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犬神家の一族 (1976年版)・前編
横溝ミステリー映画化作品の最高傑作、ここに再現!
あつ~い夏にはやっぱり恐怖ミステリー!でも、金田一耕助の映画は、決してホラーではありません!
1976年の「犬神家の一族」が横溝正史の映画化作品で、最高傑作かどうかは意見の分かれるところでしょうね。
翌年1977年の「悪魔の手毬唄」も、かなり評価の高かった映画でしたから。
ただ、公開当時の衝撃度という点では、やはりこの犬神家が群を抜いていたと思いますよ。
最近、やたらとCGばかり使う映画ばかり見ていましたので、無性に職人芸的な昔の映画が見たくなりました。
この映画もかなり思い入れが強いので、キャプチャー写真が120枚を越えてしまいましたので、また前編と後編に分けます。
もう33年前の映画ですが、古さを感じることなく、見直すと新しい発見があったりしました。
この映画は、当時住んでいた石川県の能登の映画館・能都東映で公開当時に見ました。とはいっても、ロードショー館ではないので、回ってきたのは封切り後三ヶ月後ぐらいでしたけどね。
もう、その映画館はありません。その映画館の最後の上映作品が、金田一耕助シリーズ第5作「病院坂の首縊りの家」でした。
その病院坂のキャッチコピーが、゛これが最後だ!゛ですから、なんとも皮肉です。
丁度、この映画が横溝正史ブームの火をつけた作品で、原作を読まずに見たら、見終わってガツン!とキターーっ!!映画だったと憶えてます。
それからは、勉強そっちのけで夢中になって、横溝正史の金田一物を読み漁りました。
続きは、下の方にある追記を読むをクリックして下さい。
犬神家の一族 (1976年版) 後編

金田一さん、また事件ですよ!
この事件の裏には、死せる佐兵衛翁の魂が糸を引いていた!!
さて、後編です。この後編記事は2011年10月23日にリニューアルしました。
続きは下の追記を読む、からどうぞ。<
悪魔が来りて笛を吹く


私はこの小説だけは映画にしたくなかった・・
原作者が語る世にも恐ろしい事件
金田一耕助、最大の事件の幕が開く


今回は横溝正史ミステリー映画「悪魔が来りて笛を吹く」です。
金田一耕助役には西田敏行。1979年に東映で映画化された横溝正史珠玉のミステリーがようやく最近になってDVDリリースされました。






物語は昭和22年に銀座の宝石店・天銀堂の店員を毒殺する宝石強盗事件が発生し、その容疑者で疑われた元・子爵が自殺します。それから死んだはずの子爵が現れて連続殺人が起きるというものです。
その難事件を解決するのが、名探偵・金田一耕助です。
今回は横溝正史ミステリーの世界を知っている方を対象とした書き方なので、おのずと犯人が判ってしまうかもしれません。
3/13 19:00追加ピクチャー&追記しました。
出来るだけ犯人は隠してありますので、この横溝正史ミステリーの世界に興味のある方は下の追記を読む、からご覧下さい。
八つ墓村 (1977年松竹) Blu-ray版 その壱

こうもりたちよ
黒く羽ばたけ眼を光らせよ
四百年の怨念が再び現代に甦る


今回は「八つ墓村」(1977年松竹)Blu-ray版 その壱です。
監督 野村芳太郎。脚本 橋本忍。原作 横溝正史。音楽 芥川也寸志。名作「砂の器」のスタッフが再び結集して作り上げた横溝正史の傑作ミステリーの映画化作品です。






出演は、萩原健一、小川真由美、山崎務、山本陽子、中野良子、夏八木勲、田中那衛、大滝修治、そうそうたるオールスターキャストです。
そして、名探偵・金田一耕助には、あの“寅さん”の渥美清が演じています。
この作品も、岡山県で起こった“津山三十人殺し”をモデルにして、横溝正史が尼子一族の落ち武者伝説とつなげて小説にして、「砂の器」のスタッフが集結した作り上げた壮大なミステリー映画です。
何度も映画化、テレビドラマ化された「八つ墓村」ですが、本作品が一番のBEST作品だと思います。
かなり思い入れの強い作品なので、もしかしたらPART3までいくかもしれません。今回は全て一般公開とします。
今回も Blu-rayのクリアーな画像で再現しました。価格からして、これは買う価値のある作品です。
それでは、この横溝ミステリーに興味のある方は、下の追記を読む、から四百年の怨念が渦巻く恐怖の扉をお開け下さい。
八つ墓村 (1977年松竹)Blu-ray版 その弐

桜舞う村に二本の角の鬼が襲う
明かされる辰也の出生の秘密
血塗られし系譜を金田一耕助が追う!


今回は「八つ墓村」(1977年松竹)Blu-ray版 その弐です。
中盤に来て、主人公の出生の秘密と“津山三十人殺し”を想起させる、“多治見要蔵、32人殺し”が出てきます。






これまで、数多く「八つ墓村」は映像化されてきましたが、本作品が一番壮大なるミステリー大作に仕上がっています。
遂に舞台は鍾乳洞の中に。洞窟の中いた鎧をまとったミイラは一体、誰なのか!?
横溝ミステリーが好きな方や、今まで映像化された「八つ墓村」を何度も見てきた方は分かるでしょう。
Blu-rayの威力を発揮された映像で、暗い洞窟の中の映像もクリアーに蘇ります。
それでは、もう一度松竹が製作した「八つ墓村」を回顧したい方は、下の追記を読む、から思い出して下さい。
八つ墓村 (1977年松竹)Blu-ray版 その参

四百年に渡る尼子の怨念が終結する
事件の裏にあった末裔たちの呪われし系譜
金田一耕助が解き明かす驚愕の顛末とは!?


今回は「八つ墓村(1977年松竹)Blu-ray版 その参」です。
いよいよクライマックスに突入です!






クライマックスは、主人公・辰也と犯人との鍾乳洞での“死の道行き”が壮大なスケールで描かれています。
芥川也寸志の幻想的なクラシック・ミュージックがシーンをより一層盛り上げています。
かつて母が本当の父親と愛し合った場所で、息子もまた運命的な抱擁をする。
原作でも描かれていた世界を橋本・野村、そして芥川の音楽が原作以上の描き方をしてます。
DVDでは暗くて、よく見えなかった、鍾乳洞の萩原健一と小川真由美の“道行き”がBlu-rayのクリアーな映像で蘇ります。
それでは、四百年の怨念が終結するクライマックスは、下の追記を読む、からご覧になりBlu-ray購入の参考にして下さい。
病院坂の首縊りの家 前編

父来たりぬて母いそいそと。心まろやかに眠るなりけり
短歌をつけられた男の生首が風鈴のようにぶら下がる
金田一耕助、最後の事件の幕が開く


今回は「病院坂の首縊(くく)りの家」前編です。
監督 市川崑。主演 石坂浩二。共演に桜田淳子、あおい輝彦、草刈正雄、加藤武、ピーター、佐久間良子。




本作品は、石坂浩二・主演で東宝が製作した“金田一耕助シリーズ”五部作の最後の作品です。
2006年に、同じ市川崑監督で「犬神家の一族」がリメイクされていますが、あれはまた別物と言っていいでしよう。
今回も衝撃的な探偵ミステリー映画です。
男の切断された生首が風鈴のようにぶさ下がっていた!
原作では、昭和28年から昭和48年にかけて20年に渡って金田一耕助が挑んだ難事件で、“金田一耕助、最大にして最後の事件”として1977年に発表されました。
映画では、その20年を戦後間もない昭和26年のみに絞って時代を短縮して描いています。
それでは、人間の愛憎渦巻く横溝ミステリーは、下の追記を読む、から新たな恐怖の扉をお開け下さい。
病院坂の首縊りの家 後編

これが最後だ!!
一枚の写真のカン板に縛られた女の忌まわしき過去
金田一耕助が最後に暴く悲しい調べ


今回は「病院坂の首縊りの家」後編です。
いよいよ金田一耕助、最後の事件と言われた病院坂連続殺人事件のフィナーレです。

