じんのすけのつれづれシネマ倶楽部 2009年12月 2009年12月の記事一覧│じんのすけのつれづれシネマ倶楽部
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映画やドラマ、芸能ネタまで、劇中のキャプチャー写真をたくさんアップして、紹介しているブログです。
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 日本映画が大好きなので、業界全体が盛り上がるような、そんな話題を提供していきます!

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鈍獣 

2009/12/04 01:44/Fri
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チラシ表と裏
一度はまったら止められない。
鈍獣ワールドにようこそ!


 今回はクドカン脚本おかしなおかしなファンタジー映画ですっ!
 どちらかといえば、インディーズ系の映画ですので、あまり知らないって方も多いと思います。
 その割にはキャストは豪華ですけどね。
 GW中に渋谷パルコPAはRT3の前を通りかかった人は、ガラスに貼られたこの映画の大きなステッカー(看板業界用語では出力・しゅっりょく、と呼んでいます)を見た方もいると思います。

 今回の映画は、読んで字の如くです。鈍い獣。人間のようで人間でない男の物語です。
 普通の人間だったら、毒を盛られたり銃に撃たれたら死にますが、この鈍獣=浅野忠信は死にましえーーん!!なんです。
 
   それでは、続きは下の追記を読む、からどうぞ!

追記を読む
CATEGORY:2009年新作日本映画 | CM(0) | TB(0) |

ROOKIES -卒業- 

2009/12/10 05:29/Thu

DMM.com ROOKIES -卒業- DVD通販
ROOKIESチラシ、A&B
夢にときめけ!明日にきらめけ!
めざせ甲子園!
by川藤幸一
 遂に彼らの夢が完結する!


 人気コミックから人気ドラマに・・そして、そのドラマの最終章が映画で完結します。
 今時、珍しい熱血青春映画になっていましたが、そこに至るまでのこのドラマのプロセスは、昔の青春ドラマによくあった、゛溌溂しとた熱血青春ドラマ゛
とは、少し違いますね。

 ちょっした事で試合中に乱闘になり、そこから転がり堕ちていった不良グループたちを、一人の熱血教師が変えていくという物語です。

 昔、よくあった青春ドラマを踏まえつつも、そこはやはり現代の高校球児の夢に賭ける青春を描いた、今ドキの熱血青春映画ですっ!
出場停止になった試合中の乱闘(御子柴のナレーション)今までのことは奇跡じゃなかったのかって・・夢から逃げるなーーーっ!何・・泥まみれで練習する部員たち甲子園への光
2009年5月30日 東宝系公開
監督・・平川雄一朗
原作・・ 森田まさのり
脚本・・いずみ吉絋
主題歌 ・GReeeeN「遥か」
音楽 - 羽毛田丈史、高見優
CAST
川藤幸一 - 佐藤隆太
安仁屋恵壹 - 市原隼人
御子柴徹 - 小出恵介
新庄慶 - 城田優
関川秀太 - 中尾明慶
若菜智哉 - 高岡蒼甫
平塚平 - 桐谷健太
岡田優也 - 佐藤健
湯舟哲郎 - 五十嵐隼士
桧山清起 - 川村陽介
今岡忍 - 尾上寛之
八木塔子 - 村川絵梨
赤星奨志 - 山本裕典
濱中太陽 - 石田卓也
千葉卓真 - 勝野洋
川上貞治 - 武田航平
濱中がおやじ狩りを行う男性 - 三浦大輔(特別出演)
掛布光秀 - 天野ひろゆき(キャイーン)
池辺駿作 - 浅野和之
真弓りえ - 吹石一恵
村山義男 - 伊武雅刀
藤村輝弘 - 大杉漣
上映時間 137分 ビスタサイズ

おおーーっ、お前らっ!川藤、お前。どうせ、来年正式に採用なんだから、そこまですることねぇんじゃね礼の和は貴しと為すだっ!先輩、卒業おめでとうございますああーーッ!
ストーリー
 ニコガク野球部の甲子園へのラストイヤーがやってきました。
その前に、春に二人の新入部員が入る予定でしたが・・・

 その新入部員の一人は、補欠の平塚をレギュラーだと思い込み、平塚に憧れて入部希望した濱中という一年生です。
 実は濱中が中学時代にオヤジ狩りをしていた時、そのオヤジの逆襲にあい、そこに缶のコーンスープをそのオヤジめがけて投げて助けてくれたのが平塚なのです。

 しかし、実際は平塚は補欠ですから、エースの安仁屋のユニフォームを勝手に着てピッチャーやるも、球は打者の遥か上を通過する大暴投で化けの皮がはがれてしまいました。
いやしくも、これをゆるがさずにべからずだなぁ、先生。お前も俺たちに感謝されてみろよ。夢にときめけ!明日にひらめけ!川藤が掲げたスローガン夢の甲子園まずいよな
 そんな本物の平塚の実力を知って、濱中は野球部の入部を考え直してしまいます。

 もう一人は、中学から将来を嘱望された赤星という一年生が入る予定でしたが、自分の力に自惚れて少し天狗になっていました。

 赤星はグランドに来て、先輩たちに生意気な口を叩いてさっさと帰って行きます。
 赤星は甲子園というより、いきなりメジャーリーグを目指しており、自分よりレベルの低いニコガク野球部に入る気など、さらさらないようです。

老けた顔は元からだよっ!飛び降りてやる!平塚って、俺ら中学のときのヒーローだったのさえっ?違うじゃん・・え、練習?しませんよえ・・
 翌日、その赤星は町の不良グループにからまれているところ、御子柴が助けに入りますが、もみ合うちに工事現場の鉄パイプが御子柴の体に落下してきました。

 御子柴は足を骨折して、到底夏の甲子園予選には間に合わない大ケガを負います。
 それでも、御子柴は自分のことより、赤星のケガのことを心配します。
 こっそり見舞いに来た赤星は、必死にリハビルする御子柴の姿を見て、野球部に入部します。
 濱中も川藤の説得により入部し、ニコガク野球部に新たな仲間が入りました。

コンビ二で一人だれエロ本の立ち読みそう簡単に行けるほど、甘かねぇけどな東京都優勝候補の目玉投手の記事かつてのライバルの出ている雑誌をじっと見つめる安仁屋背番号1は、もらいますけどね黙って赤星を睨む安仁屋
 そして、甲子園予選が始まります。当初、間に合わないと思っていた御子柴も必死のリハビリの甲斐があって、何とかベンチ入りを果たします。

 順調に勝ち進むコニガクでしたが、決勝戦で強豪・笹崎高校とあたることになりました。
 その笹崎高校には大会屈指の川上という好投手がいて、実はその川上は安仁屋の中学時代のライバルでした。

 安仁屋は中学時代、その川上のフォークにキリキリ舞いさせられ、三打席連続三振の中で唯一、キャッチャーのパスボールで出塁した、振り逃げがあるのみでした。

 果たして、安仁屋は川上に中学の時の借りを返せるのか?
 そして、ニコガクナインは甲子園の切符を手に入れることができるのか?
 

  そして、夢を諦めないニコガクに、最後に起死回生の逆転劇が待っていた!
早く逃げろ!ケガしたら一生、野球できなくなるかもしれないんだぞ!何なんだよそれじゃ、御子柴は夏の予選に間に合わない返答できない御子柴の姉ああ、それより赤星、大丈夫だった心配ない、あいつは軽い打撲ですんた
 ストーリーの結末のネタバレしちゃった感じで締めちゃいましたが、この映画の結末なんてチラシのデザインを見ればわかりますよね。

 頑張ったけど、あともう一歩のところでダメでした、なんてラストにしたらこの映画はコケていましたよ。
 何せ、今年の日本映画の中では上半期の№1の大ヒットに止まらず、2009年度の映画興行成績、堂々の第1位(84.2億円)になっていました。

 あの、2009年映画興行の本命、ハリー・ポッター謎のプリンスを押さえての映画全体の№1ヒットですから、たいしたもんですよ。

 それにドラマの方も、ニコガク野球部が一年やそこらで、急に強くなったというわけでもないですし、そのプロセスは前のドラマで描かれていますしね。

松葉杖ついてグランドにやってきた赤星俺にとっては、野球部全員。欠けたいけないエースだ。黙って川藤の顔を見ている濱中どんなことでもしますから。夏にはグランドに立っていたいんです。甲子園いったことないやつが、これからぜってぇ甲子園いく奴らをバカにしちゃ駄目だろ今日から野球部にお世話になります
●青春はやはり、性春  

 やっぱ高校生っていったら、一番やりたい盛りの頭の中はエッチなことばかりです。何度もいうように、それがこの時期の健康的な男子です。
 この若い時期に草食系男子の方が、かなりヤバイですよ。
 
 この映画の中でも、今岡、平塚、濱中の三人が御子柴の見舞いにカコつけて、病院の非常階段で美人の女医のパンチラ狙って見て喜んでいるあたりが、いかにも゛性春といったとこです。
御子柴が入院している美人の女医さん女医さんが階段を上る時に、野球部三バカトリオも移動 

 女性にはいやらしいとしか感じないないだろうけど、覗きのアイテム(?)は高校生にとっては不可欠ともいえますね。
 いつの時代でも、学校にはそういう奴はいますよ。

 まあ、別にケータイで盗撮しているわけでもないし、そのくらいは、かわいいもんですよ

 それにしてもこの三人、随分と老けた高校生ですねぇ~
かすかに見えた美人女医の股間女医さんのパンツは)白かあ~っ!仲間たちの寄せ書きギブスを切除不安そうに見つめる御子柴一人の選手を見つめている野球部マネージャーと川藤スパイクをはいている御子柴
 そのくせ、エースピッチャーの安仁屋が野球部の女子マネージャーの子にいつも言ってた、゛勝ったら、やらせろ゛発言が今回は出てきません。

 その子に牽制球みたいに先に言われてしまったので、安仁屋としては、その子に封印された形になりましたね。

 どうせなら、安仁屋とそのマネージャーの子との恋が発展すれば、映画的に膨らみが出たと思うのですが、そこは実にあっさりと終わっていました

ただいま・・見に行くぞ!御子柴、お前が言ってた「夢の果て」つてやつをよ最後の夏だ負けるわけにはいかないよねどうせ勝ったら、またやらせろ、ってんでしょ。聞き飽きた。ちげーよ。今度こそ、連れてってやるよ、甲子園。
 ●日本テレビにもドラマ化を打診していた?
 本当かどうかわかりませんが、TBSにドラマ化を持ちかける前に、日本テレビにも打診はあったようですね。
 ただ、日本テレビといえば読売ジャイアンツの系列局ですから、ニコガク野球部の名前を巨人の選手名に変更するのが条件だったようです。
 さすがにそれは呑めなかったようですね。

 そういえば、実際に新入部員のモデルとなっている赤星が先日の9日に引退を発表しましたね。今岡も阪神を退団して、未だ移籍先がはっきりしない状態のようです。

 これで、この映画で出ているニコガクのナインの名前で、現役の阪神の選手は、桧山ただ一人になってしまいましたね。
川上にも借りを返さないといけねぇしな明日は、あの子たちが夢にときめいて、明日にきらめいてるとこ、見せてもらうね。はい。予選開幕勝ち進むニコガクナイン甲子園まであと二勝
  阪神ファンではありませんが、赤星の引退は少し早すぎると思います。
 どこかの某選手などは、シーズンでたった一打席しか立っていないのに、複数年契約の恩恵で三億五千万の高年棒から少しも下がらず、来年もプレーするというのです。

 そのチームの監督の来季の構想では、その選手はもはや、゛戦力外゛だというのに、いやはや何とも図太い神経の持ち主です。戻ってきたところで、自分の居場所はその選手にはない、と思いますよ。

 球団は、来年その選手の引退試合をするために、その高年棒を払っているようなものです。
 本来なら、プロ野球の世界は一年ごとの能力給のはずなのにね・・

てめー相手が悪かったな。今日はリーゼントじゃないけどな。俺はハマの番長だぜ。何ならキヨさん、呼ぼうか
 そういえば、この映画に原作のファンである横浜ベイスターズの三浦投手が特別出演しています。三浦選手は、ドラマ化される前から、この原作の大ファンで、それで出演が叶ったみたいですね。

 それに、この映画の製作がTBSいうこともあるでしょう。

 どこのシーンかと思えば、濱中がオヤジ狩りしようとして、逆に返り討ちにあう、そのオヤジ役で出ています。

 トレードマークのリーゼントで出てれば、一発でわかるのに、普通に横分けスタイルで出ていたもんだから、気をつけて見ないと、全く気付きませんね

やっぱ本命は笹埼だなスポーツ新聞を見ている安仁屋かつてのライバルの快進撃決意を固める安仁屋何としても、全員で勝ち取るぞ!こいつ駄目だ。ケガしてる。
 この映画、やっぱ熱いです!
 どこで一番グッときたかといえば、大事な決勝戦でニコガクのある選手がアクシデント発生で骨折するんですが、それを隠してプレー続行するんでんです。

 そんな中、新庄役の城田優が実にいい台詞を言います。
てめーだけが痛いんじゃないんだよ。みんなが痛てぇんだよ。

 ひとつの矢が折れても、まだ残りの仲間という控えの選手がいる。仲間を信じろ、ということですね。
みんなが痛ぇんだよ何・・決定的な勝ち越しホームランを打たれて・・まだまだだ。あともう少しなんだよ。俺たちの夢までに・・GO!ニコガクGO!
 熱くなるなんて忘れた。
 
それは現代という時代に限ったことではなく、昔からそうでした。

 若い頃なんて自分が何になりたいかなんて判らずに、夢を持ってそれに向かって突き進んでいける人なんて、ごくわずかだと思います。
 
だから、これが絵空事の世界であっても何だか笑えない。そんな気がします。
祈るニコガクナインとマネージャーあるっ!
 やはり、
映画で熱くなれる心はいつまでも、持っていたい。 といっても、熱くなれるたって、それは映画を見てる一瞬の時だけですですけどね。

 この映画、コメディー要素も強いのですが、ふと、そんなことを思わせてくれる、心に熱い映画でした。

 友という存在は、生きていく上での、かけがえのない財産、です。

 


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劔岳 点の記 

2009/12/17 23:05/Thu

DMM.com 劒岳 点の記 DVD通販
劒岳、チラシミックス
誰かが行かねば、道はできない。
日本人の心がここにある。


 今回は山登りの映画です!
 山登りの映画なんていったら、ちょっと地味な印象を持っていましたが、見てみると意外と引きこまれて、かなり面白く見れました。

 明治時代の終わりごろ、日露戦争が終わった直後に日本地図に唯一測量できてなかった、富山県にある劔岳(つるぎだけ)という、未だ誰も登ったことのない前人未踏の山に挑む男たちとその家族の物語です。

そびえ立つ劒岳の山々雪山に一人祈りを捧げる行者陸軍省にやってきた、一人の男我が陸軍陸地測量部は多くの犠牲を払って、劒岳に三角点を設置したこの越中劒岳を測量しなければいけない
 今回は日本映画屈指の名キャメラマン・木村大作の初映画監督作品です。
 てっきり監督は自分でやって撮影は誰かに任せてるのかと思ったら、撮影も自らでやっていました。
 やはり、自分の納得する絵は自分で撮らないと気が済まなかったのでしょうね。

 CG全盛のこの時代に、昔のカツドウ屋魂の職人は、そんなまがい物は一切使わず、ほとんど実写で撮ったようです。
 さぞかし、演じる俳優には過酷な現場だったでしょう。
 DVDの特典映像のインタビューによると、浅野忠信と香川照之らは何度も雪の中に埋められたようです。

 どんな映画なのか、ラストのネタバレしないように途中まで、追っていきたいと思います。

我々は劒岳に初登頂し、三角点三角網を完成させねばならない夫の帰りを待つ妻おかえなさい今日の夕食は魚ね。魚にするわ。ありがとううん。うん
2009年6月20日 東映系公開
監督・撮影:木村大作
脚本:木村大作、菊池淳夫、宮村敏正
原作:新田次郎
山岳監督:多賀谷治
音楽監督:池辺晋一郎
製作:坂上順、亀山千広
製作プロダクション:東映東京撮影製作 「劒岳 点の記」製作委員会
製作 東映、フジテレビジョン、住友商事、朝日新聞社、北日本新聞
配給 東映
CAST
柴崎芳太郎・・・浅野忠信
宇治長次郎・・・香川照之
生田信・・・・・・・松田龍平
木山竹吉・・・・・モロ師岡
宮本金作・・・・・螢雪次朗
山口久右衛門・・蟹江一平
小島烏水・・・・・仲村トオル
岡野金次郎・・・小市慢太郎
林雄一・・・・・・・安藤彰則
吉田清三郎・・・橋本一郎
木内光明・・・・・本田大輔
大久保徳明・・・笹野高史
矢口誠一郎・・・國村隼
玉井要人・・・・・小澤征悦
水本輝・・・・・・・田中要次
柴崎葉津よ・・・・宮崎あおい
宇治佐和・・・・・鈴木砂羽
宇治幸助・・・・・ タモト清嵐
岡田佐吉・・・・・石橋蓮司
牛山明・・・・・・・新井浩文
佐伯永丸・・・・・ 井川比佐志
行者・・・・・・・・・夏八木勲
古田盛作・・・・・役所広司
上映時間 139分 シネマスコープサイズ

夫に寄り添う妻弓を引く、柴崎の先輩・古田そこに宇治長次郎という男がいる。はいっ。ありがとうございます。柴崎を乗せた列車車中の柴崎
 日露戦争が終結した明治39年の春。

 参謀本部陸地測量部測量手の柴崎芳太郎(浅野忠信)は陸軍省に呼び出され、陸軍中将の大久保徳明に、未だ前人未到の山・劔岳の測量を命じられます。

 その山は、今まで測量部が何度も登頂を試みるも、余りの険しさに断念して、日本地図で唯一正確な測量ななされていない山でした。
 日本地図を完璧なものにするために。

 その一方で、山岳部もその劔岳登頂を目指しており、そんな遊び半分の連中に未踏の山に先に登頂されては、軍の体面が丸潰れになるから、何としても山岳部よりも先に劔岳登頂に成功せよ、という至上命令でした。

柴崎さんでしょ?案内人の宇治腸次郎です。ええ。ああ、どうもすいません。道の途中で、昼食をとる柴崎と宇治今回の下見は劒岳を調べることなんですよ渓谷にいる二人見えてきた劒岳の山々
 その帰宅途中、新妻の葉津よ(宮崎あおい)が近くの駅まで迎えに来ていました。
 ゛今日の夕食は何がいい゛、と妻に尋ねられて、魚と答える柴崎でした。
 こんなかわいい新妻を残して、柴崎はすぐに旅立てねばなりません。

 その前に柴崎は測量部の先輩・古田(役所公司)を訪ねます。古田もかつて劔岳登頂を試みたことがあり、柴崎に地元の山の案内人・宇治長次郎を紹介してくれます。

 ほどなくして、柴崎はその劔岳のある越中・富山に旅たちます。

じっと見つめる柴崎百聞は一見にしかず、ですちゃ山から見る夕日翌朝の劒岳のふもと今回、柴崎さんが劒岳を登れんでも、誰かがいつかは登りますちゃ日が暮れた頃の劒岳 
 柴崎が駅に着くと、すでに案内人の宇治長次郎は迎えに来ていました。柴崎は長次郎と共に劔岳のふもとにある村に向かいます。
 村に着いて、柴崎はまず村の総代である佐伯永丸に挨拶に行きます。その佐伯は、劔岳は今まで何人たりとも登れなかった゛死の山゛だと柴崎に説きます。

 しかし、佐伯はいつまでも昔の因習にこだわってばかりいたのでは自分たちが損をするだけだから、と柴崎らの測量部にできるだけの協力を約束します。

 それから、柴崎は長次郎の案内で、劔岳の下見に出かけます。
これはでかいですねぇ~ここはワシが一番好きなところなんですしばし休憩している柴崎あれは・・ん、誰か来たな山岳部の装備を見ている柴崎
 その下見の途中で、山岳部のリーダーの小島烏水と顔を合わせます。
 山岳部はいわゆる趣味の範疇の、柴崎から見れば゛遊びの山登り゛に見えますが、装備は海外から取り寄せた最新のものです。

 お互いに、どちらが劔岳の頂上に立てるか、対抗心を燃やします。
 そこにそびえる前人未踏の立山連峰の劔岳。

 果たして、柴崎たちは、山岳部より先に劔岳の頂上に立つことはできるのか!?

これをちょっと入れると温まります来年、我々のあの山の頂上に立ってみせるだが、測量部はどのようにしてあの山をせめるつもりなのか・・吹雪の中にいる柴崎雪を背負って降りよ長次郎さん、行者様が呼んどります
 原作が新田次郎、とくればやはり32年前の「八甲田山」(監督・森谷司郎)を思い出しますね。
 今回の映画で監督している木村大作は、その「八甲田山」では、キャメラマンで関わっていました。

 「八甲田山」は来るべきロシアとの戦争に備えての雪の中の軍事訓練で、゛白い地獄゛を描いたドラマチックな映画でした。
 1980年の黒澤明の「影武者」に抜かれるまで、日本映画の配収記録(約23憶円)歴代第1位でした。
 「影武者」が抜いたといっても、封切り一ヶ月経過の配収が14億円と関係者の期待外れもいいとこでした。

 それ以降は本来なら動員が下がるところでしたが、カンヌ映画祭のグランプリ受賞のアシストで、興行的に持ち直したましたからね。

 「八甲田山」は過酷な撮影だったせいか、無名俳優の脱落者も出たそうです。それに、木村大作も当時はスタッフといろいろと揉めたみたいで、それはキネマ旬報の同氏の連載で知りました。
 その話をしだすと長くなるので止めときます。

いろいろとお世話になりましたそのうち相手(劒岳)は隙を見せるだろう。そこに斬りこむしかないな。一緒に行きますか明治四十年の春今度の仕事、柴崎さんと一緒だって、うちのやつに言ったら喜んでましたよ。ほかに何かすることはありますか

 今回の新作映画では誰も死にません。
 ストーリーの主軸はあくまでも、登頂と測量ですからね。それに、「八甲田山」と決定的に違うのは、最後まで山を知り尽くした案内人がいた、ということですね。
 「八甲田山」では、その案内人がいなかったことで雪道に迷い、行軍が雪の中で立ち往生して大惨事になりました。

 ただ、今回も今まで誰も登頂に成功したことのない難航不落の山ですから、事故は起きます。特に雪山に雪崩は付き物です。
 それ以外にも、ロープが切れての地面への落下事故があります。

本当は好きなくせに再びの劒岳まず櫓を立てる高い場所を探すテントで夜を明かす一行すっかり雪化粧された劒岳観測中の柴崎

 普通、山に登頂中にロープが切れて落下して地面に叩きつけられれば、死ぬか全身打撲の重症を負うところですが、今回はそんなに大事には至りません。

 何故なら、雪というクッションがあったからです。
 そういえば、思い出しましたが、僕の故郷も雪国でしたから、高校の冬の体育の時間は決まってラクビーやらされました。

 それは、雪の中では転倒してもケガをしないからです。
 その代わり、その雪の中で転ぶと同級生がふざけて、ジャージーの中に雪を入れられて、冷たい思いはさせられましたけどね。

先を急ぐ一行はあはあだけど馬場島に来るまで丸一日かかっているんですよ危ないっちゃ!何・・襲い掛かってくる雪崩

 この映画のラストは意外な結末が待っています。それは重要なネタバレになってしまいますので、書けませんが、結局は柴崎たちの今までの努力はいったい何のためだったのか、というものでした。

 それでも、彼らを支えた家族たちだけは、彼らのその偉業をわかってくれています。
 最後に歌いながら、夫を想い一粒の涙を流す柴崎の妻役の宮崎あおいは美しいです。

 八甲田山のようなドラマチックな展開はないものの、2時間20分飽きることなく一気に見せてくれます。
 それは、高らかに彼らの偉業を讃えるのではなく、静かにそれが心に響いてくるように描いているからだと思います。


 木村大作。映画監督としての初めての作品にして、渾身の佳作といっていいでしょう。
(涙を流しながら)♪やされ、よい、さー感無量で頂上に立つ柴崎 



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ランチの女王 第一話「恋するオムライス」 

2009/12/23 02:36/Wed
キッチンマカロニの究極のデミ・オムライス
 たまに無性に食べたくなる、オムライス!
 丁度、クリスマスの真っ只中ですが、何も特別高級な料理だけが、その人のベストメニューではありません。

 その人だけの忘れられない料理がある。今回は、昔フジの月9で放送された竹内結子主演のB級グルメ料理ドラマを再現します。

 2002年の真夏に放送されて7年前の昔のドラマですが、今見直しても、心に響くものはたくさんあります。
これは心に美味しいドラマです。


 この続きは、下の追記を読む、からご覧下さい。


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深夜食堂 第六話 カツ丼 

2009/12/29 23:29/Tue
深夜食堂の形は悪いが、極旨カツ丼


B級グルメの王者といったら、やっぱりカツ丼でしょ!
 上の写真の深夜食堂のカツ丼は、決して完璧に美しいカツ丼とは言えません。
でも、それでいいんです。
 カツ丼はあくまでも、B級グルメ。A級である必要性がありません。
見た目よりも、味で勝負。そして、何といっても、そのボリューム感で他の丼物を圧倒しています。

 今回も、カツ丼が取り持つ恋の話です。
もう、放送が終了していますので、最後のネタバレまでいきます!
 今回は食べた気じゃない・・見ていない方も下の追記を読む、から見たような気になってください。


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