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幻の湖
2009/06/07
23:21/Sun

幻の湖に伝わる伝説。
愛犬を殺されたソープ嬢の復讐。
織田信長の時代に遡り、最後は宇宙に飛ぶ。






今回はいつの間にか、カルト映画化してしまった、伝説(?)の幻の湖です。
公開が今から27年前の1982(昭和57)年で、東宝50周年記念作品として封切られたものの・・・不入りで、二週間で打ち切られています。
だから、よほどの映画ファンでもない限り、この映画の存在すら知らなかった、という人は多いと思います。
この続きは、下の追記を読む、からどうぞ!
製作は、「七人の侍」の共同脚本など、数々の名作の脚本を手がけてきた、脚本家の橋本忍の橋本プロダクション。
名作「砂の器」、「八甲田山」に次いで橋本プロダクション第三弾作品で、橋本忍が自らで監督しています。
それが興行的にも作品的にも大失敗した原因になってしまったようです。







まあ、期待されたが壮大な失敗作になったのですが、何でカルト映画になったかといえば・・・
ちょっと、ブッ飛んだ内容なのです。
メインは愛犬を殺された女の復讐劇なのですが、何故か戦国時代の織田信長の時代に飛び、最後は宇宙に行くという、それがブッ飛び映画としてカルト映画化したのですね。
主演は南條玲子。この映画がデビュー作です。80年代は無名の新人女優が映画の主演を取るには、゛脱ぐ゛ということが必須条件だったようですね。
同じ年(1982年)に「ダイアモンドは傷つかない」(東映)で映画デビューで初主演した、田中美佐子にも同じことが言えます。
脱ぐという条件を拒んだら、間違いなく他の女優に取られていたでしょうね。





この映画の南條玲子の役は、琵琶湖の近くの雄琴のソープ嬢の役ですから、ヌードにならないわけにはいきません。
でも、このデビュー作ではそんなに激しいシーンは全くなく、これより5年後の東映の「別れぬ理由」で津川雅彦の愛人役で出演した時の方が、激しい愛欲シーンでした。
残念なことに、南條玲子は現在では女優業から引退したようですね。
ちなみに、この1982年時はソープランドではなく、まだトルコと言われた時代でした。





1982年9月11日東宝系公開
製作・原作・脚本・監督 橋本忍
音楽 芥川也寸志、
特技監督 中野昭慶
配給 東宝
CAST
尾坂道子 / トルコ嬢お市・・・南條玲子
長尾正信/吉康・・・隆大介
長尾吉兼・・・・・・・宮口精二
倉田修・・・長谷川初範
日夏圭介・・光田昌弘
トルコ嬢淀君・・かたせ梨乃
矢崎・・・・・・・・室田日出男
お市の方・・・・高橋恵子
みつ・・・・・・・・星野知子
藤掛三河・・・・大滝修治
平山・・・・・・・・下條アトム
織田信長・・・・北大路欣也
2時間44分 ビスタサイズ
スタッフ、キャスト共に当時としては壮々たるメンバーで、「八甲田山」の夢、再び!という感じで、公開当時はかなり話題になっていました。
橋本プロ第二弾の「八甲田山」は「影武者」に抜かれるまで、当時の日本映画配収一位記録(20億円)を持っていました。
その゛三匹目のどじょう゛(大ヒット)を狙ったのでしょうね。
当時は業界内でも、かなりの期待された作品でした。
ボク個人も、1982年に公開された日本映画の中でも「大日本帝国」(東映)と並んで、凄く見たい映画でしたからね。





不入りの一番の原因は、上映時間が長いことでしょう。何せ上映時間が休憩なしで3時間近くありますからね。
その長い上映時間に内容がついていけてなかった、ということですね。
この映画、当時運良く試写会に当り新橋のヤクルトホールで見たのですが、とにかく長かった!という印象しか残っていませんでした。
ラストシーンは憶えていましたが、その中間のシーンはすっかり記憶から消えていました。多分、余りの長さに途中で寝てしまったのかも。
戦国時代のお市の方伝説が出てくるのですが、これは後半の終わりごろになってようやく出てきます。
これを冒頭の部分でも、少し出してれば観客の興味も少しは違ったような気がしますよ。





物語は、南條玲子演じる、雄琴(滋賀県)のソープ嬢の尾坂道子(源氏名・お市)は愛犬・シロと共にマラソンをするのが趣味で、ある日そのシロが何者かに殺されてしまいます。
いわば、その愛犬シロを殺した犯人を追って、愛犬の復讐をするというものです。
この映画、ひたすら南條玲子は走っています。
しかし、何故か後半になって話が、主人公と全くつながりのない、戦国時代の織田信長の時代に飛びます。
信長が朝倉を攻めた際に同盟を結んでいた浅井長政の裏切に遭い背後を衝かれて、信長が屈辱の敗走した前後の時代です。





主人公の南條玲子の役は、別にお市の方の末裔というわけでもないんです。
ただ、ソープの源氏名が、お市というだけです。
映画の後半に出てくるのは、四百年も昔、琵琶湖に伝わる悲しい恋物語の伝説があったという話です。
そのお市(高橋恵子)の侍女みつ(星野知子)と、浅井家家臣・長尾正信(隆大介)がその悲恋物語の中心人物です。
主人公・道子(南條玲子)は、ある日琵琶湖のほとりで笛を吹く男(隆大介)に出会い、その男こそがその浅井家家臣・長尾正信の末裔にあたる長尾吉康だったのです。
まあ、この話は史実になく、橋本忍の創作ですけどね。





史実では織田信長は姉川の戦いで浅井・朝倉を滅ぼし、浅井長政の幼い嫡男・万福丸を串刺しの刑にしたと残っています。
その信長の余りの非道さにたまりかねたみつは、゛琵琶湖の水を持ち上げて信長に叩きつけてやる!゛と信長軍の前で言ってしまいます。
それに激怒した信長(北大路欣也)は、みつを琵琶湖の深いところに逆さ吊りの刑にしてしまいます。
生き残った恋人の長尾正信は、みつが湖に沈められる前に単身舟で行き、笛を吹いてみつの霊を慰めます。
それが、この映画の語られる湖にまつわる伝説です。





昔、湖にそういう伝説があったという話だけで、ストーリー的には全く別の話で、南條玲子の愛犬復讐劇とは何のつながりもありません。
それに、その長尾正信の末裔の吉康とは、南條玲子は恋人関係にもなりません。
この映画で南條玲子の恋人役には、あの「101回目のプロポーズ」で武田鉄矢の恋敵を演じた、若き日の長谷川初範です。
隆大介は、その祖先と末裔の二役を演じているのですが、南條玲子に、幻の湖にまつわる悲しき笛伝説を伝えるだけの役割でしかなかったんですね。





そして、南條玲子は偶然店で自分を指名してきた男が、東京で追いかけていたシロを殺した犯人でした。
逃げるその男を追走し、追い詰めそのシロの仇を取った時・・・
NASAのスペースシャトルが打ち上げられ、その宇宙船にはその長尾吉康(隆大介)がいて、宇宙から見る琵琶湖の位置に、伝説の笛を置く、というところでこの映画は終わります。
この何の関連性もないところが、なんぢゃこりゃムービー、になってるところです。





戦国時代とその宇宙の旅は、メインの愛犬の復讐劇と全くつながりはないですからね。
どうせなら、その愛犬を殺した男が織田信長の末裔であり、南條玲子が信長によって殺されたみつの末裔で、四百年に渡る復讐の連鎖という展開だったら、面白かったのですが・・
そんな関連性は全くなし!でしたから。
1977年に公開された、野村芳太郎の「八つ墓村」は、まさに主要人物の末裔によって起された事件という膨らませ方で、かなり興味深かったですけどね。
公開当時のかなり記録的な不入りのショックで、橋本忍もこの映画を長い間ビデオ化すらしなかったようですね。
やっとDVDリリースされたのが、2003年のようで、レンタルは、やっと今年になってTSUTAYAで開始になりました。
●以下は五年後の「別れぬ理由」の南條玲子ヌードキャプです。







ちょっとブッ飛んだ内容で、なかなか見る機会がなかったことで、いつしか映画ファンの間でカルト映画として語り継がれているようです。
この映画の製作に名前のある、名匠・野村芳太郎に監督を任せていたら、少しは変わっていたかも・・・
それが残念ですけど、壮大な失敗作も、27年ぶりで見直してみると、なかなか面白いものがありましたね。







●ネットからの拾い物

![幻の湖[東宝DVD名作セレクション]](https://pics.dmm.com/mono/movie/japanese/n_620tdv25117d/n_620tdv25117dps.jpg)
幻の湖[東宝DVD名作セレクション]

↓クリックして頂けるこそが、何よりも疲労回復です。
いつもありがとうございます。
名作「砂の器」、「八甲田山」に次いで橋本プロダクション第三弾作品で、橋本忍が自らで監督しています。
それが興行的にも作品的にも大失敗した原因になってしまったようです。








まあ、期待されたが壮大な失敗作になったのですが、何でカルト映画になったかといえば・・・
ちょっと、ブッ飛んだ内容なのです。
メインは愛犬を殺された女の復讐劇なのですが、何故か戦国時代の織田信長の時代に飛び、最後は宇宙に行くという、それがブッ飛び映画としてカルト映画化したのですね。
主演は南條玲子。この映画がデビュー作です。80年代は無名の新人女優が映画の主演を取るには、゛脱ぐ゛ということが必須条件だったようですね。
同じ年(1982年)に「ダイアモンドは傷つかない」(東映)で映画デビューで初主演した、田中美佐子にも同じことが言えます。
脱ぐという条件を拒んだら、間違いなく他の女優に取られていたでしょうね。






この映画の南條玲子の役は、琵琶湖の近くの雄琴のソープ嬢の役ですから、ヌードにならないわけにはいきません。
でも、このデビュー作ではそんなに激しいシーンは全くなく、これより5年後の東映の「別れぬ理由」で津川雅彦の愛人役で出演した時の方が、激しい愛欲シーンでした。
残念なことに、南條玲子は現在では女優業から引退したようですね。
ちなみに、この1982年時はソープランドではなく、まだトルコと言われた時代でした。






1982年9月11日東宝系公開
製作・原作・脚本・監督 橋本忍
音楽 芥川也寸志、
特技監督 中野昭慶
配給 東宝
CAST
尾坂道子 / トルコ嬢お市・・・南條玲子
長尾正信/吉康・・・隆大介
長尾吉兼・・・・・・・宮口精二
倉田修・・・長谷川初範
日夏圭介・・光田昌弘
トルコ嬢淀君・・かたせ梨乃
矢崎・・・・・・・・室田日出男
お市の方・・・・高橋恵子
みつ・・・・・・・・星野知子
藤掛三河・・・・大滝修治
平山・・・・・・・・下條アトム
織田信長・・・・北大路欣也
2時間44分 ビスタサイズ
スタッフ、キャスト共に当時としては壮々たるメンバーで、「八甲田山」の夢、再び!という感じで、公開当時はかなり話題になっていました。
橋本プロ第二弾の「八甲田山」は「影武者」に抜かれるまで、当時の日本映画配収一位記録(20億円)を持っていました。
その゛三匹目のどじょう゛(大ヒット)を狙ったのでしょうね。
当時は業界内でも、かなりの期待された作品でした。
ボク個人も、1982年に公開された日本映画の中でも「大日本帝国」(東映)と並んで、凄く見たい映画でしたからね。






不入りの一番の原因は、上映時間が長いことでしょう。何せ上映時間が休憩なしで3時間近くありますからね。
その長い上映時間に内容がついていけてなかった、ということですね。
この映画、当時運良く試写会に当り新橋のヤクルトホールで見たのですが、とにかく長かった!という印象しか残っていませんでした。
ラストシーンは憶えていましたが、その中間のシーンはすっかり記憶から消えていました。多分、余りの長さに途中で寝てしまったのかも。
戦国時代のお市の方伝説が出てくるのですが、これは後半の終わりごろになってようやく出てきます。
これを冒頭の部分でも、少し出してれば観客の興味も少しは違ったような気がしますよ。






物語は、南條玲子演じる、雄琴(滋賀県)のソープ嬢の尾坂道子(源氏名・お市)は愛犬・シロと共にマラソンをするのが趣味で、ある日そのシロが何者かに殺されてしまいます。
いわば、その愛犬シロを殺した犯人を追って、愛犬の復讐をするというものです。
この映画、ひたすら南條玲子は走っています。
しかし、何故か後半になって話が、主人公と全くつながりのない、戦国時代の織田信長の時代に飛びます。
信長が朝倉を攻めた際に同盟を結んでいた浅井長政の裏切に遭い背後を衝かれて、信長が屈辱の敗走した前後の時代です。






主人公の南條玲子の役は、別にお市の方の末裔というわけでもないんです。
ただ、ソープの源氏名が、お市というだけです。
映画の後半に出てくるのは、四百年も昔、琵琶湖に伝わる悲しい恋物語の伝説があったという話です。
そのお市(高橋恵子)の侍女みつ(星野知子)と、浅井家家臣・長尾正信(隆大介)がその悲恋物語の中心人物です。
主人公・道子(南條玲子)は、ある日琵琶湖のほとりで笛を吹く男(隆大介)に出会い、その男こそがその浅井家家臣・長尾正信の末裔にあたる長尾吉康だったのです。
まあ、この話は史実になく、橋本忍の創作ですけどね。






史実では織田信長は姉川の戦いで浅井・朝倉を滅ぼし、浅井長政の幼い嫡男・万福丸を串刺しの刑にしたと残っています。
その信長の余りの非道さにたまりかねたみつは、゛琵琶湖の水を持ち上げて信長に叩きつけてやる!゛と信長軍の前で言ってしまいます。
それに激怒した信長(北大路欣也)は、みつを琵琶湖の深いところに逆さ吊りの刑にしてしまいます。
生き残った恋人の長尾正信は、みつが湖に沈められる前に単身舟で行き、笛を吹いてみつの霊を慰めます。
それが、この映画の語られる湖にまつわる伝説です。






昔、湖にそういう伝説があったという話だけで、ストーリー的には全く別の話で、南條玲子の愛犬復讐劇とは何のつながりもありません。
それに、その長尾正信の末裔の吉康とは、南條玲子は恋人関係にもなりません。
この映画で南條玲子の恋人役には、あの「101回目のプロポーズ」で武田鉄矢の恋敵を演じた、若き日の長谷川初範です。
隆大介は、その祖先と末裔の二役を演じているのですが、南條玲子に、幻の湖にまつわる悲しき笛伝説を伝えるだけの役割でしかなかったんですね。






そして、南條玲子は偶然店で自分を指名してきた男が、東京で追いかけていたシロを殺した犯人でした。
逃げるその男を追走し、追い詰めそのシロの仇を取った時・・・
NASAのスペースシャトルが打ち上げられ、その宇宙船にはその長尾吉康(隆大介)がいて、宇宙から見る琵琶湖の位置に、伝説の笛を置く、というところでこの映画は終わります。
この何の関連性もないところが、なんぢゃこりゃムービー、になってるところです。






戦国時代とその宇宙の旅は、メインの愛犬の復讐劇と全くつながりはないですからね。
どうせなら、その愛犬を殺した男が織田信長の末裔であり、南條玲子が信長によって殺されたみつの末裔で、四百年に渡る復讐の連鎖という展開だったら、面白かったのですが・・
そんな関連性は全くなし!でしたから。
1977年に公開された、野村芳太郎の「八つ墓村」は、まさに主要人物の末裔によって起された事件という膨らませ方で、かなり興味深かったですけどね。
公開当時のかなり記録的な不入りのショックで、橋本忍もこの映画を長い間ビデオ化すらしなかったようですね。
やっとDVDリリースされたのが、2003年のようで、レンタルは、やっと今年になってTSUTAYAで開始になりました。
●以下は五年後の「別れぬ理由」の南條玲子ヌードキャプです。








ちょっとブッ飛んだ内容で、なかなか見る機会がなかったことで、いつしか映画ファンの間でカルト映画として語り継がれているようです。
この映画の製作に名前のある、名匠・野村芳太郎に監督を任せていたら、少しは変わっていたかも・・・
それが残念ですけど、壮大な失敗作も、27年ぶりで見直してみると、なかなか面白いものがありましたね。








●ネットからの拾い物

![幻の湖[東宝DVD名作セレクション]](https://pics.dmm.com/mono/movie/japanese/n_620tdv25117d/n_620tdv25117dps.jpg)
幻の湖[東宝DVD名作セレクション]

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いつもありがとうございます。

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by. KINGYO
この映画・・・宣伝がよかったし、南条玲子も
なかなか魅力的だったので珍しく前売り券を買って
期待していたのですが、封切後、しばらくして
新宿の映画館に行くと、なんと、以前公開された
タノキントリオの映画をやっているではありませんか!!! チケット売りの女性に聞いてみると、
初日から数えるほどしか客が居なかった、とのことです。「急な打ち切りなので、前売り券は今の映画でもつかえますよ」との事でしたが、いくらなんでも、タノキンの映画じゃしょうがないので悲しい帰宅となりました。
今と違い、東宝系の映画館では、一年中、東宝の映画しかやってなかったので、穴を開けるわけにはいかなかったのでしょうが、アイドルの旧作にとってかわられるとは・・・。
数年前、スクリーンで観る機会があり、じっくりと観させていただいたのですが、おもわず顔がひきつる出来映えで、当時の映画ファンの鑑賞眼の正しさを再認識したものです。
南条玲子自体は良い女優だと思うのですが・・。
なかなか魅力的だったので珍しく前売り券を買って
期待していたのですが、封切後、しばらくして
新宿の映画館に行くと、なんと、以前公開された
タノキントリオの映画をやっているではありませんか!!! チケット売りの女性に聞いてみると、
初日から数えるほどしか客が居なかった、とのことです。「急な打ち切りなので、前売り券は今の映画でもつかえますよ」との事でしたが、いくらなんでも、タノキンの映画じゃしょうがないので悲しい帰宅となりました。
今と違い、東宝系の映画館では、一年中、東宝の映画しかやってなかったので、穴を開けるわけにはいかなかったのでしょうが、アイドルの旧作にとってかわられるとは・・・。
数年前、スクリーンで観る機会があり、じっくりと観させていただいたのですが、おもわず顔がひきつる出来映えで、当時の映画ファンの鑑賞眼の正しさを再認識したものです。
南条玲子自体は良い女優だと思うのですが・・。
2011.03.21
(03:02)
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EDIT
まとめてレス・・ちょっと長文 by. じんのすけ
> 新宿の映画館に行くと、なんと、以前公開された
> タノキントリオの映画をやっているではありませんか!!! チケット売りの女性に聞いてみると、
> 初日から数えるほどしか客が居なかった、とのことです。「急な打ち切りなので、前売り券は今の映画でもつかえますよ」との事でしたが、いくらなんでも、タノキンの映画じゃしょうがないので悲しい帰宅となりました。
それは、災難でしたね。見たかったのは「幻の湖」であってたのきんトリオの映画ではなかったですから、結局、前売り券は無駄になったようですね。
昔は邦画番線は各映画会社で決まっていて、客が入らなくて打ち切りになった場合は、そういった当ったアイドル映画の穴埋めとかよくありました。
今は殆どシネコンになって、客が入らなかった映画の入れ替え作品はいくらでもあるという時代になりました。
「タンポポ」
> アメリカで評価が高いようですね。
> その場限りの面白さだけで良いのなら伊丹の作品は悪くないと思います。ただ、五年、十年経過して
> 思い出した時、心の中にどのような残り方をしているか、というといささか苦しいような気がします。
その伊丹十三氏にオマージュを捧げる形で作られたのが最近の「ラーメンガール」です。
この「タンポポ」封切り当時は大コケで、作品の評価も決して高くなかったのですが、数年後に評価された珍しい作品です。
確かに、単なるエピソードを並べただけの作品とも言えますが、やはり食にまつまる想い出は人それぞれにありますから、そのエピソードが心に染みてきたりする時があります。
グルメブームはこの映画の数年後に来ましたからね。
「スーパーの女」
> 伊丹がめざしたものは勧善懲悪だ、と、読んだことがあります。
昨日見直した「マルサの女2」にも、その勧善懲悪がよく出ていました。その作品でもまさに、巨悪は眠らない、といった印象を改めて受けました。
来るべき来るであろう食品偽装をいち早く目をつけたのは流石です。
ただ、やはり映画的な盛り上がりを意識している伊丹氏の作品は、時として大げさな演出になってたりしている部分が目につきましたけどね。
> タノキントリオの映画をやっているではありませんか!!! チケット売りの女性に聞いてみると、
> 初日から数えるほどしか客が居なかった、とのことです。「急な打ち切りなので、前売り券は今の映画でもつかえますよ」との事でしたが、いくらなんでも、タノキンの映画じゃしょうがないので悲しい帰宅となりました。
それは、災難でしたね。見たかったのは「幻の湖」であってたのきんトリオの映画ではなかったですから、結局、前売り券は無駄になったようですね。
昔は邦画番線は各映画会社で決まっていて、客が入らなくて打ち切りになった場合は、そういった当ったアイドル映画の穴埋めとかよくありました。
今は殆どシネコンになって、客が入らなかった映画の入れ替え作品はいくらでもあるという時代になりました。
「タンポポ」
> アメリカで評価が高いようですね。
> その場限りの面白さだけで良いのなら伊丹の作品は悪くないと思います。ただ、五年、十年経過して
> 思い出した時、心の中にどのような残り方をしているか、というといささか苦しいような気がします。
その伊丹十三氏にオマージュを捧げる形で作られたのが最近の「ラーメンガール」です。
この「タンポポ」封切り当時は大コケで、作品の評価も決して高くなかったのですが、数年後に評価された珍しい作品です。
確かに、単なるエピソードを並べただけの作品とも言えますが、やはり食にまつまる想い出は人それぞれにありますから、そのエピソードが心に染みてきたりする時があります。
グルメブームはこの映画の数年後に来ましたからね。
「スーパーの女」
> 伊丹がめざしたものは勧善懲悪だ、と、読んだことがあります。
昨日見直した「マルサの女2」にも、その勧善懲悪がよく出ていました。その作品でもまさに、巨悪は眠らない、といった印象を改めて受けました。
来るべき来るであろう食品偽装をいち早く目をつけたのは流石です。
ただ、やはり映画的な盛り上がりを意識している伊丹氏の作品は、時として大げさな演出になってたりしている部分が目につきましたけどね。
2011.03.21
(16:26)
|
URL |
EDIT
by. すっとこどっこい
これが「東宝50周年記念作品」とは、凄まじい。『天気の子』とやらの冒頭で、「バ~ニラバニラ」のフーゾク広告大宣伝で大暴れする流れは、この時にすでにあったのか。
全共闘が破壊尽くした後の、日本が狂ったままの1980年代だからとは言え、東宝創設者の小林一三の志を思うと怒りを越えて、東宝あ~めんそ~めん。。。
橋本忍が大脚本家だとか、ちゃんちゃらおかしい。黒澤明とのコンビでは、やはり菊島隆三や井手雅人の方が格上
全共闘が破壊尽くした後の、日本が狂ったままの1980年代だからとは言え、東宝創設者の小林一三の志を思うと怒りを越えて、東宝あ~めんそ~めん。。。
橋本忍が大脚本家だとか、ちゃんちゃらおかしい。黒澤明とのコンビでは、やはり菊島隆三や井手雅人の方が格上
2021.04.26
(13:18)
|
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EDIT
そう言っても・・ by. じんのすけ
> これが「東宝50周年記念作品」とは、凄まじい。『天気の子』とやらの冒頭で、「バ~ニラバニラ」のフーゾク広告大宣伝で大暴れする流れは、この時にすでにあったのか。
そうですよ、東宝50周年記念作品の大作がコケて二週間で打ち切りになったのですから・・
> 橋本忍が大脚本家だとか、ちゃんちゃらおかしい。黒澤明とのコンビでは、やはり菊島隆三や井手雅人の方が格上
そうはいっても、橋本忍は「砂の器」という名作の脚本家でもあるわけです。
監督なんやるからですよぉ。脚本だけにしとけば、それほど名前に傷がつかなかったのかも。
南条玲子は、作品がコケたおかげで日本アカデミー賞の新人賞すら取れなかったのですから、不運とか言いようがないです。
そうですよ、東宝50周年記念作品の大作がコケて二週間で打ち切りになったのですから・・
> 橋本忍が大脚本家だとか、ちゃんちゃらおかしい。黒澤明とのコンビでは、やはり菊島隆三や井手雅人の方が格上
そうはいっても、橋本忍は「砂の器」という名作の脚本家でもあるわけです。
監督なんやるからですよぉ。脚本だけにしとけば、それほど名前に傷がつかなかったのかも。
南条玲子は、作品がコケたおかげで日本アカデミー賞の新人賞すら取れなかったのですから、不運とか言いようがないです。
2021.04.26
(19:57)
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