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第30回ヨコハマ映画祭決定!
2008/12/14
07:04/Sun
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第30回ヨコハマ映画祭が決定しました!やはり、報知映画賞同様、おくりびとが強かったようですね。ベストテン並び、個人賞は以下の通りです。
第 1位 「おくりびと」 滝田洋二郎
第 2位 「ぐるりのこと。」 橋口亮輔
第 3位 「歩いても 歩いても」 是枝裕和
第 4位 「闇の子供たち」 阪本順治
第 5位 「実録連合赤軍 あさま山荘への道程」 若松孝二
第 6位 「接吻」 万田邦敏
第 7位 「トウキョウソナタ」 黒沢清
第 8位 「クライマーズ・ハイ」 原田眞人
第 9位 「きみの友だち」 廣木隆一
第10位 「休暇」 門井肇
次 点 「百万円と苦虫女」 タナダユキ
作品賞 「おくりびと」 製作 映画「おくりびと」製作委員会 配給 松竹
監督 滝田洋二郎、脚本小山薫堂、撮影 浜田毅、音楽 久石譲
出演 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、峰岸徹、笹野高志
監督賞 滝田 洋二郎 「おくりびと」
新人監督賞 森 義隆 「ひゃくはち」
脚本賞 万田 珠実、万田 邦敏 「接吻」
撮影賞 芦澤 明子 「トウキョウソナタ」「きみの友だち」「しあわせのかおり」
主演男優賞 小林 薫 「休暇」「歓喜の歌」
主演女優賞 小池 栄子 「接吻」
助演男優賞 西島 秀俊 「休暇」「東南角部屋二階の女」「丘を越えて」
助演女優賞 余 貴美子 「おくりびと」「まぼろしの邪馬台国」「丘を越えて」
助演女優賞 広末 涼子 「おくりびと」
最優秀新人賞 月船 さらら 「世界で一番美しい夜」
仲 里依紗 「純喫茶磯辺」
石橋 杏奈 「きみの友だち」
審査員特別賞 「ひゃくはち」 「最高に素敵な横浜映画の誕生に-」
何か30回記念だというのに、随分と地味な顔ぶれですね。ヨコハマ映画祭らしいといえば、らしいですね。
一応、映画ファンが選ぶ映画賞というが、ひとつのウリになっていますが、ベストテンみてもわかるように、玄人受けするような、いわゆる小品という映画が殆どでしよう。
結局は審査員の殆どは映画評論家で構成されて、その審査員の中で一般の映画ファンという人たちは、ご゜く一部でしかないんですよ。
だから、ベストテンに入るは、映画エンターティメントからかけ離れた作品が多いですね。
去年あたりは、ガッキーこと新垣結衣が新人賞にメジャーな子が入ったりしたのですが、今年は無名な新人の子ばかりが新人賞に選出されてますね。
こんな地味な顔ぶれで、動員大丈夫なんだろうかと心配してしまいますが、余計なお世話ですね。
今年は長年審査員長を勤められた金子正且さんが今年亡くなられたので、来年の授賞式では誰がプレゼターになるのでしよう。金子さんは日本映画の黄金期に成瀬巳喜男監督の作品をプロジュースされた方でした。司葉子、高峰秀子らの往年の日本映画の大女優とお仕事をされた、東宝の名プロジューサーでもありました。
ご冥福をお祈り致します。
ところで、今回のヨコハマ映画祭で久々、阪本順治の映画がベスト4に入ってますね。元々、阪本順治監督は昔、ヨコハマ映画祭のスタッフやってた時期があったようで、その映画祭とは縁が深い監督だったのですが、大作「亡国のイージス」あたりから、一時期ヨコハマ映画祭のベストテンから圏外扱いにされた時期がありました。
久々のヨコハマ映画祭の復帰のような気がします。
ヨコハマ映画祭自体が、大作映画はハナっから除外しますからね。だから、小さな作品ばかりなのです。だから、映画ファンが選ぶといっても、映画評論家の選ぶ映画賞と何ら変わってないような気がしますけどね。昔は、もっと特長ある選出がありましたけどね。
でも、「闇の子供たち」は見ましたが、近年これほど衝撃のある映画はありませんでしたね。タイのバンコクで幼児の臓器や人身売買で、目を背けたくなるようなショッキングな描写のある映画です。
この映画見たがっている友達がいますが、子供を持つ親が見たら、結構見るに耐えないシーンがかなりあります。でも、いい映画で、この映画がベストテンの上位にランクするあたりが、流石はヨコハマ映画祭だなって気がします。
でも、今年四本も映画に出た、綾瀬はるかの作品が一本もベストテン入りしてないところが、ホントにヨコハマ映画祭らしいですよ。綾瀬はるか、新人賞に選ばれてもいいような気がしますけどね。大作が嫌いなヨコハマ映画祭は昔から、ちっとも変わってませんね。
昔は、大スター高倉健が北海道の撮影現場から突如、ヨコハマ映画祭に来たというハプニング゜がありました。話が長くなりますので、また別の機会にします。


第30回ヨコハマ映画祭が決定しました!やはり、報知映画賞同様、おくりびとが強かったようですね。ベストテン並び、個人賞は以下の通りです。
第 1位 「おくりびと」 滝田洋二郎
第 2位 「ぐるりのこと。」 橋口亮輔
第 3位 「歩いても 歩いても」 是枝裕和
第 4位 「闇の子供たち」 阪本順治
第 5位 「実録連合赤軍 あさま山荘への道程」 若松孝二
第 6位 「接吻」 万田邦敏
第 7位 「トウキョウソナタ」 黒沢清
第 8位 「クライマーズ・ハイ」 原田眞人
第 9位 「きみの友だち」 廣木隆一
第10位 「休暇」 門井肇
次 点 「百万円と苦虫女」 タナダユキ
作品賞 「おくりびと」 製作 映画「おくりびと」製作委員会 配給 松竹
監督 滝田洋二郎、脚本小山薫堂、撮影 浜田毅、音楽 久石譲
出演 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、峰岸徹、笹野高志
監督賞 滝田 洋二郎 「おくりびと」
新人監督賞 森 義隆 「ひゃくはち」
脚本賞 万田 珠実、万田 邦敏 「接吻」
撮影賞 芦澤 明子 「トウキョウソナタ」「きみの友だち」「しあわせのかおり」
主演男優賞 小林 薫 「休暇」「歓喜の歌」
主演女優賞 小池 栄子 「接吻」
助演男優賞 西島 秀俊 「休暇」「東南角部屋二階の女」「丘を越えて」
助演女優賞 余 貴美子 「おくりびと」「まぼろしの邪馬台国」「丘を越えて」
助演女優賞 広末 涼子 「おくりびと」
最優秀新人賞 月船 さらら 「世界で一番美しい夜」
仲 里依紗 「純喫茶磯辺」
石橋 杏奈 「きみの友だち」
審査員特別賞 「ひゃくはち」 「最高に素敵な横浜映画の誕生に-」
何か30回記念だというのに、随分と地味な顔ぶれですね。ヨコハマ映画祭らしいといえば、らしいですね。
一応、映画ファンが選ぶ映画賞というが、ひとつのウリになっていますが、ベストテンみてもわかるように、玄人受けするような、いわゆる小品という映画が殆どでしよう。
結局は審査員の殆どは映画評論家で構成されて、その審査員の中で一般の映画ファンという人たちは、ご゜く一部でしかないんですよ。
だから、ベストテンに入るは、映画エンターティメントからかけ離れた作品が多いですね。
去年あたりは、ガッキーこと新垣結衣が新人賞にメジャーな子が入ったりしたのですが、今年は無名な新人の子ばかりが新人賞に選出されてますね。
こんな地味な顔ぶれで、動員大丈夫なんだろうかと心配してしまいますが、余計なお世話ですね。
今年は長年審査員長を勤められた金子正且さんが今年亡くなられたので、来年の授賞式では誰がプレゼターになるのでしよう。金子さんは日本映画の黄金期に成瀬巳喜男監督の作品をプロジュースされた方でした。司葉子、高峰秀子らの往年の日本映画の大女優とお仕事をされた、東宝の名プロジューサーでもありました。
ご冥福をお祈り致します。
ところで、今回のヨコハマ映画祭で久々、阪本順治の映画がベスト4に入ってますね。元々、阪本順治監督は昔、ヨコハマ映画祭のスタッフやってた時期があったようで、その映画祭とは縁が深い監督だったのですが、大作「亡国のイージス」あたりから、一時期ヨコハマ映画祭のベストテンから圏外扱いにされた時期がありました。
久々のヨコハマ映画祭の復帰のような気がします。
ヨコハマ映画祭自体が、大作映画はハナっから除外しますからね。だから、小さな作品ばかりなのです。だから、映画ファンが選ぶといっても、映画評論家の選ぶ映画賞と何ら変わってないような気がしますけどね。昔は、もっと特長ある選出がありましたけどね。
でも、「闇の子供たち」は見ましたが、近年これほど衝撃のある映画はありませんでしたね。タイのバンコクで幼児の臓器や人身売買で、目を背けたくなるようなショッキングな描写のある映画です。
この映画見たがっている友達がいますが、子供を持つ親が見たら、結構見るに耐えないシーンがかなりあります。でも、いい映画で、この映画がベストテンの上位にランクするあたりが、流石はヨコハマ映画祭だなって気がします。
でも、今年四本も映画に出た、綾瀬はるかの作品が一本もベストテン入りしてないところが、ホントにヨコハマ映画祭らしいですよ。綾瀬はるか、新人賞に選ばれてもいいような気がしますけどね。大作が嫌いなヨコハマ映画祭は昔から、ちっとも変わってませんね。
昔は、大スター高倉健が北海道の撮影現場から突如、ヨコハマ映画祭に来たというハプニング゜がありました。話が長くなりますので、また別の機会にします。

何故、マジックアワーは映画賞に無視されるのか
2008/12/14
19:08/Sun

報知映画賞が既に授賞式も終え、ヨコハマ映画祭も受賞者が決定して、これからブルーリボンなどの映画賞などが発表されますが、何故か「ザ・マジックアワー」が徹底無視されてますねぇ~
ヨコハマ映画祭のベストテンなんか見ると、ホント地味映画のオンパレードで、あんまり元気のいい日本映画が入ってないですね。選ぶ基準はいろいろあっていいんだけど、なんか旧態依然としてるなって感じがしますよ。
基本、ヨコハマ映画祭は、来てくれそうな人を選んでいますからね。おのずと、付き合いのある映画人の選出が多いですよ。
昔、アニメ界の大御所を特別大賞に選んでも、本人からそんな賞はいらないと言われたばかりでなく、受賞者としての名前も外せ、でないと予定の上映作品も上映させないって圧力をかけられて、拒否された苦い過去がありますからね。
その一方で、高倉健の超大物俳優が授賞式のその日に、映画の撮影があるにもかかわらず、ちょっと撮影が休止した合間を縫って、北海道からわざわざ、たった数分の授賞式ために飛行機で駆けつけたって輝かしい過去もあるわけです。
ちょっと、話が逸れましたね。意外とこのザ・マジックアワー、作品賞は無理としても、ベストテンにも入ってないんですね。
やっぱり識者が選ぶ映画賞は大ヒットした映画や、エンターティメントに徹した作品は無視されるんですね。
まあ、映画賞なんて、そんなものだろうけどね。
ただ、映画なんて劇場がお客で賑わってこそ、盛り上がるんじゃないかって、それが基本ベースのような気がしますよ。
じゃ、今年一番大ヒットした「崖の上のポニョ」が作品賞取ればいいのかって、そんな極端なことを言っているつもりはないですよ。
ただ、映画の賞というのは30年前から、あんまり変わっていない。
もっと極端なことを言えば批評の不在を感じます。
関係ない話に飛んでしまいますが、松田優作が生前、新宿二丁目で飲んでいた時、某シナリオライターと飲んでいた時の、こんな逸話があります。
その某シナリオライターに、゛今、役者がいない゛と言われて優作氏が゛ライターもいないだろ!゛って言い返したそうです。
何か、ふとその話を思い出しました。結局は、映画の評価は人それぞれ。識者のベストテンで評価が低いからといって、自分もそれに合わせて評価を上げたり、下げたりする必要はない。
ええ、ただ、それを言いたかった、だけですけどね。



ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌
2009/01/21
01:39/Wed





久々、新作映画です。昔の映画もいいですが、やはり、たまには新作もいいものです。
でも、漫画の実写化って難しいですねぇ~ どうしても、漫画のイメージがあるから、実写化したところで、それにピッタリ合うとは限らないですからね。
やっぱり、ウエッンツの鬼太郎はかなり微妙つーか、鬼太郎やるには、余りにもイケメン過ぎますっ!




今回の映画も、鬼太郎の恋、がテーマでもあるんですよね。
ヒロインが前回の井上真央から北乃きいに変わっても、やはりまた鬼太郎は、ほのかに思い、思われの展開になります。
ウェンツだと、たいていの女の子は惚れちゃうでしょう! やっぱ、鬼太郎はおたく少年みたいな、イジイジ君でないとね~
どうせボクみたいな見てくれの悪い男は、人間の女の子と恋なんか
しちゃいけないだぁーっ!みたいなね・・
深夜にやってた「墓場の鬼太郎」がそんなキャラだったでしょ。あれが本来の鬼太郎のキャラぽいような気がしますよ。




人間の女の子に相手にされなくても、猫娘がいるじゃないか!鬼太郎!
でも、今回の映画では、猫娘はそんな気は全くないようです。
監督は本木克英です。釣りバカとか撮っていた監督ですが、たまに「ドラックストア・ガール」とかの佳作があります。その映画の田中麗奈、かわいかったですね。
↓ご存知かもしれませんが、マウスを写真にスクロールすると、その妖怪役を誰が演じているか、わかりますよっ!






●妖怪役のキャスト
鬼太郎・・・ウエンツ瑛士、目玉おやじ・・・田の中勇(声)、ねずみ男・・・大泉洋、猫娘・・・田中麗奈、 砂かけ婆・・・室井滋、子なき爺・・・間寛平、一反木綿・・・柳沢慎吾(声)、濡れ女・・寺島しのぶ ぬり壁・・・伊集院光(声)、夜叉・・・ソ・ジゾブ、蛇骨婆・・・佐野史郎、井戸仙人・・・笹野高史、琵琶 牧々・・・河本準一(次長課長)、さとり・・・上地雄輔、竹切り狸の夫婦・亭主狸・・・・ブラザー・トム、竹切り狸の夫婦・女房狸・・・星野あき、文庫妖妃・・・中川翔子
ぬらりしょん・・・緒形拳
●人間キャスト
比良本楓・・・北乃きい(この映画のヒロイン、次第に 鬼太郎に惹かれていく)
海人・・・・・・・萩原聖人(寺島しのぶの妖怪と恋仲となる漁師の青年)










↑妖怪大図鑑です!
特に、しょこたんと星野あきは、注意して見ないと誰かよくわかりませんよっ!




この作品が緒形拳さんの映画としての遺作になりましたね。
緒形さんが晩年に、こんな映画にも出るんでから、老いてなおも好奇心旺盛だったのですね。普通なら緒形さんくらいのキャリアあったら、そんな妖怪の役なんか引き受けないですけどね。
そこがまた、緒形拳という役者の器の大きさなんでしょう。お孫さんには、おじいちゃんが妖怪役で出ているから喜ばれたでしょうね。




しかし、よくこれだけのキャスト集めましたねっ!個性派のオンパレードですよっ!
星野あきなんか妖怪メメイクで顔が変わっているから、注意してよ~く見ないとわからないです。しょこたんも出ていたんですね。あの子は、おたくアイドルですから、水木しげるの鬼太郎の映画に出れて嬉しかったでしょうね。




えーと、今回の映画どんな内容かといいますと・・・ある日、女子高生が夜の道で妖怪に憑依されまして、腕に気持ち悪い出来物みたいなのができるのですね。
そこに、お節介な、めずみ男がひょいと現れまして、鬼太郎の所に連れて行って、その原因となっている妖怪と対決して解決いくというものです。
その女子高生(北乃きい)が、寺島しのぶの濡れ女という妖怪に憑依された時に、流れていたのが、かごめの歌で、それが千年呪われたキーワードとなっているというわけですっ!
その事件の裏には、隠された妖怪と人間との悲しい恋の昔ばなしがあった、というのがこの映画のテーマのようです。




う~ん、それにしても大泉洋のねずみ男は、単に汚い浮浪者にしか見えないなあ~
目玉おやじはキュートですなっ!
こういう目玉おやじグッズがあったら、パソコンの周りに置いときたいな。でも、探せばそんなグッズはいくらでもあるでしょうけどね。




まあ、元々そんなに大きく期待するほどの映画じゃないし、それなりには楽しめましたよっ!
もう、少し鬼太郎の恋がクローズアップされる展開で、人間なんて・・・っていじけるシーンあったらよかったんだけど、ウェンツだから・・・
そこは爽やか鬼太郎で終わるわけですっ!
まだ、このシリーズ第三弾とか、ありそうですけどね。
ヤッターマンが三月に公開されて、最近では深キョンのドロンジョ様が公開されてるけど、どうなんでしょうね?
かなりビミょーな気もするけど、映画はフタを開けてみるまでわかりませんから!
多分、今年公開の日本映画では今、一番見たいと思われている映画かもしれませんね!


デトロイト・メタル・シティ
2009/02/13
01:03/Fri





僕がしたかったのは・・こんなバンドじゃない!!
続々と映画賞の授賞式の季節ですが、多分この手の映画は対象外!?
でも、それでいいんです。評論家先生たちは昔から、わけ判らない小難しい映画が好きなのです。
それが識者たるゆえんみたいな感じでね。
だから、一応各映画賞は気にはなりますが、はっきり言って何の鑑賞の参考にもならないと思っています。




だから、自分の見たい映画見て、人の評価なんて、どうでもいいと思いますよ。
そもそも映画なんてエンターティーメントでしょ!?
昔の日本映画にはそれが決定的に欠けている作品が多かった。だから、外国映画に興行的にも作品的にも負け続けていた、ような気がします。
それが昨年は、何年かぶりに年間の日本映画の興行成績、外国映画を逆転しましたからね。




ぶっちゃけ、映画は面白ければ、それでいい!じゃないですかねぇ~
昔、日本映画にプログラムピクチャーという、作る前から映画賞を無視したジャンルがあったじゃないですか。とにかく観客を楽しませることに徹した映画がね。
芸術性とか、そんなものはどうだっていいじゃん! そう思いますよ。




なぁ~んか、のっけから作品から離れた関係ない話になっちゃいましたね。
今、「未成年」見ているから、あのドラマのいしだ壱成のように、語りたくなっちゃいました。
簡単に言えば、 この映画は面白い!絶対の太鼓判押せるかっーたら、それはビミョーですけどね・・
こんなお先真っ暗なこんな時代ですからね。だだ 単純に見て笑える。
それだけでも、軋んだ心が緩むような気がします。




それが映画やドラマが持つ、見えない力のような気がします。
この映画の監督は季闘士男。 はじめて名前を聞く監督だったので、ググってみるとテレビのバラェティーの演出から、映画の世界に進出して映画監督になった人らしいですね。
これが映画二作目になるそうです。テレビ朝日で長澤まさみ主演の「ガンジス河でバタフライ」のドラマも監督していますね。




出演は、根岸崇とクラウザーの二役(?)に松山ケンイチ。その恋人・相川由利に加藤ローザ。そのクラウザーをプロジュースする芸能女社長に松雪泰子。その三人がメインで、高橋一生、美波、大蔵孝二がからんでいきます。
上映時間は1時間44分。丁度いい時間ですね。
この原作の若杉公の漫画は一度も見たことがないです。情報がない分、それが返って、面白く見れたのかもしれませんね。
どこが一番面白いかって、やっぱマツケンがクラウザーに変身したら、まるでD.M.Cという悪魔に憑依されたかのように、人格まで変わってしまうとこですね。
というより、素顔がバレないように、わざと悪ぶっているんでしょうね。
それにしても、あのクラウザーのあの声と、歌は本当にマツケンですかね?




声だけだったら、後からアフレコで変えることもできますしねぇ~
マツケンの変身ぶりも凄いですが、そのクラウザーのマネージメントをする芸能女社長が誰だか判らないくらい、松雪泰子の変貌ぶりもなかなかですっ!
松雪泰子から過激でエロい言葉がポンポン出てきます!




アタシのアソコは、ビチャビチャだよ!
そんなんぢゃ、濡れねぇんだよっ!
これ、松雪泰子の台詞です。
この台詞だと、テレビ放送する時、アフレコし直さないと放送できないですねっ!
でも、エロいのは言葉と格好だけです。どちらというと、それは加藤ローザの担当?
う~ん、それにしても、あんな幼児パンツ。今どき、小学生でも穿かないぢゃない?原作からしてそうなんですかね。




で、どんな内容の映画かと言いますと・・
大分の田舎からポップスシンガーを夢見て上京した根岸崇(松山ケンイチ)が、何を間違ったかデスメタル悪魔バンド、デトロイト・メタル・シティ、通称D.M.Cのカリスマバンドボーカルに仕立て上げられて、恋人とドタバタコメディーを繰り広げるという、コメディー映画です。


ただ、クラウザーの使い古されたダジャレシーンだけは笑えない・・
そこはもう少し、ひねってほしかった。
何にも余計なこと考えなくていいから、疲れた時、ただ楽しみたい時に最適な映画かも、しれないですね。

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闇の子供たち
2009/02/27
00:41/Fri




この映画は、衝撃の問題作ですっ!
昨年の夏、8月2日に渋谷シネマライズで単館公開されて、あっという間に口コミやネット情報で衝撃的内容がセンセーショナルな話題を呼び、上映館を増やしての拡大公開になりました。
結局、東京都内では確か10月17日頃まで上映館を増やして公開されていました。ボクは、その上映終了する一週間前に、有楽町のスバル座 で見ました。




昨年の公開当時から、かなり物議を呼んだ作品でしたね。
何せ、テーマが 子供の臓器売買と、幼児売春による性的虐待もからんできて、かなりハードなものでしたから。
映画の舞台が、タイのバンコクでしたので、当初はバンコク国際映画祭に出品予定だったようですが、突然の上映中止になったようです。




バンコク側から、著しく国のイメージを低下させる゛国辱映画゛のように取られたのかもしれませんね。
あたかも、今現在もタイで少女売春や、臓器売買が横行しているように描かれていたら、たまったものじゃないですからね。
どこまで、フィクションで、ノンフクションンかの線引きは難しいところだと思いますよ。




この映画は、原作は梁石日の同名小説です。
これが全くのデタラメなら、この小説そのものが問題となりますので、この映画で描かれていることが、必ずしもすべてが゛嘘゛とは限らないと思います。
ただ、我々だって、そんな現実を見てきたわけではありませんからね。あくまでも、映画としてのフィクションとして捉えた方が無難かな、という気がします。




監督・脚本は、阪本順治。映画主題歌に桑田佳祐が、この映画の為に書き下ろした現代東京奇譚。出演は、江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、豊原功補、鈴木砂羽、佐藤浩市。上演時間 2時間18分。
阪本順治といえば、「顔」や、「新・仁義なき戦い」等で、これまでアウトローを描いた映画が多かったですが、今回は社会の暗部を描くという、阪本順治にしては珍しく、社会派問題作を撮りました。




ストーリーは、日本の新聞社のバンコク支局に駐在する新聞記者、南部浩行(江口洋介)が、タイで子供の臓器売買や幼児売春が行なわれていると知り、その調査をしていくうちに、自らも事件に巻き込まれていくというものです。
新作ですので、いつものようにあまり詳しくは紹介しません。
しかし、子供の臓器売買といっても、脳死の子供の臓器移植ではなく、子供を誘拐して、健康な子供を手術台に乗せて、臓器を抉り取るという衝撃的なものでした。




この子供の臓器売買というテーマは、9年前の2000年にも日本テレビ「リミット~もしも、わが子が・・」で、野沢尚の脚本でドラマ化されています。出演は、安田成美、陣内孝則、田中美佐子、佐藤浩市、妻夫木聡子らです。
このドラマもかなり見応えのある作品で、ビデオ化されてはいるものの、未だDVD化されていないのは残念ですね。
ドラマで描かれていたのは、日本で幼児誘拐事件が起き、海外に連れ去られて臓器移植というもので、この映画のように幼児売春までは取上げられてはいませんでした。
そのドラマと、今回の映画では佐藤浩市と妻夫木聡がダブって出演しています。どちらも、そのドラマの中では、血も涙もない犯人グループ役でした。




特に佐藤浩市は、その「リミット」というドラマの中では、日本側の闇ブローカーの主犯格の犯人役で出演していました。
今回の映画では一転して立場が全く違う、臓器移植しないと半年しか余命がない子供を持つ父親役で出演しています。
江口とその同僚の豊原、それに同行したボランティアの宮崎あおいらの突然の訪問により、自分の息子が助かるためには、一人の健康なタイの子供が殺される事実を知りますが・・・
それでも、わが子を助けたいと願う父親です。
悪魔に魂を売った・・という点では、その「リミット」というドラマと、この映画の佐藤浩市の役は共通していますね。




一方で、宮崎あおい演じるボランティアは若さ故の暴走をします。
一人救えたとしても、また別の子供が誘拐されて手術台に乗せられるだけだ・・
主人公の南部を演じる江口は、熱くなり過ぎる恵子(宮崎あおい)に、そう言ってたしなめますが、恵子は、そんな南部の忠告も無視して、体を張って、要済みとなって、ゴミのように捨てられた命を助けます。




年端もいかない、少年、少女たちに避妊具無しで、腰を振るヘンタイ大人たち。
HIVに感染して、黒いビニールにゴミとして棄てられていく子供たちの命。
そんな目を背けたくなるような描写がいくつかあって、ある意味でこれは現実の出来事ではなく、フィクションの世界であってほしい、と願いたくなります。


ただ、現実の問題で海外で子供を買っている外国人もいるという事実は、やはり存在するのです。
淋しくて、淋しくて、心に死化粧
ラストのエンドロールに流れる、桑田佳祐の主題歌の現代東京奇譚のこの部分は、まさに江口洋介演じる主人公の心の闇を示唆していて、すごく意味深です!
決してヒロイズムには酔わない。そんな阪本順治ならではの作家性が出ていますね。


銃撃戦の果てに、待っている衝撃のラストとは!?
いろいろと考えさせる、人間の欲望と切なる願望の間にある悪魔の囁きを描いた問題作です!
ガツン!とくる衝撃的な映画も、たまには、いいものです。
ラストの桑田佳祐の主題歌が、哀しい余韻を残して、心に染みます。

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パコと魔法の絵本
2009/03/07
01:38/Sat


子供が大人に読んであげたい物語。
それが、この映画のキャッチコピーです。仕事で疲れて、うとうとしながら見ていたら、そのコピーののイメージとは、ちょっと違うなと感じました。
この映画って、どっちかってたら、子供向きじゃね?
体をリフリッシュして、再度見直してみると、なるほど、ふんふん。これは、やっぱ、大人のためのファンタジーでも、ありました、ね。




それにしても、この映画のポスターのアヤカ・ウイルソン、ってホント長澤まさみに似てますね~
このポスターだけ見たら、長澤まさみの主演の映画と勘違いしちゃいます。この映画が公開されるまで、アヤカ・ウイルソンってあまり知らなかった、ということもありますけどね。
この映画、主演はあくまでも、役所公司ですけどね。




日本映画で、この手のファンタジー映画って珍しいですね。ただ、思い浮かばないだけなのかな?
ディズニーのCGアニメでは、よくありますよね。
監督は中島哲也。出演陣は多彩ですっ!
役所公司、アヤカ・ウイルソン、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、妻夫木聡、土屋アンナ、劇団ひとり、上川隆也、内村圭哉、國村隼。
出演者のコスだけみたら、これってゲゲゲの鬼太郎みたいに、誰かが妖怪キャラかと思ったら、全員一応人間キャラでした。




ストーリーを簡単に言いますと・・・ かつて会社経営者だった男・大貫(役所公司)が、突然病気でリタイヤして、頑固ジジィとなり果てて・・
ある診療所で、一日しか記憶が持たない不思議少女・パコ(アヤカ・ウイルソン)との出会いから始まる、奇妙な交流のファンタジーです!
あくまでも、突然の病気でのリタイヤですから、リストラとは違いますね。
でも、仕事が生きがいでしたから、診療所でじっと治療に専念するなど、その男・大貫にとって、これ以上の苦痛はないわけです。




普通は、お爺ちゃんになれば丸くなるもんなんですけどね。
この役所公司演じる、大貫という男は、そのまるで逆で、周りに自分のイライラを当り散らす、毒毒モンスタージジィです。
その男の荒んだ心を、パコという不思議少女が癒して、男を変えていくという、ベタな展開は後半に入ってからです。




でも、パコは両親を事故で亡くして、その事故の後遺症により、一日で記憶が消えてしまう事情を知り、その頑固ジジィ・大貫は次第に変わっていきます。
パコは、ずっと母親がプレゼントしてくれた絵本を宝物のように毎日読んでいました。
パコには、母親はもう、この世にいない、ということすら記憶の中になかったからです。




泣くことも忘れていた大貫から、何年かぶりに訪れた、涙を流すという感情が溢れ出してきます。
子供の頃から泣いたことなんてなかったから、涙の止め方がわからないんだ。
大貫は、診療所の医者(上川隆也)に、忘れていた涙の止め方を訊ねます。




そんなワケはありません。
ただ、今までが、見栄を張る人生で、涙を流したのが大昔過ぎて、そんな感情が訪れたのが余りにも久しぶりだったからです。
そして、その頑固ジジィ・大貫が起した奇跡とは!?
新作映画なので、ストーリーの大まかな筋は、この辺までで、やめておきましょう。




誰かの為に、何かを成したい。
そして、心にずっと残りたい。
そんな強いメッセージ性は後半になって、色濃く出てきます。
少女と老人の心温まる交流なんて、そんな話はこれまでたくさん見てきたような気がするけれど、久しぶりにコメディーという形で出されると、ホロリとされされるものがありますね。
どうせなら、役所公司演じる頑固ジジィ・大貫の老いらくの恋、なんてあったりしたら、面白かったりしましたが、それはナシです。
パコの年代だと、この映画の主人公・大貫にとって孫にあたりますから、それは無理がありますからねぇ~




笑わせといて最後は泣かせる。
それが日本の喜劇の王道みたいなものですけどね・・
まあ、泣ける泣けないかは、これは個人差がありますから、それは何とも・・・です。
大人の為のファンタジーとありますが・・・
いや、どちらかといったら、少し大人化している、現代の子供たちに見てももらいたいファンタジー、でもありますっ!




ビジュアル的にも、見ていて楽しい実写CGですから、ディズニーのCGアニメとは、また違った映像で楽しめますっ!
そう、小さな奇跡ぐらいなら、誰にだって起せるのですから・・

ハンサム★スーツ 前編・夢の世界に
2009/03/15
14:00/Sun




人生を変える夢のスーツ、あります!
それは、洋服の青山にあります!
それは、しょうもないオヤジギャグみたいな・・ものです。
連発してますから、この映画。そのしょうもない、化石化しているオヤジギャグ。
久々、でもないですけど、一気見で見ちゃうくらい面白い映画でした!




でも、この映画、余りにも夢を追いかけ過ぎてるかなあ~
もてない男たちの応援歌的な映画、と捉えれば、それで現実離れしていても、所詮は映画の世界ですからね。
それに、この映画、モテない男だけではなく、女性の方にもスポット、当ててます。
最後は、現実にはありえない結末でしたね。




新作映画ですから、ラストのネタバレなんかしませんよっ!
監督 英勉。この作品が長編映画のデビュー作のようですね。脚本 鈴木おさむ。出演 塚地武雄、谷原章介、北川景子、佐田真由美、池内博人、本上まなみ、中条きよし、大島美幸(森三中)
ちなみに、脚本の鈴木おさむ、ってこの映画に出ている、大島美幸の旦那さんなんですねぇ~結婚して、そんなに経ってないはですけどね。
監督と主演女優が夫婦というパターンはよくあるけど、その映画の脚本家の作品に、自分の奥さんが出演しているのは珍しい、かも・・です。




映画の魅力は、何と言ってもヒロインですっ!
この映画、塚時が谷原章介に変身する話と思っている人もいるでしょうが、何気に女優陣もかなり魅力的なキャストで、後半にある人物が重要なキーポイントでからんできます。
ヒロインは、北川景子です!キレイな女優さんですが、以前は、それこそクールビューティーのイメージだけでしたが、2007年の初主演ドラマ 「モップガール」あたりから、イメージがガラッと変わってきましたね。
この人、笑うと顔が崩れますね。ちょっと、ヘンな顔キャラになります。
そのギャップが何故だか、妙におかしかったりします。
まあ、正統派美人であることには間違いありませんけどね。
ちょっと、鈴木えみと雰囲気が似ているから、最初間違えましたねぇ~




さて、映画の内容ですが・・・心配しなくても、皆まで言いませんよぉ~
主人公の大木琢郎は、体系や見た目で別名・豚郎と言われるほど、33年間女性に全く縁がない、しがない定食屋の主人です。それもコテコテの関西人です。
モテナイ男の代表、みたいなものです。
でも、この塚地演じる琢郎は全く取り得のない男ではありません。
旨いメシが作れる。それだけでもポイント高いような気がする・・
亡き母の味と価格を守りたい。




定食が、なんと今時450円!
おいおい、一体この価格、いつの時代やねん!
母から受け継いだ定食屋の味の伝統を守りたいのは、よくわかるけど、価格まで引き継いだら、店潰れるっちゅーに!!
だいたい、こういう店って家族でやっていて余計な人件費はかけないものですよ。
それこそ薄利多売で、そんな人を雇えるだけの経費なんか出ないはずですよ。
よっぽど、行列が出る店、でない限りは・・・
そこから現実離れしてるけど、まあ映画ですから・・・




ある日、メッチャかわいい女の子・寛子(北川景子)が、店のバイト募集で来て、琢郎は、寛子あまりの可愛さに深読みして、一度は断ります。
ところが、琢郎のくしゃみを全くよけようともしなかった。それだけで、゛この子、メッチャええ子やなあ~゛
すっかり、寛子に一目惚れしてしまいます。
寛子と雰囲気的にいい感じになり、その勢いで寛子にコクってしまいます。
突然、寛子にキレられ、いつもの男はつらいよ、展開です。


寛子にフラれ失意の拓郎は、友達の結婚式に着ていくスーツを買うために洋服の青山に行きます。
そこで、薦められたのがカッコいい男に変身できる、ハンサムスーツ!
すんまへん。ちょいとお疲れモードに入ってますから、腰砕けで申し訳ないですが、後編は明日になります。
この映画、思い入れが強すぎて、使いたい写真も、たくさんありますから・・・後半といっても、ラストのネタバレだけ、絶対にしません!


ハンサム★スーツ 後編・夢のあと
2009/03/16
23:39/Mon




誰もが、一度ぐらいは、美しく変われたなら、もっと楽しい人生があったかも、なんて思ったことはありますよね?
しかし、現実の世界は、そうはいかない。成形して変わるって手もあるけど、お金の余裕のない人は、そんなに簡単には変われません。
でも、作り物の映画では、現実にはありえない夢が見れたりします。




さて、ハンサムスーツを着て、全くの別人のカッコいい男に変身したブサイク男代表(?)の琢郎君。
ハンサムスーツで変身した時は、名前を光山杏仁(ひかりやま・あんにん)と改め、男性モデルとして売れっ子になります。
今までは、そばに寄るだけで女性に露骨にイヤな顔をされたのに、ハンサムボーイに変身したとたんに、女の子たちにドーッ!と言い寄られます。
まさに、逆・天国と地獄、ですね。
琢郎は、生まれて初めて、めくるめく官能の世界を、体験するわけです。
今までが今までだっただけに、そら、有頂天にも、なりますわな~




一方で、寛子(北川景子)が辞めた後、店のバイトの面接に来た寛子と真逆の、お世辞にもキレイとは言えない橋野本江(大島美幸・森三中)を琢郎は雇います。
この琢郎という男、見てくれは悪い代わりに、決して見た目を重視しない、実にええ奴なんですよぉ~
もうひとつの顔の光山杏仁は、男性モデルとしてデビューできたおかげで、トップモデルの來香(佐田真由美)とも、付き合えてチュー!なんかできたりします。




そんなトップモデルの美女といい仲になることは、男なら誰もが夢見るステータス、ですから、ね・・
でも、映画の設定では、外見は谷原章介で、中身は塚地ですが・・・
実際に、美しい佐田真由美とキスできるのは、やはり谷原章介なのです!
塚地はさぞかし、理不尽な思い(?)だったでしょうね。




これでもう、俺に惚れへん女はおらんでー!
スッカリ有頂天になり、杏仁の姿で街でバッタリ寛子と会い、自信たっぷりで、口説きますが、意外と寛子には冷たくあしらわれて・・・
そして、カッコいい男の姿を手に入れた琢郎に待っていたのは、ありえない奇跡でした!!




いやあ~この映画、かなり笑えますよぉ~
あまりにも現実離れしているから、泣けはしませんけどね。
中身は塚地の設定ですから、あの谷原章介がオヤジギャグやるんですっ!
コマネチッ!よろ、ちくびぃ~!とかね。
これ、塚地がやってるときは、なんだかなあ~なんですけど、谷原章介がやると面白く感じてしまいました!?
なんか、谷原章介は、今までにない役なので、すごく楽しそうに演ってますねぇ~


元ネタ全く同じで、谷原章介の方が笑えるっていうのも、やっぱ不公平、ですよね・・・
カッコいい男って、何やってもサマになる。
そうでない男はシラけられる。それが宿命みたいなもので、しょうがないのかな。




琢郎さんは、琢郎さんで何が悪いんですかっ!
同じブサイク仲間(?)の本江(もとえ)に、ヘンな励まし、をされてしまう琢郎。
そうや!自分かわいくない奴なんておらんのや!
大きな幸せはつかめなくても、日常にある小さな幸せは、誰にでもあるのです。




余りにも当たり前過ぎて、ただ気付いてないだけですっ!
例えば、病気になって改めて気付かされる健康である有難みとかね~
病気になったら、吉野家の牛丼、も食えませんしね~
毎日じゃさすがに飽きるけど、たまに無性に食いたくなること、ありませんか?




そら、見た目がいいほうが得することは多いけど、それがすべではない、ちゅーこっちゃね!
ちょっとラストが読めてしまう展開ですが、それでも、心にグッと響きます。
渡辺美里のMy Revolutionのテーマ曲を中心に、懐かしの80年代のヒット曲で綴られる、人生の応援歌みたいな映画でやから・・
この映画、メッチャ好きやわ~
それだけに3月31日にフジ系で放送される、この映画のアナザーストーリーのドラマは、う~ん、見るの、ちょっと不安・・です。


ただ、ひとつ言えることは、誰もが誰かと比較される経験を持ちながらも、実は比較していたのは自分自身やった、ということやないかな。
他人の人生を羨ましがっても、しゃあない!自分は自分なんや!
それを受け入れるしかないんや、とね。
上手くは言えんけど、多分、ボクがこの映画を好きになったのは、それを感じたからやと思います。
単純に見て面白い!コメディー映画、なんですけどねぇ~


容疑者Xの献身 答えなき〈愛〉の方程式
2009/03/19
04:15/Thu


人はどこまで献身的愛情を注げるのか!?
夫のDVに悩む妻が出した答え
容疑者Xの綿密な哀しき犯罪工作
天才物理学者・湯川は友を裁けるのか!!




これは、哀しい恋のミステリー映画ですっ!
映画のタイトル、そのまんまの内容でしたね。
しかし、この手のミステリーは、犯人を明かすのはタブーとされていたのに、いきなり犯人と共犯者判らせて、そこからスタートしています。
そういえば、三谷幸喜の古畑任三郎シリーズも、よく似た手法で犯人を必ず冒頭に出してますね。
それでは、この続きは、下の追記を読む、からご覧下さい。
おくりびと Departures
2009/03/23
00:20/Mon




本作品は、日本映画初の第81回米アカデミー賞の外国映画賞を受賞!しました。
ググッてみたら、過去に1951年に「羅生門」(黒澤明)、1954年「地獄門」(衣笠貞之助)、1955年「宮本武蔵」(稲垣浩)の三作品が外国映画部門で受賞していましたが、いずれも名誉賞でしたね。
したがって、外国映画賞の本選で受賞は、この「おくりびと」が日本映画初の快挙だったようてす。




2003年に山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」も、米アカデミー賞の外国映画部門にノミネートされましたが、結局は取れずじまいに終わりましたからね。
あの時も、もしかしたらという声はあったと思いますが、米アカデミーの壁は限りなく厚かった、ですからね。
だから、今回のことは、まさに快挙、といえます。




国内の映画賞もほとんど独占しました。国内の映画賞で作品賞が唯一違っていたのが、ブルーリボンのクライマーズ・ハイ、でしたね。
これだけ内外の映画賞を独占すると、あまのじゃく的に異論を挟みたい、ところですが、この作品に限っては、グーの音も出ません。
素直に、まいりました、というくらい、いい映画でした。
これはかなり、ヤバイ映画ですね。これDVDで見ちゃいましたけど、映画館で見たら、多分、涙ボロボロでしたよ。ボクも昨年、身内で大事な人を亡くしましたからね。
それだけに、映画館で見たら、ストレートに感情移入してしまいます。。
それが映画館が持つ、魔力のような気がします。




いつものことですが、前置きが長くなってしまいましたね。。
ストーリーは、楽団がオーナーの都合で解散になり職を失った小林大悟(本木雅弘)が妻・美香(広末涼子)と共に、故郷の山形に帰り、再就職した先が、遺体を棺に収める納棺師、という仕事で、その仕事を通じて人間の生と死を見つめる、というものです。
この映画、主演の本木雅弘の方から出した企画のようで、原作があるそうですが、その舞台は富山だそうで、山形に変えたため、原作者の承諾が得られず、別のタイトルでの映画化になったそうですね。




何故、もっくん(本木)は山形に、こだわってたんでしょうね?
彼の出身が山形だったら、わかりますが、埼玉の桶川の出身ですからね。
つい先日の3月21日に大宮のMOVIXさいたまで、もっくんに埼玉県民栄誉賞の贈呈式があったそうです。
映画の中でプロモ用ビデオ撮影で、大人のおむつ姿のもっくん見ていたら、何故かその姿って相撲のまわしのようで、昔のシコ、ふんじゃった。の映画を思い出しましたねぇ~




監督は滝田洋二郎。若い頃は、にっかつのロマンポルノ撮っていた時期があって、賞とは無縁の映画監督人生が、一転して時代の寵児的な映画監督に、一気に踊り出またね。。
あの世界のクロサワ、でさえ名誉賞止まりだったんですから・・
脚本 小山薫堂、音楽 久石譲、出演 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、杉本哲太、笹野高史、峰岸徹 2時間10分




そういえば、この映画が峰岸徹の遺作になったそうです。
確か亡くなられたのが、この映画の公開の直後の10月だったので、米アカデミー賞の快挙は知らずに旅立たれていかれました。
最後の作品が、遺体役で出演だなんて、なんだか皮肉ですね。
映画が公開後にDepartures、旅立たれていかれたのですから・・
映画の中で少しだけ、生前の姿という設定のシーンが出てきます。
アカデミー賞外国語映画賞の受賞のあと、関係者の方々が、峰岸さんの墓前に報告されたでしょうね。




アカデミー賞の受賞後に、納棺師、という仕事で、いろいろと物議が出ているそうですね。
実際に、そんな仕事は存在しない、とかで・・
ないこともないと思いますが、実際に葬儀屋の方でやってしまっている気がします。
そんなわざわざ外注費がかかる専門職に頼むかなって気がします。
葬儀屋の方でも、別に外注依頼しなくても、それくらいのノウハウぐらいは持ってるでしょうしね。
仮に実際にそんな専門職としてあったとしても、その分の料金が余計にかかるのですから、果たしてこのご時勢、頼める人は一部の人かなって気がします。




そんなことはともかく、この映画、食べるシーンがなんか妙に心に響いてくるものがありますね。
やっぱり生きているからこそ、旨いものが食える。
それは今、生きている、ささかな喜び、のような気がします。




ふぐの白子、はそう簡単に食べれないけれど、この映画見終わったら、無性にフライドチキンが食べたくなりますよっ!
まるで、むさぼるように、本木、山崎、余貴美子は食ってますからねぇ~
すなわち、生きることは食べること 、みたいにね。




この映画、いろんなエピソードが出てきて、どれも心に響くけど、後半の二つが個人的には好きです。
帰郷時は元気だった、銭湯のおばちゃん(吉行和子)が急死して、大悟が自らでおばちゃんの遺体を拭くシーンが切ないですね。
それこそ物心ついた時から、何かと世話になったおばちゃんだけに、辛いものがあるわけです。
なまじ、旧知の仲だけにね・・・




最後の亡き父とのエピソードは、ヤバ過ぎですっ!
これを書くと、完全なラストのネタバレになりますので、やめときますわ~
ただ、息子にとってどんな父親でも、
今まで、父親とどんな確執や対立があったとしても、血のつながりだけは、逃れられないですから・・
助演では山崎努ばかりが注目されたけれど、笹野高史も、いい味出した芝居してるんですよ。


死は終わりではなく、次に向かう門です。
そうつぶやく、笹野高史の台詞に何故だか空を見上げたい気持ちになりました。
生きていることだけで、人生は意味のあるものだと、やたら感傷的にさせられました。
この作品もしみじみ、実にいい映画でした。
※訂正です。
峰岸徹さんの遺作は、この作品ではなく、大林宣彦監督の「その日の前に」だそうです。
いずれにせよ、アカデミー賞の外国語映画賞受賞の快挙は知らずに旅立たれていかれました。
空の向こうで、きっと喜んでおられるのではないでしょうか。ご冥福をお祈りします。

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