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LOST Season5 Episode14 "The Variable"




二週間振りの、LOSTシーズン5の再開ですっ!
シーズン5も、いよいよ佳境に入り、新たな人物相関図が浮かび上がってきました。
謎がすこしづつ、解き明かされてきました。
これからは、重要なネタバレがありますので、この先はそれを承知の上で進んで下さい。




本エピソードで、通算100話だそうてす。その100エピソードに相応しい、゛大きな事件゛が勃発する展開でした。
一人の男が島に戻ってきたことによって・・・
今回のサブタイトル"The Variable"は、変数という意味だそうです。
エピソード14の主役は、島に戻ってきた男、ダニエル・フェラディーなのですが・・・
彼こそが、その゛変数゛そのものだったのです!




さて、エピソード14はシーズン5で起きた事件のフラッシュが出た後で、デズモンドが病院に担ぎこまれるシーンで始まります。
あれれっ!?やっぱりデズモンドはベンの撃った銃弾が体に当ってたの・・
そんな重症を負いながら、よく怒り狂ってベンを乱打した上に海に放りこめましたねぇ~
心配そうに、付き添っているペニーと、その腕に抱かれている2才の息子。
そこに、一人の老婦人が病院にいるペニーの元に尋ねてきます。




その老婦人は、エロイーズ・ホーキング。
エロイーズは、デズモンドが撃たれたのは私の息子のせいとペニーに言い、ペニーはてっきりベンの母親と勘違いしますが・・・
ベンの母親はベンを産んですぐに亡くなっています。
エロイーズはダニエル・フェラディーの母親でした。
その息子のダニエルは突然、潜水艦で島に戻って来ました。
マイルズに何故戻ってきたと訊ねられて、一枚のニュースペーパーらしきものを見せます。
そこには1977年にダーマの新規採用者の写真にハーリーたちがいました。




そのダニエル、既に夜だといのにマイルズに頼んで、すぐにジャックの元に行きます。
何故、島に戻ってきたかをジャックに尋ね、゛それは君の母親に言われたからだと答えるジャック。
悪い知らせがある。来るべき場所ではない。母は、間違っていた。
どうやらダニエルは、今から起こることを知っているようです。
ただ、この天才数学博士、常軌を逸した行動に出ます。
ダーマの建設中の工場現場に忍び込み、ピェール・チャン博士に接触し、近いうちに大きな事故が起きるから、すぐに避難するように警告します。
その理由を博士に訊ねられると・・・
自分は、タイムトラベルで未来から来た。




そんな現実に有り得ない話、信じろという方が無理です。
そればかりか、ダニエルは、そばにいるマイルズはあなたの息子だ、と博士にぶちまけてしまいます。
顔色をこわばらせて焦るマイルズ。でも、当の博士はそんな途方もない話を信じるつもりもなく、ダニエルに゛今後、私に近づくな゛と狂人扱いするだけです。
時として、頭のいい人は突然突拍子もない行動に出るのでしょうか。ダニエルは、これから起こる1977年のこの島の大事件を知り、それを未然に防ごうと考えているようです。
それは、戦争というより、今建設中の工事現場て起こる大事故のようです。
どうやら、ダーマは敵対するアザーズによってではなく、その大事故で壊滅的被害を受けることになりそうですね。




一方で、部下のフィルを殴って拉致したソーヤの立場も危うくなり、昔の仲間たちと討議します。
潜水艦を拝借して島から出るか、ジャングルに入ってまた振り出しに戻るかの二者選択が提案される途中で、ダニエルが戻ってきてその討議に加わります。
敵の中に母がいる。その人だけが俺たちを戻るべき場所に戻せる唯一の人物。
と、ダニエルは、何の説明もなしに、皆に警告めいたことを言います。
ここでまた、過去のフラッシュバックに戻ります。
ダニエルが、この島に調査隊で来る前、ペニーの父親がダニエルを訪ねてくます。
そのペニーの父親とは、チャールズ・ウッドモアだったんですね!
今頃になって解りました。




ベンが娘・アレックスを殺され、その復讐の対象の人物であり、莫大な資金を投じて815便の海での墜落事故を偽装したのが、このチャールズ・ウッドモアなのです。
どうやらダニエルの大学での研究資金の援助をしていたのもウッドモアらしく、彼はダニエルにあの墜落は自分の偽装であり、その島の調査に行ってくれるようにダニエルに依頼します。
そして、ダニエルの母とも旧知の仲であることも・・
再び、1977年。
ソーヤとの討議は、ソーヤとダニエルの意見が食い違い、結局はダニエルと同行してアザーズに行くのは、ジャックとケイトのみとなりました。
ことの終わりを感じる、ソーヤとジュリエット。
その前に、ダニエルは一人の少女に会いに行きます。




その少女は幼き日の、シャーロット。
ダニエルは、シャーロットの死に際に゛私は昔、あなたに会ったことがある゛の言葉を現実のものにしたかったのですね。
ダニエルは幼き日のシャーロットに、これから島て起こる出来事をそれとなく語り、その運命を自分が変えて見せると言います。
これから、その敵対するアザーズの元に向かおうとした矢先、ラジンスキーが帰ってきて、手に銃を持っているダニエルに不審を抱き、質問したところダニエルの嘘が発覚してしまいます。
銃を捨てて、地面に伏せろ!ラジンスキーに銃を向けられます。
ここでやむなくジャックが発砲、銃撃戦を繰り広げた末、ダニエルたちは何とか逃亡に成功します。




その騒動のとばっちりを食ったのはソーヤです。
ラジンスキーはそのまま、ソーヤのところに行き、スパイが近くにいると警告しますが、なにやらうめき声がして、そこを開けると口を塞がれ、縛られているフィルを発見され・・
今度はソーヤに銃を向けるラジンスキー。
運が悪いことに、丸腰だったソーヤは手をあげるしかなく・・・
ソーヤも次回は、立場が逆転して、サイードみたいに捕らわれてしまうのでしょうか?
一方で、銃撃戦で首にかすり傷を受けたダニエルでしたが、命に別状はなく電波塔までたどり着き、そこからは徒歩でアザーズ部隊に向かわなくてはなりません。




そして、ジャングルに入ったダニエルは、これから起きる大事故やそれにまつわる相対性理論みたいな、実に面白い!学説をジャックとケイトに説明します。
どうやら、あの815便の墜落は、ハッチで一度デズモンドがボタンを押し忘れたことで起こった事故のようです。
過去は変えられない。起こったことは起こる。
。
と言いながらも、定数に固執していた。変数を入れれば、その方程式(過去)は変えられると、そのダニエル博士は力説します。




つまりは、今ここにいる自分たちが゛変数゛になればいい。
この学者先生、マジに過去を変えるつもりですっ!
そうすればこれから起こる815便は墜落することなく、ロスに着く。
だったら、その事故で既に死んだ人はどうなるのよぉ~
いくら過去にタイムスリップして行けたって、過去は変えちゃいけないでしょ!しっかり自動補正が働いて、針を元通りに戻すんじゃないの!?
どうやらダニエル先生は、アザーズにある水爆を爆破して過去を変えるらしいです。




現代では、瀕死のデズモンドが意識を取り戻し、ホッとするペニーを見てからエロイーズは去っていきます。
エロイーズの前に現れる、ウッドモア。二人は過去に密接な関係にあったようで、エロイーズはウッドモアの発した゛犠牲゛という言葉で、ウッドモアをひっぱたきます。
そこでウッドモアから衝撃敵発言。
彼(ダニエル)は、私の息子でもある。
う~ん、エロイーズとウッドモアが、かつての恋人関係であり、ダニエルがその息子。
ってことはペニーはダニエルの異母兄妹ってことになりますね。




ようやくアザーズキャンプに侵入したダニエルはよせばいいのに、銃を向けて自分の若き日の母親エロイーズの面会を求めたものだから・・・
その事情を知らない母親に背後から、なんと・・・
撃たれちゃいました!
今わの際に、若き母に、゛あなたは誰?゛と訊ねられて、君の息子だ・・
と答えたところで息を引き取ったかのようなダニエル。
うぁー!!過去で母がまだ生まれてもいない、゛未来の息子゛を殺す。
そうしたら、ダニエルの存在そのものがなくなってしまうのでは・・・
いかに名医・ジャックが後ろにいても背後から撃たれたのでは、ダニエルは助からないでしょう・・
こんな怒涛の展開していて、あとエピソード二つでシーズン5は終了するのか!?
(シーズン5最終話はスペシャル枠だそうです)
すっかり置いてけぼりになっているベンとロックは!?
この展開、余りにもヤバ過ぎますっ!



スーパーの女




今、改めて伊丹十三の映画を見直してみると、実に面白い!
この映画が公開されたのは、今から13年前の1996年です。
今では、スーパーのみならず様々なところからの食品偽装が発覚して、廃業に追い込まれた老舗もあるほどですが、それが表立っていなかった13年前に既にそのテーマに着目していたのですね。
伊丹十三、先見の目あり、です。
それだけに、伊丹氏の自殺は余りにも惜しまれる事件で、彼が生きれいればもっと面白い映画を作って我々を楽しませてくれたでしょうね。




●作品データ1996年6月15日、東宝系公開 配給収入15億円の大ヒット
監督・脚本 伊丹十三、音楽 本多俊之、出演 宮本信子、津川雅彦、伊東四郎、高橋長英、あき竹城、柳沢慎吾、小堺一機、金田龍之介、原日出子、岡本信人、松本明子 2時間7分 ビスタサイズ
※ ちなみに本作は伊丹十三監督作品が遺した映画作品、10作品のうち、9番目の映画になります。




この映画は、いわゆるスーパー大好き主婦による、潰れかけのスーパー再生物語です!
何かと食品偽装が取り立たされていますが、そんなことは遠い昔から行なわれてきたことです。
この映画の中の潰れかけの正直屋のスーパーなんて、店のオーナーの幼なじみの井上花子が副店長として就任するまでは、それはひどいもんでした。
何せ、前日売れ残ったトンカツを二度揚げすれば、衛生上問題はないだろうと、店長自らで店に並べようとするのです。
売れ残ったとんかつでカツ丼弁当にすれば、誰もわからない、と。




うへぇ~、ただでさえ揚げ物は時間が経つと油が回ってまずくなるのに、そんなカツ丼弁当は、半額でも買いたくないゾ!
お客様第一に考える副店長・花子(宮本信子)は、そんな行為は論外で、何のためらいもなく、そのトンカツをゴミとして捨ててしまいます。
すべてはお客様のために!
ダメスーパー正直屋の副店長として就任した花子は、店の再建より、まずお客様に喜んでもらえることを目指します。




買い物途中で、卵を割ってしまった客に弁償させることなく、新しい卵を持っていくようにしたり、逆にペットを店内に同伴する客(野際陽子)に、退店するよう毅然とした態度に出ます。
確かに、こんなお客様第一に考えてくれる副店長がいたら、店の評判は上がるでしょうね。
また、この作品は映画ならではの誇張もあります。
チラシ公告に間違って卵1パック28円と間違った公告を打ってしまい・・・客は雪崩打って、卵目指して突進していきます。




これについては、当時の映画評でも叩かれていましたね。
そんな卵一パックごときで主婦がスーパーに大行列するわけない、と。
でも、それは13年前だから言えたことですね。誰もここまで景気が落ち込んで大不況になるなんて、夢にも思ってなかったですからね。
2009年の今なら、卵一パックがたった28円で売られていたなら、開店前の大行列も十分有りえますよ。
28円という価格は現実には、有り得ないですけどね・・・




輸入牛のええやつは、和牛として売れ!
正直屋を買収しよと企んでいるライバル大型スーパー安売り大魔王のオーナー(伊東四郎)は、そう従業員に指示します。
最近起きている肉の食品偽装は、伊丹十三によって既に起きているあろうと見破られていましたね。
ただ、伊丹十三も食品偽装も見抜けても、景気がここまでひどくなるとは予想してたでしょうか。
今は閉める店はあっても、新規オープンする店はホント少なくなりましたからね。




この映画出てくる食品偽装は、何も肉だけでなく、おにぎりの具に使われているたらこも花子が提案した、主婦たちのリサーチ会によって、食品偽装が発覚します。
でも、そんなことは我々消費者もわかっていることだと思います。本物のたらこを使ったおにぎりが、百円程度で売れるわけがないですからね。
本物の食材を使えば当然価格は上がります。
例えば、本物の食材を使ったスーパーで一個200円以上するおにぎりが果たして、売れるでしょか?




我々がスーパーを利用する最大の理由は、街の身近にあって何といっても安いこと!
本物を求めたいなら、ワンランク上のデパートの食品売り場に行けばいい。(まあ、そこでも食品偽装はないわけでもないでしょうが・・)
でも、食通で有名だった伊丹監督には、まがいものを売っているのは、例えスーパーといえども、実に耐え難いこと、だったのでしょうね。
一方で、前日売れ残った生ものをパックし直す、リパックだけは許しがたい行為ですね。




消費者もバカではない、ですからね。
今は、とかく食品偽装で騒がれている時代ですから、少しでも前日残った食材の再利用なんてことをしたら、いずれ発覚するんだから、それこそ店の命取りになりますからね。
経営者の立場からしたら、腐ってもいないものをただ売れ残ったということだけで処分するのはもつたいない、というのもわかりますけどね。
平成大不況の真っ只中の今はどこも生き残りを賭けて、価格競争が起こっていますけど、食の安全だけは守ってもらいたいものです。




この映画の後半は、ライバル店による精肉、鮮魚の職人たちの引き抜き、在庫の高級肉の盗難によるトラックによるカーチェイスが待ってます。
後半の映画の焦点は、正直屋はライバル安売り大魔王に勝てるのか、です。
後半部分は現実離れしていますが、映画的な膨らみを持たせてます。
有り得ないことをやってしまうのが、映画でありドラマですからね。
伊丹監督の作品は、前期の作品は数々の映画賞を獲得したのに対し、後期の作品は評論家からは徹底無視された形になっていました。




でも、映画はやはりエンターティメントなんですから、そんな識者から評価なんか高くなくてもいいような気がします。
当時の伊丹監督は、次第に自分の作品の評価が下がってくのを気にしてたようですね。
その作品の行き詰まりが自殺の遠因とする説がありますが、実際にはどうなんでしょう?
伊丹監督の突然の訃報を聞いて、その頃まだ元気だった大島渚が、゛遺作がマルタイの女でいいのか!゛と激高気味に語っていたのを、今でも鮮明に憶えています。




伊丹十三氏の自殺は、写真週刊誌の不倫記事に対しての゛死をもって潔白を証明する゛の遺書が本人の直筆ではなく、ワープロ打ちだったため、いろいろなな憶測が流れました。
宗教団体に謀殺されたのではなか、とか・・・
警察の検視もなされたでしょうが、今となっては、死の真相は゛本人のみぞ知る゛結果になってしまいました。
ただ、伊丹氏が亡くなった今でも、彼の作品は生きています。


タンポポを百回見て、ラーメン店を開いた外国人とか伊丹映画に影響された人々はたくさんいます。
この「スーパーの女」も、土壇場での一発逆転再生物語として、エンターティメントとして捉えたなら、すごい面白い作品です!
映画はいい作品である前に、面白い作品であってほしい。
そんな願いも込めて、思うようには、伊丹監督の魅力を伝えきるほどのことは書けませんが・・・
これからも折をみて、伊丹映画を取上げていきたいと思います。
伊丹監督が遺した映画は偉大です!



LOST Season5 Episode15 "Follow the Leader"




いよいよシーズン5も、終盤に近づいています!
今回は、いろいろ詰め込まれた、メチャメチャ濃いエピソードでした。
毎度のことながら、このLOSTに関しては完全ネタバレになっています。
シーズン5を見れる環境にある人は、できるだけ見た後に、本記事を見ることをお勧めします。
今回は写真を少し多めに使っています。
それだけでも、何となくわかってしまうので、まだ見ていない方は、既に見た方や先を知りたい人だけお進み下さい。




前回で、未来の息子ダニエルを撃ってしまった若き日のエロイーズ。
ジャックは、すぐさま助けに行こうとしたその時、ジャングルから馬に乗ったアザーズ部隊二人組に襲撃されます。
銃でジャックの顔を殴り、゛貴様、何の用だ?゛と銃を突きつける、チャールズ・ウッドモア。




アザーズ側に囚われの身となったジャックとケイト。
未来の母に撃たれたダニエルは、悪運強いベン少年と違って、既に息絶えていました。
ダニエルの持っていた本を手に取るエロイーズ。
その本には、゛何があろうと忘れないで。いつも愛してる。母より゛と見覚えのある筆跡で書かれた文字。
その字は自分の筆跡そのものだったからです。
今から取り調べられようとしているジャックに、エロイーズはウッドモアに言います。
゛彼らはダーマじゃないわ゛




そして30年後。現代の島のビーチ。
1977年にもいた、リチャード・アルパートが何故か現代の島のビーチにいます。
そこには、ロック、サン、ベンらがいます。
サンは初めて会う、アルパートに一枚の写真を見せて尋ねます。その写真は、ジャックパパにもらった1977年ダーマ新規採用者写真。
夫のジン・クォンはこの仲間たちといたの。当時いたなら、誰か覚えていない?
リチャードから、驚くべき答えが返ってきます。




ああ、確かに私はいた。彼らのことも覚えている。
なぜなら、全員が死ぬところを見たからだ。
えっ、全員って!?それはダーマのことを指してるんじゃないの・・・
ジャックは、まがりなりに一応主役だし、ウッドモアやエロイーズも巻きぞえで死ぬなんて絶対にありえない、ですからね。
1977年では・・エロイーズによりジャックにこれまでの不審なことについての尋問が始まっています。




どうやら、ダニエル・フェラディーは、母・エロイーズが17歳の時にも現れているそうです。
水爆のある場所に案内させといて、すぐに消えた。その10分後にその男を撃ってしまった、と語る若き日のエロイーズ。
彼が残した本には、まだ書いてもいないのにエロイーズの筆跡。このことをジャックに尋ねると・・
それはあなたが、今が書く前だから。
と答えるジャックでしたが、その驚愕の事実を説明しつつ、゛その日記の内容を実行するなら、すべての事は起こらない゛とエロイーズに示唆します。
なんとジャックは亡き友・ダニエルの遺志を継ごうとしています。
今度はジャックが ゛変数゛となって過去を変えるのか!?
起きてしまった過去を変えようとしたら、ダニエルのように消滅させられるんぢゃないの~




一方でダーマに捕らわれたソーヤにはスチュワートによる拷問が待ってました。
なかなか口を割らないソーヤ。
危機を察した、ハーリー、マイルズ、ジンらも逃亡の準備をして逃亡します。
そのハーリーの後をつけるチャン博士。
以前はダニエルを狂人扱いしましたが、今度はなにやらハーリーたちに質問責めにして、゛未来からの使者゛ということを認識します。
そして、マイルズに゛君は私の息子なのか゛と尋ねる過去にいる生前の父。
゛ええ、そうです゛と答える未来から来た息子。
抱き合ったりはしませんが、父の顔も知らずに育った男が、過去の世界で生前の父と親子の名乗りを上げるのです。
時空の壁を越えた奇跡、でしょうね。
何気ないシーンですが、なんかジ~ンと来ましたね。




再び1977年。夜、松明を灯してロックは、リチャードやベンらと共に、ある場所に連れて行きます。
そこは、生前のロックが足を撃たれてリチャードに弾を取り出してもらった場所。
ロックは、そばにいるリチャードに、生前フラッシュで飛ばされてリチャードに足に当った弾の治療されたことを、今ここで実践しようというのです。


その過去で起きたことで生前と死後の、二人の同じ人間(ロック)がその同じ場所にいるのです。
つまりは、死ぬ前のロックと死んで復活した二人のロックが、同じ場所、同じ時間で存在している、ということなのです。
ベンはその異様な光景を目の当たりにして、゛これは一種の幽体離脱だ゛と言い放ちます。




一方、マイルズたちから聞いて、もうすぐ起こる大事故を知ったチャン博士は、ダーマの本部に行き、すぐに掘削工事の中止して島民を避難するように進言します。
そのチャン博士の進言を、なかなか聞き入れようとしないスチュアートですが、ソーヤの゛危機が迫っている。女、子供を潜水艦に避難させろ゛の言葉に・・・
そんなに潜水艦に乗りたいなら、敵のいる地図を書けと、スチュワートに解放の交換条件を出されます。
どうやら、ソーヤとジュリエットは潜水艦で゛護送゛される運命のようです。




エロイーズもまた、ジャックの言葉を信じ、水爆のある場所に案内します。
そこに強制同行していたケイトがいきなり、゛昔の仲間を探しに引き返す゛と実に身勝手な行動に出ようとします。
それを許さない、リチャードの部下に銃を向けられ、後ろから発砲されたかと思えば・・
おお、逃亡者サイードが仲間に危機に現れました!
ケイトを撃とうしたアザーズを先に殺してしまいました。
サイードはそこで、自分が撃ったベン少年がケイトによって助けられたことを知ります。
やはりジャックの行動に同意できないケイトは、その場から去っていきます。




ロックはリチャードに、ジェイコブへの面会を求めて、リチャードはロックの要求を承諾します。
次第に自分がこのキャンプのリーダーとして強引に引っ張ろうするロックを、リチャードは持て余します。
゛私の殺意が理解できるだろ゛とリチャードにささやくベン。この男は、一度殺した男をもう二度殺すつもりなのでしようか。
それは亡き娘・アレックスの亡霊に見抜かれていますけどね・・
ソーヤとジュリエットは潜水艦で島を出ることになりました。その出航の矢先、ダーマからの新たな捕らわれ人も潜水艦に護送されてきます。




それはケイト!
せっかく、ソーヤとジュリエットのラヴラヴモードに割って入ってきた、邪魔者ケイトは一体、何しにこの島に戻って来たのでしょう!?
これじゃ、単なるエゴイスティックなわがまま女だよぉ~
あれほど溺愛しているアーロンと別れてまで、クレアを捜しに島に舞い戻ったというのに・・
これでは、結局ケイトの役目は、ただ単にソーヤの心を乱しに戻ってきただけみたいですね。
リチャードに誘導されてジャックたち(サイードも同行)は、湖の底の基地にある水爆にたどり着きます。


現代にいるロックたちは夜が明けてピーチに戻った来ました。
そこで、ロックがベンに語った驚愕の計画・・・
仲間たちとの再会には興味がない。
ジェイコブと会えば、彼を殺せる。
ああ・・一度死んだロックには怖いモノなしなのか。
そのジェイコブは実はベンも一度も会った事のない、島を操る最重要人物ですが・・・
実体そのものが不明です。
ベンですら、一度も会ったことがないのを、ロックが見抜いてしまいました。


ロックのジェイコブを殺す真の目的とは!?
渦を巻いている謎は次回、シーズン5のフィナーレを迎えます!
果たして、どんな驚愕のラストで、最終章シーズン6へと続くのか・・・
次回、シーズン5ファイナルエピソードは二話分のスペシャルですっ!



LOST Season5 Episode16"The Incident, 前編"




LOSTシーズン5も、この"The Incident, "のエピソードで遂にフィナーレですっ!
今回は2時間スペシャル枠でも、エピソード16、17と2話分カウントされるようなので、また前・後編と分けます。
2時間スペシャルといっても、正味1時間25分ですけどね。
フィナーレに相応しい、すご~く濃い内容でしたよ!
いきなり、あの謎の重要人物が登場します。
また、完全ネタバレでいってしまうので、それを承知の上でお進み下さい。




冒頭から死んだはずのダニエルが登場しますが、別に生き返ったわけではなく、最近起きたことの回想みたいなものです。
一人の男が海で魚を採り、器用にさばいて石の上に焼いて調理しています。
そこに黒い服の男が砂浜にやってきて話をします。二人は旧知の仲のようです。
私の殺意に気がついてるか・・いずれ近いうちに良い抜け道を見つける。
話せてよかった、ジェイコブ。
遂に、謎の男ジェイコブ冒頭から登場です!白い服の男が、そのジェイコブです。
そして海岸にそびえ立つ、大きな像。




このジェイコブ、シーズン5最終話になって、至るところで登場します。それも主要人物の過去のフラッシュバックで・・
ある少女が万引きして、店の主人に見つかってしまいます。
それは、少女時代のケイト。その様子を見ていた、男がそのケイトが万引きした玩具箱を買い取ります。
゛もう盗みはやめときな゛優しく、少女ケイティーに諭したその男は、ジェイコブでした。




その頃、1977年の潜水艦の中では、ケイトがジャックの途方もない計画をソーヤとジュリエットに話してるとこでした。
亡き友ダニエルの遺志を継いで、過去を変えようとするジャックの計画。
゛俺はパスするわ゛
そのジャックの計画に、ソーヤは一人、猛反対します。


その頃、ジャックたちはリチャードの案内の元、湖の底に隠してあった水素爆弾にだどり付き、それをどう運ぶか思案しているか最中でした。
水爆は重さ20トンもあり、持ち運ぶなど到底不可能です。
ただ、何故かマイルズが遺した水爆に関するノートがあり、中心部だけ取り除ければ持ち運び可能なようです。
ここでわかったことですが、エロイーズは妊娠が発覚、つまりは少し前に自らで銃殺した息子ダニエルを身ごもっていました。


その頃、ダーマのスワン建設現場で強引に掘削を進めようとするラジンスキーと、工事の中止を主張するピェール・チャン博士と揉めているところでした。
その30年後の2007年の現代。
ロックがリーダーとなって、リチャードの部隊を引き連れる形で、ジャングルから海岸沿いを歩いています。
未だ誰も会っていないという伝説の人物、ジェイコブに会うための旅を・・
休憩の時、リチャードはロックに本当に死んだのか、当の本人に確かめてみます。




長い間、この島にいるが、あなたのように死者が蘇生するなど記憶にない。
それに対してロックは、゛私も、年を取らない人間も見たことがないがね゛、と返します。
どっちもどっちですねぇ~
半世紀経ってもひとつも年を取っていないリチャードも、正体不明の謎の人物ですが、今シリーズでは、遂にその実体が判らずじまいで終わりました。
なにやら一層のボートが、大きな棺桶を積んでこの島に漂着していました。
アジラ航空316便の生き残り組のイラーナたちでした。
島に漂着したイラーナはその箱の中身を開けて、機長のフランクに見せます。
棺桶の中身は、なんとロックの遺体でした!(でも前半では、ロックの遺体は見せまてせん。後半に出てきます)




また、ある人物の過去のフラッシュバック。
今度はソーヤの少年時代です。両親の葬儀の参列している少年ソーヤの元に、ある男がお悔やみを言いに来ます。
またもや、ジェイコブです!
再び1977年の潜水艦の中。
過去をを変えることについてケイトとソーヤの議論がされる中、ジュリエットが隙をついて監視員を気絶させ、手錠の鍵と銃を奪います。
゛さあ、ジェームス、島に戻るわよ!゛
ジュリエットが先頭に立ち、たちまち潜水艦を占拠してしまいます。
とりあえず、ソーヤ、ケイト、ジュリエットの三人は再びあの島に舞い戻るようです。




現代では、ロックがベンに衝撃的な発言をしていました。
゛ジェイコブは私は殺さないよ。ベン、君が殺すんだ゛
あまりの衝撃的な指令に愕然となるベン。
そのロックの発言の前に、ベンは亡き娘アレックスに再会し、ロックに従うように言われたことをロック本人に話していました。
果たして、ベンは亡き娘との約束を守るのでしょうか・・・




ここでまた過去のフラッシュバック。
島から戻ってきてからのサイードは新婚ホヤホヤで、道を歩いている途中で、新妻のひき逃げに遭います。
完全に計画的な殺人のようですね。
ここでも、そのひき逃げに遭う前にサイードに道を訊ねる男が、ジェイコブでした。
再び1977年に戻り、ようやく水爆の核の部分を取り出すことにしたジャックたちは、それを運ぶための通路を確保しようとしていました。




゛これは、君たちの問題だから、後は君たちだけで行け゛
その通路に精通しているのはリチャードです。彼は壁を大きなハンマーで叩き壊すと、そこにはダーマの集落の家へと続いていました。
リチャードは、同行しようとするエロイーズを後頭部を殴り気絶させます。
妊娠しているエロイーズを危険な目に遭わしたくないのですね。その子の父親はウッドモアですけどね・・・
リチャードはただの道案内ですから、ジャックたちにとっても、後は無用ですからね。




とはいえジャックとサイードがたどり着いた先は、ダーマ集落の家で、厳戒態勢の真っ只中。
どうやって逃亡するか思案し、ダーマの制服を着て騒動に紛れて逃げようとします。
しかし、運が悪いことにその途中でベンの父親に見つかり発砲され、サイードはその銃弾を腹部に受けてしまいます。
ここからが久々、主役のジャックの面目躍如!
負傷したサイード担ぎながら、一人で応戦します。
そこに走ってくる一台のバン。ハーリー、ジン、マイルズが、すかさず助けに来てくれました。




一方、゛ジャックたちを見殺しにはできない゛とジュリエットに尻を叩かれて、ソーヤたちは再び島に再上陸します。
その砂浜に駆け寄ってくる懐かしい犬、ビンセント。飛び出してきたのは、あのローズ夫妻でした。
ああ、ローズ夫妻も1977年にいたんですね。
ジャングルではサバイバル生活してきた割には、なぜか缶詰が大量にあります。
すぐにローズ夫妻と別れて、ジャックたちの元に急ぐソーヤたち。




ところで、ジェイコブとロックは過去で会っていました。
ロックが父親から窓からガラスを突き破って落とされた時、駆け寄って言葉をかけたのがジェイコブでした。
それは、ロックの生前の話ですけどね。
しかし、ロックの遺体がそのまま存在するってことは、今動いているロックは一体何者なのでしょう!?
ジンとサンの結婚式にも、流暢な韓国語で祝辞を述べる男が現れ、その男もジェイコブでした。
何故か、現代のビーチに残されていたジンの結婚指輪・・・


ジャックたちは、ダーマからの追撃をかわして、バンを走らせるもサイードの腹部からの出血が止まりません。
医療器具も持ち合わせていなかったのですから、緊急手当てしか出来ないジャック。
いきなり、バンが止まります。
何故いきなり止まるんだ、とハーリーを問いただしたジャックのその目の前にいたのは・・・




なんと、ソーヤたちが立ちはだかっていました!
ソーヤはジャックを助けに来たのか、それとも・・・
シーズン5のフィナーレは予想だにしない怒涛の展開になっています!
果たして、どんな驚愕なラストで最終章シーズン6に続くのでしょう・・・
"The Incident, "後編に続くです。



LOST Season5 Episode17"The Incident, 後編"






シーズン5も、数々の謎を残して、遂にフィナーレですっ!
これで最終章シーズン6に続くのか・・・という驚きのラストでした。
できれば、既に見た方のみ、ご覧になった方が賢明ですよ! (完全ネタバレしといて、実に無責任ですが・・・)
来月の21日からAXNでシーズン5の先行放送が始まりますが、スカパーなどに契約しないと見れない有料コンテンツようです。
見れる環境の方はその放送が全部終わってからにした方がいいですよ
ラストシーンの紹介を切ることも一時考えましたが、゛この期に及んで゛という感じなので、完全ネタバレでいきますので、了承の上で進んで下さい。
ジャングルを抜けて、海岸沿いの道に抜けたロックとリチャード一行は、ある物が目に止まります。
それは、無残にも足だけ残された巨像の残骸。
ロックがそのことをリチャードに訊ねると・・・
あれがジェイコブの住処だ。
●ジャックの島に来る前のフラッシュバック
ジャックの父が存命の頃、手術の執刀後のジャックが、何やらイラついています。
生前の父親とは何かと確執があったようですね。
自販機からチョコレートバーが出てこず、諦めて立ち去ろうとした時、一人の男がそれをジャックに差出しました。
゛これはあなたのですか。゛
ジャックにチョコバーを差し出した、その男はまたもやジェイコブでした。
1977年
ジャックの前に立ちはだかったソーヤ。ソーヤは車に乗ることを拒否し、五分だけ話をすることを要求します。
それを、受け入れるジャック。ソーヤは父親が母親を道連れにして拳銃で無理心中した子供の頃の思い出話をします。
丁度今がその両親が死ぬ前だから、そのまま潜水艦に乗って国を渡り、家に帰れば父親を救えたが、敢えてしない。それは・・・
゛起こってしまつたことは起こるからだ゛
ソーヤの方が゛正論゛ですねぇ~
それでも、なお過去を変えるという計画を中止するつもりがないジャックと殴り合いになります。
そこに割って入って止めるジュリエット。
何故、気が変わった!と激しくジュリエットを問い詰めるソーヤ。
それは・・ソーヤの中に、まだケイトがいることを、潜水艦でソーヤがケイトを見る目でジュリエットは気付いてしまったのです。
出会わなければ、あなたを失うこともなかった・・・
実に深い言葉ですね。でも、それは゛恋゛には付き物だから・・・
ジュリエットの少女時代も出てきますが、それは少女時代の両親の離婚のエピソードで、それにはジェイコブは登場しません。
ソーヤと殴り合いの大喧嘩して顔を血だらけにしたジャックは、スワン・ハッチ建設現場の近くに潜んで様子を伺っているときにケイトが来ました。
ケイトに自分の決意を伝えるジャック。自分が過去を変えることで、クレアもこの島に来ることがなくアーロンと幸せに暮らせるはずだ。その上で・・・
信じる君(ケイト)が必要だ。
ジャックの決意にケイトの気持ちも固まります。
●ハーリーのフラッシュバック
あの815便墜落事故から帰還し、我が家に帰ったハーリーは、再度島に戻る前日に、また嘘の供述で警察に自首します。
ところが、狂人扱いされたあげく帰され、途中で乗ったタクシーの中で、ジェイコブに出会います。
初対面のはずなのに、何故かジェイコブはハーリーのことを知っています。それに驚いたハーリーはてっきり死人と勘違いしてしまいます。
別れ際に、24時間後にアジラ航空316便が出る。君はその便に乗る必要がある。君次第だ、ヒューゴ、そう言い残してタクシーから降りて行きます。
ギターケースを残して・・・
どうやら815便の生き残り組は、あの墜落事件の前に、ジェイコブによって、島に来るべき者として選ばれていたのですね。
再びジャックはバンに戻り、水爆を背中に背負い準備を整えます。この時点では、まだジャック単独での決行です。
ケイトと視線を交わし、無言でうなずくケイト。道の途中で、ソーヤと顔を合わせ
゛ロスで会おう゛と言い残してハッチ建設現場に向かいます。
しかし、不思議なのは水爆を起爆させて815便の墜落の原因となったハッチを破壊し、過去を変えたとしても・・
その爆破でジャックたちは、自分たち自身が過去で死ぬとは考えなかったのだろうか。
ダニエル・フェラディーのように・・・
過去は変えられても、その未来には自分たちはいない、のでは・・・
まあ、起爆によるフラッシュで現代に戻るだなんて、そんな都合よくタイムトラベルが・・・展開上はありそうですけどね。
2007年の現代のビーチ
夜になり、遂にリチャードはジェイコブのいる場所に案内しようとします。
但し!ジェイコブと会えるのはリーダーであるロックただ一人。ベンは連れて行けない!とリチャードは怒りますが、
自分がジェイコブを説得してみせる!というロックの主張によってベンも同行させます
●30年前の島では、ジャックが単身ハッチ建設現場、スワンに向かっていました。
遂に火蓋を切ったダーマと未来を賭けた銃撃戦が始まります。
途中から、余り乗り気ではなかったソーヤ、ジュリエットに加えて、ケイト、ジン、マイルズも参戦し、ジャックの援護射撃をします。
そのうちソーヤがフィルを人質に取り、ダーマ側に武器を捨てさせます。
ジャックがハッチ建設の井戸のような穴に水爆を持ってき、過去を変える、その瞬間がやってきます。
ジャックを援護する形で、ダーマに銃を向けているケイトやジュリエットらに、様々な想いが込み上げて来ます。
ところが、ハッチの穴に水爆を落としたものの、起爆せず・・その代わりに、建設現場が崩れ始め、あらゆる部品が物凄い勢いで、飛び散っていきます。
チェーンに足を巻きつけられ、穴に引っ張りこまれるジュリエット。
ケイトがそのチェーンを必死で引っ張るものの、一人ではどうにもならず・・
ソーヤもすぐに助けに行き、ジュリエットの手をつかみますが・・・
下に引っ張られる力が強く、ジュリエットを引き上げることができず・・
もう、いいわ!ジェームス!
俺を置いていくな!放すんじゃねぇ!
愛してるわ、ジェームス・・
穴の闇に落ちていくジュリエット。ソーヤは最後の最後まで、ジュリエットを諦めていませんでした。
このシーン泣かせます。
ソーヤが本当に愛したのはジュリエット、だったんですね。
その頃、30年後の現代の島では
ロックとベンをジェイコブの元に送り届けたリチャードに、316便の生き残り組のイラーナが大きな棺を持ってキャンプを訪ねてきます。
見てもらいたいものがあるの、と棺を転がして出てきたのは・・・
ロックの遺体でした・・
ようやくジェイコブに会えた、ロックとベン。
でも、ロックはジェイコブと初対面ではないのに、そんなそぶりも見せません。
頼んだぞ、ベンジャミン。ロックから以前から指示されたことを、耳打ちされるベン。
35年、この島に住みながら一度も会えなかったジェイコブに、ベンは今までの思いをぶつけます。
今まで、あなたの言うがままにしたのに・・私の何が悪かったのですか?
ジェイコブの答えを待つまでもなく、ロックから手渡されたナイフでジェイコブを刺すベン。
彼らが来る・・・そう最後に言い残したジェイコブをロックは足で蹴って火の中に放り込みます。
鬼のような形相で睨んでいる、ロックの仮面を被っている男の正体は一体何者なのか?
その頃1977年のブラックホールでは
ジュリエットは穴の闇の底で、まだ生きていました。
起爆しなかった水爆が目の前にあり、泣きながらその水爆を叩くジュリエット。
やがて、すべては真っ白に染まり、浮かび上がるLOSTのロゴ・・・
やはり、リチャードが言った゛全員死ぬのを見た゛は本当に起こってしまったのか?
シーズン5は、ここで終了です!結局、サンとジンは今シリーズでは会えないままで終わりました。
ああ、こんな大きな穴を開けさせといて、最終章シーズン6へと続くのか・・・
誰もが感じている喪失感に似たようなものだけが残り・・・
シーズン6は来年の1月のようで7ヶ月も待たされます。
長くなったので、感想や疑問はまたの機会にします。
賛美両論はあるでしょうが、LOSTのシリーズの中でこのシーズン5が一番面白かったです!
これほど面白いホラーミステリードラマは久々でした。
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ハッピーフライト・前編






現在「おっぱいバレー」が公開中の、綾瀬はるか主演の爆笑CAコメディーです!
やっぱり、綾瀬はるかは、若手の中でコメディーやらしたら、ナンバー・ワンクラスですよ。
黙っていれば、キレイな女優さんなんですですけどね・・・
それは綾瀬はるかのキャラじゃない、ですからねぇ~
今回は新作映画なので、ラストのネタバレはしません。ラストシーンの紹介はズバッと切ります。
だから、今回は安心(?)してお進み下さい。また写真が増えてしまいましたので、前・後編に分けることなりました。
この映画、いわゆる飛行場で働く人たちの物語です。
今までは、CAやパイロットたちに焦点をあてたドラマなり映画が多かったですが、この作品は裏方の整備士やその他のスタッフの仕事もキチッと描いています。
監督は、「ウォーター・ボーイズ」、「スィング・ガールズ」などを撮っている矢口史靖。
いろんな視点から、今まで見ることもなかった飛行場でのプロショッショナルたちの仕事が見れて、実に楽しい作品に仕上がってます。
主演は機長昇進がかかつた副操縦士、田辺誠一のようですが、やはり花形は何といってもCA!ですから、綾瀬はるかとのダブル主演といっていいでしよう。
どちらのキャラも、ドジでまぬけなところは共通していますしね。特に綾瀬はるかの新米CAのドジぶりはブッ飛んでいます。
もしかして、天然?と思わせる、綾瀬はるかのそのまんまキャラですねぇ~
とにかく食いしん坊キャラなので、研修でお客様に出すデザートの中に、有名店のチョコレートが使われていると聞いて、
゛そのデザートって、アタシたちの分はありますか゛と真顔で先輩たちに訊ねるはるかちゃん。
そんなの、あるわけないだろー!!前半から飛ばしてくれます、はるかちゃん。
その食いしん坊ぶりが、後で同僚のCAのピンチを救うことになりますけどね。
一方で今回のホノルル行きのフライトで機長昇進がかる副操縦士・鈴木(田辺誠一)。
フライト前から鳥のふんを顔に受けてしまい、゛それが目に入ってたらフライトどころじゃなかったぞ゛と今回の教官役の機長原田(時任三郎)から、きつ~いお叱りを受けます。
カウンターのグランドスタッフの木村(田畑智子)と吉田(平岩紙)の方は、エコノミーの席がオーバーセールということで、ビジネスとファーストに空きがあったので、クレイマーにならないサラリーマンを選びます。
ところが、人の良さそうなビジネスマンが搭乗口でキャラ変身します。
手持ちのスーツケースが大き過ぎて、機内持ち込みできないと入り口案内のCA・田中(吹石一恵)言われると・・
バカヤロー!カウンターのおねーちゃんがいいっていったじゃないか!!
いきなり、クレーマー客に大変身します。
まっ、お客の中にはいろんな人がいますからね・・
オペレーション・センター(OCC)では
ディスパッチャー・カンパニー無線担当の中島(肘井美佳)は、上司の高橋(岸部一徳)にパソコンの使い方を教えていましたが・・・
あー、ダメダメ!おじさんには、もう無理無理。
途中で投げ出して、一目散に喫煙室に逃げ込む始末。背中を定規でボリボリかいて、しょぼくれオヤジの典型ですが、このおじさん後半一転、スーパーオヤジに大変身します。
何でもそうですが、苦手意識があると、なかなか身についてくれないですよねぇ~
また、搭乗真近になって、突然飛行機に乗るのが怖い、゛新婚旅行で死にたくない゛とトイレに引きこもる迷惑な客の対応に、グランドスタッフの田畑智子はてこずります。
上司(田山涼成)が駆けつけ、何か説得して搭乗させます。
飛行場の物語で、迷惑客ってのは、欠かせないアイテムのようなもの、ですねぇ~
そんなトラブルも何とか解決して、ようやく、羽田発ホノルル1980便は、飛び立っていきます。
さあ、ここからが、綾瀬はるかの平成版スチューワーデス(CA)物語ですっ!
機内食をビーフばっかり薦めたものだから、オーダーがビーフに殺到して、すぐになくなってしまいます。困っているところ、チーフパーサー山崎(寺島しのぶ)が駆けつけ・・
はるかちゃん、チーフに泣きつきます。
ビーフが全然、足りましぇ~ん!!
何とかチーフパーサーの寺島の機転で、魚料理にオーダー集中するようになり、一件落着となります。
はるかちゃんがバタバタしている時、先輩CAたちはちゃっかり昼食を取ってました。
負けじと急いで、燃料補給するはるかちゃん。
その後も、いろいろなお客のリクエストに追われてしまいます。
一度に対応できなたため、子供にリンゴジュース出したつもりが、間違えてアルコールを出してしまいます。
それ飲んぢゃ、ダメーーーーッ!!
その飲み物を取上げた時に、頭から被ってしまいます。
やがて、かつら客(笹野高史)に頼まれていた酔い止めの薬を持っていくのを忘れたため、とんでもないことをやられてしまいます。
それは、どんなことか本編で確認して下さい。
チーフパーサーの寺島に゛あなた、もうキャビンに出なくていいわ゛とキツイお灸を据えられ、落ち込むはるかちゃん。
トイレに駆け込んで、声を上げて泣くはるかちゃん。
こんなのは序の口。後半、もっと大変なことが待ってます!
なにやら暗雲がたちこめ・・
さて、ハッピーフライトとなるのか!?
あとは後編に続く・・です。後半はラストの紹介は切りますからっ!!
ハッピーフライト・後編






さて、後編です。
今のところ羽田発ホノルル行1980便は順調にフライトしていますが、機内の客席内では一難去って、また一難です。
何と、ファーストクラスのフルコースに出す最後のデザートのチョコレートケーキを焦がしてしまいました。
同じ同僚のCAの田中真理(吹石一恵)は、焦げたチョコレートケーキを見て思わず・・・
駄目だ、こりゃ。
はるかちゃんのせいではありません。その時、はるかちゃんはトイレで大泣きしてましたからね。
さて、困りました。デザートはマンゴープリンがあったのですが、それは既に出し尽くしてました。
どうするかといったらチーフパーサーの山崎(寺島しのぶ)は、食いしん坊グルメの、はるかちゃんに目をつけます。






゛あなた、料理は得意?゛
チーフパーサーにそう言われて、なんと!ドジCAのはるかちゃんがデザート作りのリーダーになります。
何とかと、はるかちゃんは使いよう、ですね~
これは、これから起こるフライトトラブルの岸部一徳のしょぼくれ上司にも当てはまっちゃいます。
機内の寄せ集めをかき集めて、みんなでケーキ作りです。
今は、炊飯器でケーキなんかできちゃったりするんですねぇ~






それもはるかちゃんの奮闘で何とかクリアーしましたが、次なるトラブルはフライト中に機体に異常が発生していました。
思うようにスピードが出ず、副操縦士の鈴木(田辺誠一)は操縦に悪戦苦闘していました。
機長の原田は機体が揺れた時に、落ちてきたスーツケースがチーフパーサーの原田(寺島しのぶ)の頭上に落ちてきたのを支えた時に、右手を打撲して操縦不可能になってしまいました。
マジっスか!焦る鈴木副操縦士。もう、このジャンボジェット機の操縦できるのは、彼一人だけになりました。






次第に機内の計器が思うように作動しなくなり、機長の原田は遂にエマージーシー・コールを宣言します。
もう、羽田に引き返す、以外ないようです。
すぐに羽田のオペレーション・コントール・センター(0CC)に連絡を取り、原因の究明と気象状況の分析と予測を依頼します。
その連絡は、グランドスタッフにもすぐに入り、これから帰ろうとしていた木村(田辺智子)と吉田(平岩紙)も急遽残業で居残りとなります。
田畑智子は、すぐに思い立ち、ロビーにたむろしている、飛行機おたくを見つけて、さっきのブログを見せてと頼みます。
そのブログの映っている画像をOCCの無線担当・中島(肘井美佳)が、画像ソフトを立ち上げて拡大してみると、かもめ、のようなものが写っていました。
どうやら、そのかもめが原因らしく、エンジンに入り込んでトラブルを起こしてるようでした。






1980便の緊急羽田引き返しに、その対応に騒然となるOCC。
そこで颯爽と登場する、しょぼくれオヤジ岸部一徳。
パソコンが全く使えないダメダメオヤジですが、こういう時にはスーパーオヤジに大変身!
バカとオヤジは使いよう。はるかちゃんの時は、この言葉は遠慮していましたが、岸部一徳にはいい(?)でしょう。
そのスーパーオヤジに変身した岸部一徳は、暴風雨の中、ロビーにあった飛行場の模型を皆で運びだし、各配置を的確な指示で動かし始めました。






その頃、機内の客席内では、吹石一恵が例のクレイマー客からまた゛洗礼゛を受けてました。
バカにするなっ!こんなチケット持ってくるのは俺がタカってると思ってるんだろ!と怒鳴り散らされてました。
その後で対処した寺島しのぶのチーフパーサーの対応は素晴らしかったですね。
自分たちの非を認めた上で、一人のお客様の都合で他のお客様を危険にさらすことはできない、と毅然とした態度で告げます。
その上で、先ほどの客室乗務員にもう一度お客様のサービスをさせるチャンスを下さいと懇願します。
このシーン、何度見ても感動します。
これはマニュアルにないサービスだと思います。
いってみれば、絵空事の映画だからこそ描ける理想論でもありますけどね。
現実には、いくらそれが仕事だといえ、なかなかそこまで言える人は少ないと思いますよ。






その頃、まだ空の上では副操縦士・鈴木が苛立っていました。
予報、全然外れてる。そっちから降りても風がすぐに戻っちゃうんだよぉ~わかってねぇーな、もうっ!
そんなこと無線係りの女の子(肘井美佳)に言われたって、中にいる者は、もっと状況がわかりません。
所詮、コンピュータのデータで弾き出した予報なんて当るはずもありません。
そこで頼りになるのは、数々の修羅場をくぐっている岸部一徳。この一見、しょぼくれ上司は、マシンでは不可能なことをやってのけます。
今までの経験から、風の向きが変わったら、それに対応できる対応策を随時、臨機応変に打っていきます。
機転を利かす、という言葉はこんな時の為にあるのでしょうね。






しかし、気象は更に悪化して暴風雲になり、鈴木や原田の視界も段々とさえぎられていきます。
羽田に降りるも、その出口すら見えない状況・・・
奇しくもこのフライトの前に副操縦士・鈴木は訓練シュミレーションで、これとほぼ似たような状況で結果・・・海に突っ込んでいます。
果たして、1980便は無事、羽田に帰還できるのか!?






ここでこの映画の紹介を切ります。ラストのネタバレだけはさすがに新作映画では、できませんからね。
この映画で一番胸が熱くなったのは、人は宝だ、という描き方ですね。 (ちょっと大げさですけどね)
特に岸部一徳のキャラのように、パソコンなんか使えなくったって、今までの経験から緊急時の危機を救うスーパーな活躍をできる人もいる、ということです。
実際、最初の頃の岸部一徳のキャラなんて、いつ会社から肩叩かれてもおかしくない存在(リストラ)でしたからね。
でも、彼のように変化する気象の流れを読み取り、誘導する人間がいなかったら、最悪の事態(大惨事)、も有りえましたからね。






この映画、最初コメディーで後半パニック映画、一粒で二度美味しい映画になっています。
ANAの全面協力で、飛行場で働く様々なプロの人たちの仕事が見れて、そこも実に興味深くて面白かったですね。
これこそエンターテイメント!だと思います。






最後に、この映画でOCCの無線担当・中島詩織を演じた、肘井(ひじい)美佳という若い女優が強く印象に残りました。
最初は岸部一徳をダメ上司扱いしますが、緊急時のスーパーな活躍で認めて、エンドロールではパソコンの熱血指導しているシーンが微笑ましいですね。
彼女、肘井美佳のこれからの活躍にも注目したいですね。


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252-生存者あり-






今回は、正真正銘のパニック映画です!
ただ、かなりビミょーな出来の映画でしたね。
まあ、この手のパニック映画は、だいたい大味になってしまいがちで、エンターティメントに徹すれば、それでよかったんですけどね・・・
ちょっと残念な出来で、少し雑な作りが気にかかる、それでも一応の娯楽作品にはなっています。






いきなり冒頭から、平穏な銀座・新橋の街に空からヒョウが、まるで弾丸のように飛んできてパニックになります。
それが人や建物を襲い、商業施設のガラスがバンバン割れますが・・・・
実際のところ、現在は商業施設のガラスには、飛散防止フィルムが貼られていて、ガラスが飛び散ることはあまりない、と思いますよ。
透明なフイルムをガラスに貼り、大きな地震とかの災害が来ても、通行人の安全を考えて飛び散らないようにしているのです。
それが商業施設のウィンドウに100%貼られているとは限りませんが、だいたい新しく建てられてオープンしているところには、飛散防止フィルムは施工されているはずです。






そんなことはともかく・・・ヒョウが飛来したかと思えば、今度は津波です。
レインボーブリッジに黒い雲が覆ってきて・・どわぁ~っと大津波が来ます。
さながら、新・日本沈没のよう・・・
海に近い、お台場のフジテレビはひとたまりもありません。アッという間に波に飲み込まれてしまいます。
この映画、製作が日本テレビですから、フジテレビへの対抗心から真っ先に壊滅させてますねぇ~
汐留の日本テレビ社屋だって湾岸地区ですから、その津波に飲まれますが、日テレの社屋はフジテレビのように特長があまりないから、実にあっさりとしてます。
それと不思議なことに、地上で津波に飲み込まれる人のシーンがあまりない、のです。
パニックは、この映画では何故か、地下ばかりで起きていました。






この映画の主人公・篠原祐司(伊藤英明)はハイパーレスキュー隊を辞め、車の営業に転職し、その日は娘・しおりの誕生日プレゼントを買いに銀座の三越に来ていました。
そこで、いきなりヒョウが降って来て、急いで電車で妻と娘のいる新橋まで向かいます。
距離的には銀座四丁目から新橋なら歩いても10分程度で、電車に乗る必要のない距離です。
でも、映画では外は弾丸のようなヒョウが降って歩行どころじゃないという状況ですからね。
それに、もし主人公がその電車に乗らなければ、娘は救えなかったというオチもありますので・・・






しかし、津波が襲ってきてるのですから、地下鉄だって例外ではありません。地上から流れてきた濁流に電車そのものが飲み込まれてしまます。
地上では、お台場のフジテレビが壊滅し、その象徴の球体がプカプカと海に浮いています。
新橋界隈はもうパニックです。幼い娘・しおりは口が利けないため、母親(桜井幸子)とはぐれてしまいました。
一方、この映画の主役の伊藤英明は、元・海猿、ぢゃない元・レスキュー隊ですから、そう簡単には死にましぇーーん。
すぐに、地下にあるドアを見つけて、そこで偶然出会った重村誠(山田孝之)と共に逃げ込むことに成功します。






その地下道で偶然、見つけた娘のしおり。
逃げ込んだ先は、昭和初期の頃の使われなくなった旧新橋駅。
しかし、そこから地上に出る出口はどこにもありません。
果たして、彼らは無事生きて帰還できるのか!?
今回はストーリーの紹介はこのくらいにします。






設定としては1980年公開の「地震列島」(東宝)に少し似ていますね。
その映画も、主人公の科学者の勝野洋が地下鉄に乗っている途中で、関東に大地震が来て、濁流に飲み込まれて地下に閉じめられるというものでした。
最後は、地盤沈下で埋まった出入り口を空けるため、勝野洋がガスが充満した場所に行ってライターを点火して自らが犠牲になって、閉じ込められた人たちを救うというものでしたね。
今回の252は、家族愛をテーマにしています。というか、それが売りみたいですね






だから、最後はヒーロー映画ぽくなっています
そこらへんが何だかなあ・・ですね・・
首都圏に巨大台風日本に直撃、たって被害が描かれるのは湾岸地区のみです。
また、湾岸地区以外の新宿・渋谷・池袋地区はどうなってる?
すごい気になるのに、全く出てきませんでした。
それは、ただ、予算がなかった・・だけ!?
パニック映画としても実に消化不良な、かなり中途半端な出来ですね。
これ2時間ドラマとして見るならば、それなりに・・ですけどね。
この映画の公開に合わせて、封切り前日にテレビ放送されていたスペシャルドラマ、252エピソードゼロも、そんなには面白くもなかったような気がします。






でも、そんなに大きな期待をしなければ、それなりに見れる娯楽作品ですよ。
どうしても、この手のパニック映画は大味になりがちで、本作品もそれに当てはまる映画になってしまいましたね。
どうせなら、首都圏は災害に対して余りにも無防備、だということを、もっとアピールしてほしかったですね。
今回はあまり気乗りしない作品になってしまいました。
やはり思い入れがある作品でないとダメですねぇ~


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