沈むなら、私も一緒に沈むよ。






ジャック ヒューゴ、君も行った方がいい。
ハーリー いやいや、嘘だろ。ここを降りてはいけないよ。君と一緒に行くよ。
おデブなハーリーには、こんな断崖から飛び降りるのは、かなりの無理があるようです。その事情が判り、ジャックは笑いながら納得しました。
ジャック ケイト・・君は行かないと。クレアを乗せてくれ。
ケイトの目から、涙が流れました。ケイトの気持ちとしては、負傷したジャックが心配で堪らないのです。が、クレアを連れて帰るという自らが科した使命があります。
ケイト また会えると言って。
それにはジャックは答えられませんでした。見詰め合う二人はそのままキスをします。それが、別れのキスになってしまうのです。しかし、過去の2004年で二人はまた会えます。
ケイト 愛してる。
ジャック 愛してるよ。
今頃になって、愛の告白をしている二人でした。






ジャックはハーリー、ベンと共に、デズモンドがいる洞窟の方に向かいました。ケイトは泣きながら、そのジャックの姿を見送っています。
ハイドラ島にある316便では、修理担当助手のマイルズが整備を手伝っていました。
ソーヤーが無線で連絡を取り、最初はリチャード・アルパートが取れますが、すぐにフランクが横からその無線を奪います。
フランク すぐに離陸しないといけないんだ。地面があるうちだけだ。乗るなら一刻も早く来い!
そう言って、またブチッと一方的に無線を切ったものでから、ソーヤーも一刻の猶予もないことを悟ります。
手っ取り早く、断崖から飛び降りて、暗黒が残したボートに乗ろうというのです。二人は思い切って、崖から飛び降りて、無事そのボートに乗ることができました。






●2004年病院
サンに刑事の仕事をさせてもらえなかった、ソーヤーは少しイラついたせいか、小腹が減ったようでした。
病院の廊下でこれからコンサートに行くジャックとすれ違い、訊ねてみました。
ソーヤー ああ、この辺で食えるとこない?
ジャック 食堂は閉まっている。でも、自動販売機が向こうにある。
それを聞いて、自販機でチョコバーのボタンを入れますが、出てきません。
折角、お金も入れたのに、"ふざんなよ、信じらんねぇ " と言って、何とか下から手を入れて取ろうとした時・・・
そこに、ソーヤーー好みのキレイな女医さんが通りかかりました。
ジュリエットです。






ジュリエット 何しているの?
まるで、子供みたいなことして、ソーヤー刑事もバツが悪そうです。
ソーヤー いえ、大丈夫です。私は・・警官です。
ジュリエット それだったら、機械にまず権利書を読み上げないとね。
ソーヤー それゃ、面白い。
ジュリエット 機械の秘密を教えましょうか。一旦、ブラグを抜くの。法も犯さないし。
まるで、お子チャマが、ちょっと年上のお姉さんに諭されているようです。ちなみに、この2004年ではお互いに初対面で、名前すら知りません。






ソーヤー ホントに?
ジュリエット ええ、法的にも問題ないわ。
早速、ソーヤー君はジュリエットお姉さんに言われた通り、自販機のコンセントを抜いたら・・周りの照明の電源まで落ちゃいました。
暗くなったところで、ジュリエットが"上手くいったわ" とチョコバーをソーヤーに差し出し、ソーヤーがジュリエットの手を触れたら・・
一瞬、フラッシュが蘇ります。ダーマで愛し合った日々が・・
ソーヤー 今の感じた?
ジュリエット コーヒー飲みたいわね。?
ソーヤー そうしたいが、自販機に金を食われたとこだから、残りは1ドルしかねぇ。
ソーヤー君はカードというものを持っていないようです。
ジュリエット 割り勘でいいわ。
と、ジュリエットからソーヤーの手を触れた時、フラッシュが再び来ました。






今度のフラッシュは長めで、最近のハッチを破壊して、ジュリエットがその時死んだことまで出てきました。
ソーヤーは、ようやく記憶がはっきりと蘇りました。
ソーヤー ジュリエット、俺だ。
ジュリエットもソーヤーと気づいたらしく、自分の方から抱きつきました。
ソーヤー 俺だ。ジュリエット。捕まえた。もう離さない。捕まえたからな。
ジュリエットは泣いています。そして、死ぬ間際に言った言葉を出します。
ジュリエット キスして、ジェームス。
ソーヤー いいさ、ブロンデー。
二人は何度も熱いキスを交わしました。
その2へ続く・・






ソーヤーのサプライズとは、このことでした。
もう、パターン化してるので、気づかれた方も多いでしょう。
でも、この二人のやり取りが面白かったので、必要以上に詳しく書いてしまいました。
今回のエピソードを三回に分けたことで、キャプ写真が多く使えるという事で、写真を作り過ぎたせいもありますけどね。
振り返れば、今回のファイナルシーズンは過去が変わり、ジュリエットの死から始まりました。






その事で、ソーヤーとジャックの溝が出来たわけですが、最後は分かり合えましたからね。
ジャックにしてみれば、結果的に恋人のジュリエットを死なせる事になったのですから、ソーヤーは絶対に死なせたくなかったのだと思います。
過去のフラッシュバックがよく出てきますが、だいたいが楽しい思い出の方が多くて、島でのサバイバル生活は彼らにとって、ある意味幸せだった部分もありますね。
各自、島で知り合えた恋人ができたわけですから。それだけに、辛い別れもありました。






このLOSTというドラマ、サスペンスやミステリーだけではなく、ラブ・ストーリーとしても成り立っているドラマでもありました。
過去をやり直して混乱する部分はありましたが、現実の世界では絶対あり得ない、やり直しの人生が、見ていて癒されていたんだなと感じました。
ドラマや映画、どうすれば一番楽しめるかというと、やはり登場人物にどれだけ感情移入できるか、だと思います。
さて、ファイナル・エピソードは、これからどんな展開が待っているのでしょうか!?
既に続きのその2もアップ!!残るは、その3だけです!

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